山の写真集 > 奥多摩 > 三ツドッケから川苔山
  • -満開のシロヤシオ-
  • 東日原-三ツドッケ-蕎麦粒山-川苔山-鳩ノ巣駅
  • 奥多摩
  • 東京都
  • 三ツドッケ(1576m), 蕎麦粒山(1479m), 日向沢ノ峰(1356m), 川苔山(1364m)
  • 2016年5月14日(土)
  • 18.5km
  • 8時間20分
  • 976m(東日原-三ツドッケ)
  • -
  • -
  • 中央線, 青梅線, 西東京バス
天気1

 

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2016年5月14日(土)
新宿駅 5:18
  中央線
5:55 立川駅 6:04
  青梅線
青梅駅乗換
7:18 奥多摩駅 7:27
  西東京バス
7:50   東日原 7:55
8:40   滝入ノ峰分岐
9:10   見通尾根分岐 9:20
10:20 一杯水避難小屋
10:40 三ツドッケ 10:50
11:03 稜線
11:25   一杯水避難小屋
12:40   仙元峠
12:55 蕎麦粒山 13:15
13:45 日向沢ノ峰(南峰) 13:50
14:07 踊平
14:27   横ヶ谷平
14:55 川苔山 15:15
15:35 舟井戸のコル
16:50   大根ノ山ノ神 17:00
17:30 鳩ノ巣駅 17:46
  青梅線
青梅駅乗換
18:48 立川駅 18:52
  中央線特快
19:28 新宿駅

 

今年のシロヤシオはよさそうだ。一昨年も同じようなルートで歩いたが、今年も奥多摩の希品を見にいく。
土日の両方とも天気は良さそうなので、久しぶりに一杯水避難小屋泊まりでもしてみるかと思ったが、水場が枯れているらしい。水まで担ぎ上げる体力は戻ってきてないため、今回もオーソドックスに日帰りで巡る。


新緑の森にシロヤシオ、トウゴクミツバツツジの彩り(三ツドッケ付近)

東日原バス停付近から。周辺の山肌は緑色に染まる

山は緑に

ヨコスズ尾根下部は新緑のトンネル

新緑のトンネル

新緑のヨコスズ尾根

ヤセ尾根伝いに

シロヤシオのトンネルのようになっている(ヨコスズ尾根)

シロヤシオが降るよう

トウゴクミツバツツジ(ヨコスズ尾根)

鮮やかなピンク

一杯水避難小屋

一杯水避難小屋

一杯水避難小屋から三ツドッケへの登りしなはシロヤシオが多く、満開になっていた

鈴なり満開

三ツドッケ山頂から、仙元峠・蕎麦粒山方面へ続く都県境尾根を一望

都県境尾根を一望

一杯水の水場は、細いながらも出ていた

水は出ていた

一杯水~仙元峠間の尾根通しはシロヤシオが多い

こちらも満開

一杯水~仙元峠間のブナ巨樹

千手ブナ健在

仙元峠は若いグループであふれんばかりだった

人がいっぱい

蕎麦粒山~日向沢ノ峰間は、防火帯の北側にシロヤシオが見られる

まだ続く


青梅線は立川駅から立ち客が出、奥多摩駅発東日原行きのバスは増便が出た。ここ数年ですっかり定着した「奥多摩新緑ラッシュ」である。
乗客整理に当たっている西東京バスの乗務員さんたちも手慣れたもので、先に並んでいた人がちゃんと座れるよう、並んでいる人の数を数えて、増発便の方へも手際よく人を誘導している。並んだ順に単純にバスに送り込むと、後ろの方の人が2台目のバスに座れたりするからだ。
先行便は川苔山登山口の川乗橋で半分が下り、倉沢で数人、残りは終点下車である。8時前、東日原を出発。鷹ノ巣山方面へ歩く人がほとんどでヨコスズ尾根を登るのは数人しかいない。今日はタワ尾根ルートの人もいそうである。
未舗装の細道を、バス停を見下ろす位置まで登ってきても、まだ民家がある。家の中から音がするのでもちろん住人はいる。この家の人たちは、どこか出かけたりするときは登り下りが大変だなといつも思う。

