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2010年10月9日(土)
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◇ | | 目黒IC | 5:20 |
首都高、東北自動車道
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◇ | | 二本松IC | 9:00 |
県道、国道
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9:25 | 奥岳登山口 | 9:30 |
10:30 | 勢至平 | ◇ |
11:10 | くろがね小屋 | 11:35 |
12:15 | 峰ノ辻 | ◇ |
12:45 | 安達太良山 | ◇ |
13:40 | 薬師岳 | ◇ |
13:45 | ゴンドラ駅 | ◇ |
14:20 | | 奥岳登山口 | 14:25 |
国道、県道
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16:00 | 土湯温泉 | ◇ |
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三連休は友人と東北の山に登った。紅葉が見頃のはずだが、猛暑や暖秋の影響はどうなのか。気象会社は今年の紅葉はいいと言っている。
友人が車を出して、しかも運転してくれるということなので、車で行きやすい山を選んで安達太良山、東吾妻山、磐梯山と福島県の有名な山を巡ることにする。
安達太良山は11年前に登っており、他の2座は初登頂となる。
福島県の山は、県境の尾瀬を除けば一昨年の二岐山以来となる。
5,6年前は、ちょっと遠出するときはこの県の山にばかり行っていた時期があった。カタクリ咲く鳥屋山、高旗山、額取山。会津地域では紅葉の志津倉山、残雪の会津朝日岳が印象深い。花、樹林、展望三拍子揃った山がいくつもあって楽しみが多い。
また、新潟と境を接する会津の山は、標高が低くてもあなどれず、アプローチにも時間がかかる。越後の山の険しさ、東北の山の大らかさの2つの側面を合わせ持っているのが、福島の山といえるだろう。
今まで行ってない山でも七ヶ岳や田代山など魅力的に映る。大御所の会津駒、前回登頂を諦めた燧ヶ岳も残っている。福島県の山はまだまだ行き尽くせていない。
またこの山域は温泉の宝庫であり、登下山口ともに温泉、というのがむしろ当たり前である。
今回は麓の温泉宿に2泊するという贅沢プランである。天気予報は芳しくないが、みちのくの山と温泉の魅力を満喫できる3日間となりそうだ。
薬師岳への下りで振り返り見た、紅葉の安達太良山全景
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朝の5時台に東京を出発。すでに雨だ。
連休の土曜日とあって、この時間帯ではちょっと遅いかなと思ったが、天気予報がよくないことも手伝ってか、東北自動車道は何とか激しい渋滞に巻き込まれずにすんだ。
北に進むにつれ、空模様も持ち直す。
二本松ICで高速を下りる。奥岳登山口に着くと、ついにここでもポツポツときてしまった。
植林と雑木に囲まれた林道(通称ジープ道)を緩く登るが、雨がそれほどでもないので、途中から山道のほうを歩く。
尾根から突き出た展望台のような場所に出る。ゴンドラのかかる薬師岳方面の眺めが得られた。斜面はきれいに紅葉していた。
ガスが濃くなる。ツツジ、ナナカマド、ウルシなど赤色が鮮やか。勢至平で安達太良山に直接行く道を分ける。ジープ道にジープがやって来た。くろがね小屋の車のようで、このすぐ先の小屋まで行くらしい。
付近の紅葉がさらに鮮やかになる。くろがね小屋は日帰り入浴を受け付けていた。
休憩ののち山頂目指して出発する。今日初めての本格的な登り。さらに紅葉はよくなるがガスで見にくい。
雨風が強まる中、峰ノ辻を経て稜線に上がる。視界悪く、今回も反対側の爆裂火口が見えない。吹きっさらしの中を黙々と進む。紅葉もなく、歩く目的はただ山頂を踏むのみである。
行き交う人は多く、さすが百名山である。ツンと尖んがった安達太良山に着く。11年前ほどではないがかなりの強風。長居は無用ですぐに下山とする。
ところどころえぐれた道を下っていくうち、風は少し収まってきた。雨は降り続く。
後ろを歩く友人が、安達太良山が見えていると言う。振り返ると、錦の衣を纏った安達太良山が、その長い裾野まで惜しげもなく姿を現していた。ゴンドラ駅のある薬師岳まで、15分くらいのところだった。
| 紅葉はガスの中 |
| 安達太良山頂上 |
| 不動湯温泉 |
| 85段の階段 |
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「この上が本当の空」のメッセージが書かれた薬師岳頂上は展望台になっていて、ゴンドラ利用の観光客が何人も、傘をさして錦の山を眺めていた。
水道施設で泥だらけの靴を洗い、ゴンドラ駅の建物に入る。ストーブがたかれていた。
帽子、スパッツやザックカバーはもちろん、ザックもずぶ濡れである。中のものをビニール袋にいれておけばよかった。
でも一瞬だけでも紅葉に彩られた安達太良山が見られてよかった。すばらしい紅葉の名所である。
ゴンドラで奥岳登山口に下りる。こういう天気の日は車がありがたい。しかも今回はずっと友人の運転なので、超楽ちん登山をさせてもらえそうだ。
土湯温泉街に入り、不動湯温泉の案内板に従って林道を上がったまではよかったが、カーナビが今使われてない旧道に入るように指示したおかげでえらいデコボコ道を走るはめとなった。あとで旅館の人に聞いたら、旧道は危険のため通行禁止とのこと。
他にももう一台の車が同じ道に迷い込んでいた。おそらくつけてるカーナビが同じなのだろう。カーナビの指示する道も、田舎道では注意が必要だ。
不動湯温泉は土湯温泉のエリアにあるが、ここだけ温泉街から離れた山の中にある。
行きにくいだけあって周囲は静かで、3種類の違ったお湯が楽しめる温泉は満足のいくものだった。85段もの階段を下りていく羽衣の湯、さらに50段下る谷間の露天風呂が楽しい。
雨は止まず、夜中には屋根を激しく叩く大雨となった。天気予報でも明日は雨で降水確率は80パーセント。山は無理だから温泉巡りでもするかと計画を立てておいた。
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