新緑、紅葉の時期はもちろん、周辺の沢の多くが遡行対象とされている、奥多摩でも人気の高い山。
「川乗山」との漢字を当てることもあり、山頂標識や指導標も、そちらの字を使用しているが本来は川苔山が正しいようだ。国土地理院の地形図も少し前に「苔」の字表記に変更した。
登山コースは奥多摩の山の中でも最もバラエティに富んでいる。川苔谷から沢沿いに登るコース、奥多摩駅から本仁田山を経由してのコース、長沢背稜から縦走してくるコースなど。また鳩ノ巣駅、古里駅からの尾根道は植林が多いものの安全度の高いコースだ。
花を見るなら川井駅から大丹波林道経由、踊平コースがいい。沢沿いにニリンソウ、尾根筋にはアカヤシオツツジなど春の花が豊富である。
山域一帯は支尾根や谷が複雑に入り組んでおり、初めての人はしっかり計画しないと迷うこともありそう。
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