杉の植林帯をジグザグに登る。滝入ノ峰への登路を分けてからはジグザグを切らず、山腹を真っ直ぐ歩くことが多くなる。同じような眺めが続いて単調である。昨年登った「見通尾根」が合流するところで明るくなり、以後は広葉樹の森が続く。新緑が鮮やかだ。
やがてトウゴクミツバツツジの濃紫が緑に混じる。さらに登るとシロヤシオが群れて咲いていた。始めから大群落である。一昨年(5月18日)は少し早かったのもあるが、花芽もそう多いものではなかった。ブナも見られるヤセ尾根になると、シロヤシオの密度はさらに増し、まるで並木のようだ。トウゴクミツバツツジとの紅白コラボも見応えがある。
ヨコスズ山のピークを右に巻き、花の終わったアシビの木をくぐりながら高度を上げる。右手に植林を見て一杯水避難小屋に着く。このあたりもすっかり新緑となっていた。

今日は行程が長いので、三ツドッケは省略しようかとも思ったが、やっぱりここはアクセントなので、山頂に寄っていくことにする。小屋の裏手から登り出すと、番人のようなブナの大木あたりからまたシロヤシオが増え始める。少し下の方はもう、一面が白い花で埋め尽くされていた。こんなのは久しぶりに見た。
今まで見たシロヤシオの山で印象に残ったのは奥日光の高山、西丹沢の檜洞丸あたり。今日の三ツドッケもかなりの線である。
山頂手前の稜線に出ると花は減る。小さく下り登りして最後にもうひと登り。展望の広がる三ツドッケ(天目山)山頂である。

あいにくの曇り空だが、周囲の山々はよく見える。これから行く仙元峠から蕎麦粒山にかけての稜線が気持ちよく伸びている。富士山は雲の中だった。
今日は背後の奥武蔵の山の眺めもいい。目の前にある三ツドッケ北峰は、いつか登っていたいと思い続けまだ目的は果たせていない。
西側の下り口から都県境尾根の登山道に戻る。かつては笹やぶだったこの下りも、すっきりした道になった。稜線を歩くとタチツボスミレが多い。花弁に切り込みが入って桜のようになっているのをよく見る。

蕎麦粒山~日向沢ノ峰間の暗部から、蕎麦粒山を望む

蕎麦粒山

シロヤシオ(蕎麦粒山~日向沢ノ峰間)

清楚な色あい

日向沢ノ峰から都県境尾根の稜線を振り返る。3つの突起の三ツドッケが見える

あそこからはるばると

踊平から獅子口に下る道は、通行禁止が長い

いまだに通行禁止

シロヤシオとトウゴクミツバツツジ(横ヶ谷平付近)

紅白コラボ

川苔山山頂には15時に到着

長い道のりの果て

鳩ノ巣駅へ下るコース、舟井戸のコル付近

鳩ノ巣コースも新緑

ヒメレンゲ(鳩ノ巣コース)

ヒメレンゲ

鳩ノ巣コースが林道に下り立つ付近。一昨年の大雪のときが思い出される

大雪の時は

鳩ノ巣駅

鳩ノ巣駅


再び避難小屋の前を通り過ぎ、縦走路を東進する。とりあえず日向沢ノ峰まで行って、そこから先は体力とバスの時刻次第で行き先を決める。
一杯水の水場にに着く。何とチョロチョロながら水が出ていた。ここで水を得られるなら避難小屋で一泊も考えていたので残念。さっき小屋の横を通った時、中から物音がしていた。もしかしたら維持管理の人が登ってきていて、パイプが水源とつながるように直してくれたのかもしれない。ここの水は出ていなくても、単に上の方のパイプが外れていているだけということもあるらしい。

