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ふたまたやま(1544m)
2009年10月12日(祝)晴れ
7:40岩瀬湯本温泉-8:00二岐温泉-8:10林道(車に乗せてもらう)-8:20駐車場-8:27御鍋神社登山口-9:10ブナ平-10:00二岐山(男岳)10:15-10:30鞍部-10:37女岳-10:45岩ピーク11:10-12:10北登山口-12:55二岐温泉(ブナ山荘入浴立ち寄り)-[国道118号他]-15:15矢吹IC-[東北自動車道、外環道、首都高速]-20:55目黒IC 歩行時間:4時間5分
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ブナ平から見る二岐山は、丸く優しい山容を示す
ブナ平から見る二岐山は、丸く優しい山容を示す



旅館で少し早い朝食をとり、7時過ぎに出発する。昨日下りてきた道を再び登る。
昨日とは一転、青空と太陽の眩しい朝だ。デコボコ林道を走る無理はせずに、二岐温泉バス停の駐車場で車を停める。

朝のすがすがしい大気の中、林道を歩いて進む。後ろから車がやってきた。乗りますかと声をかけてきたので、お言葉に甘えさせていただくことにした。車で来ながら車に乗せてもらうという、なんともずうずうしい経験をしてしまう。

運転手は地元須賀川に住んでいる方だった。昨日、この林道で脱輪した話をする。軽自動車はこの林道は無理っぽいですね、と言いかけた言葉を飲み込んだ、この車も軽だったのだ。

アスナロの登路
紅葉
小白森山と那須連山
二岐山頂上

しかしさすが、地元の方。デコボコ林道も何のその、すいすいと走っていく。段差のある場所も、瞬時の判断でうまく避けながら、本当にうまい運転をする。自分にこういう運転が出来るようになるのは、10年くらい先か。
「紅葉は少し早かったですね」どちらからともなく話す。先週、安達太良山の紅葉はそれはきれいだったとのこと。
高山の草紅葉はどこも早かったが、このあたりはそれほどでもない。東北の低い山の樹林帯は、上部の潅木帯のように、寒暖に強い影響を受けないのかもしれない。

広い駐車場で下りる。林道を少し歩くと御鍋神社登山口である。
まずは「八丁坂」と呼ばれるきつい登りで始まる。緑濃い樹林帯を過ぎると、アスナロの森に入る。
赤みのある樹皮を見ても、南東北の他の山や上越でよく見るヒノキやネズコと、どこが違うのかわからない。アスナロの樹林帯は思いのほか深く長い。登山道に立てられた標識には「あすなろ坂」とある。

登山者が前後に数人見えるが、静けさがあたりを支配する。次第に傾斜が緩くなって、ブナを中心とした広葉樹の森に入っていく。
大きなブナに目を見張る。伐採でかなり少なくなったらしいが、二岐山はやはりブナの山である。ただし紅葉は思ったほど進んでおらず、緑優勢のままブナ平に着く。リンドウがまだまだたくさん咲いている。

ブナ平から眺める、ダケカンバ越しに二岐山の丸っこい山体。8年ぶりに、この親しみのある山の姿を見る。ただし、8年前と比べると周囲の樹林の背が高くなっているので、二岐山の全貌を眺めることは難しい。東北の山も樹木が生育しているのだ。
小白森山から見た二岐山は、きりっとした端正な三角錐だった。この山はどの方角から見ても、それぞれ個性的で印象深い山容を示してくれる。

ブナ平の中を平坦に進む道は、ぬかるんでかなり歩きにくく、みちのくの山らしい。道が乾いてきた頃、急な登りに移る。
高度を上げるとやや紅葉が目立ってきた。このあたりは標識によれば「男岳坂」と言うそうだ。とってつけたような感じもある。

急登は続く。シラビソなど針葉樹林も混ざり出し、次第に樹林の背が低くなってきた。シャクナゲの木も現れる。振り返ると、これまた丸っこくかわいい小白森山を前景に、那須連山がよく見えた。
それから大した歩きもなく、二岐山(男岳)頂上に着く。




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