新緑の尾根になり、ブナ巨樹も出てくる。ワチガイソウ、ミツバツチグリがよく咲く。
登山道が南面のかなり下の方を巻いているところでは、尾根の背を辿ってみる。こちらにも薄い踏み跡は付いている。シロヤシオなどツツジは尾根通しの方が断然多く、しかも秩父側の眺めも時々開ける。いたるところて白花の回廊になっていた。
仙元峠へ登る尾根道へは指導標があり、踏み跡もはっきりしている。このあたりがシロヤシオ、トウゴクミツバツツジともに一番多い。
仙元峠で大休止したかったが大学生と思われる20名ぐらいのグループがいたので、次の蕎麦粒山まで頑張ることにする。学校のクラス旅行か何かでで登ってきたのだろうか。こういう若いグループを山で見るようになるとは、少し前には思いもよらなかった。

スズタケの完全に枯れた道を蕎麦粒山へ。大きく眺めは開けないが、川苔山方面が見通せる。
遅い昼食をとって先に進む。シロヤシオを見過ぎだたか、歩くのが遅かったかわからないが、時間が予定を30分ほどオーバーしている。
防火帯の気持ちよい尾根道となり、歩みがはかどる。シロヤシオ、トウゴクミツバツツジも少ないがあちこちで見る。有間山への分岐のピークは日向沢ノ峰北峰とされているが、標柱には「オハヤシの頭」と書かれていた。最近の奥多摩の山は、今まで特に呼び名の定まってなかったところも、マジック書きのプレートなどで名前を明記するようになっているのをよく見かける。岩茸石山近くの常盤の前山、笹尾根のクメケタワなど。
同じ山でも麓の地区によって呼び方が全然違ったりしていて、山名の世界はなかなか深いものがある。

日向沢ノ峰南峰からは、今日登った三ツドッケの3つのピークがよく見えた。急な下りで踊平。獅子口小屋跡への下りは今も通行止めとなっている。ここを下れれば大丹波林道を歩いて清東橋のバスにギリギリ間に合いそうだが、やはりルールは守る。
今度は急登で横ヶ谷平。ここからも下れるけれど、ここまで登ってしまったらもう、先へ行くだろう。空模様も劇的によくなり、太陽がまぶしいくらいだ。ここで下山する手はない。
もう一息のアルバイトで曲ヶ谷北峰。そして川苔山の肩は深い緑に包まれていた。今日は賑わったろうこの十字路も、さすがに3時過ぎのこの時間は閑散としている。何人かが下りてきたが、今日最後の登山者だろうか。
誰もいない川苔山山頂に着く。よくここまで歩いてこれた。まるで初夏のような日差しの中、ゆっくり休憩する。この後も何人か登ってきた。

下山である。鳩ノ巣駅へのルートが最短だ。緑濃い中、トウゴクミツバツツジがたくさんはなをつけていたがシロヤシオは見られない。
舟井戸ノコル付近は鬱蒼とした新緑の森だ。春の川苔山にはよく来ているが、5月中旬以降の初夏の時期になると、もうかなり昔に歩いたきりなので、川苔山のこういう緑濃いたたずまいもかえって新鮮である。

途中、ヒメレンゲやクワガタソウを見ながらひたすら高度を落とす。平坦な尾根道になってから林道に出るまではかなり長く感じた。2年前の大雪の時は登るのに苦労したコンクリの階段を下り、林道の通る大根ノ山ノ神に着く。丸1日を費やした山行もいよいよフィナーレだ。山ノ神に一礼して杉林を一気に下る。棚沢の登山口を経て鳩ノ巣駅には5時半の到着となった。

三ツドッケから川苔山、泊まりでは歩いたことがあるが、日帰りでは初めてだった。歩くスピードは年々落ちてはいるとはいえ、自分の足もまだ捨てたものではない。満開のシロヤシオとトウゴクミツバツツジが、道中ずっと後押ししてくれた。
軽い筋肉痛を覚えながらガラガラの青梅線各停で帰途につく。