晴れのち曇り 前夜発
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◇ | | 池袋駅 | 23:00 |
| 西武バス(高速) |
5:30 | | 富山駅 | 5:44 |
| 富山地鉄 |
6:32 | | 立山駅 | 7:00 |
| ケーブルカー |
7:07 | | 美女平 | 7:10 |
| 高原バス |
8:00 | | 室堂 | 8:15 |
9:05 | | 一ノ越 | 9:10 |
9:52 | | 立山(雄山) | 10:20 |
11:05 | | 一ノ越 | 11:20 |
12:00 | | 浄土山 | 12:10 |
13:40 | | 獅子岳 | 13:50 |
14:45 | | ザラ峠 | 15:00 |
15:27 | | キャンプ場分岐 | ◇ |
15:42 | | 五色ヶ原 (テント泊)
| ◇ |
快晴のち曇り、一時雨
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6:10 | | 五色ヶ原 | ◇ |
6:25 | | 五色ヶ原山荘 | ◇ |
7:00 | | 鳶山 | 7:15 |
7:50 | | 越中沢乗越 | 7:55 |
8:48 | | 越中沢岳 | 9:10 |
10:27 | | スゴの頭 | 10:40 |
11:15 | | スゴ乗越 | 11:27 |
11:40 | | スゴ乗越小屋 (テント泊)
| ◇ |
雨夕方から曇り
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5:25 | | スゴ乗越小屋 | ◇ |
6:15 | | 間山の池 | ◇ |
6:30 | | 間山 | 6:45 |
8:18 | | 北薬師岳 | ◇ |
9:20 | | 薬師岳 | 9:25 |
10:00 | | 薬師岳山荘 | 10:25 |
11:12 | | 薬師峠 (テント泊)
| ◇ |
晴れのち雷雨
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5:40 | | 薬師峠 | ◇ |
6:00 | | 太郎平小屋 | 6:05 |
6:10 | | 太郎山 | 6:15 |
7:30 | | 北ノ俣岳分岐 | ◇ |
7:47 | | 北ノ俣岳 | 8:00 |
9:08 | | 中俣乗越 | ◇ |
9:35 | | 2578mピーク | 9:40 |
10:45 | | 黒部五郎岳の肩 | ◇ |
10:55 | | 黒部五郎岳 | 11:15 |
13:00 | | 黒部五郎小舎 (小屋泊)
| ◇ |
晴れ時々曇り
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5:00 | | 黒部五郎小舎 | ◇ |
6:18 | | 三俣山荘分岐 | ◇ |
6:48 | | 三俣蓮華岳 | 7:20 |
8:20 | | 双六岳 | 8:45 |
9:30 | | 双六小屋 (テント泊)
| ◇ |
晴れ
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5:00 | | 双六小屋 | ◇ |
5:48 | | 花見平 | 6:00 |
6:15 | | 弓折岳分岐 | 6:20 |
7:00 | | 鏡平 | 7:10 |
8:03 | | イタドリが原 | ◇ |
9:08 | | 小池新道登山口 | ◇ |
9:20 | | わさび平小屋 | 9:33 |
10:25 | | 新穂高温泉 中崎山荘立寄り | 11:30 |
| 濃飛バス(特急) |
13:30 | | 松本駅 | 13:47 |
| あずさ20号 |
16:40 | | 新宿駅 | ◇ |
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今年の夏は北アルプスの立山から新穂高温泉までを、5泊6日で歩いてきた。
北アはここ数年、2泊程度のプランばかりで、久しぶりに長期の山旅となる。テントを担いでの縦走である。
立山、薬師岳そして黒部五郎岳いずれも、2度目の登頂となる。コースとしては立山~薬師岳間、太郎兵衛平~黒部五郎岳間の部分を初めて歩く。霊峰立山から北ア中央部の雄、薬師岳までの縦走路は魅力的であるがアップダウンの多い健脚コースと言われている。一方、北ノ俣岳を通って黒部五郎へ登る道はダイヤモンドコースと呼ばれる花と展望の縦走路である。
立山付近を除けば、槍・穂高や白馬岳のような人気コースというわけではなく、静かな山旅が満喫できる。
なお可能ならば、後半は新穂高温泉方面ではなく、三俣から水晶岳に登って読売新道を下るプランも捨てがたかった。しかし6日間では少しきつい行程になるのと、これ以上食料が増えて荷物が重くなるのは体力的に限界なので、今回は諦めた。
鳶山から望む薬師岳
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池袋駅東口(前夜発)
ムシムシする夜の池袋。高速バスで富山駅へ向けて出発。
バスは独立3列シートなのだが、自分の席は最後列で、ここだけ4列になっている。しかし隣りが空席だったので窮屈さは感じなかった。
富山駅
富山地鉄の駅には昔の列車のヘッドマーク(行き先標)が飾られている。
田園地帯から深い谷間へ。高度を上げ電車は立山駅に到着する。
ケーブルカーの改札には大勢の人の列。美女平で高原バスに乗り替える。臨時便だった。荷物代300円取られる。食料16食分なのでザックは20kgくらいあるだろう。
下は曇っていたが、バスは高度を上げるにつれ、その雲を突き抜け、青空が見え始める。広大な弥陀ヶ原。休憩所や宿泊施設が点在する。大日岳が大きく見える。今年初めて見る夏の高山の風景である。
| 富山地鉄 |
| 室堂から |
| 残雪豊か |
| 一ノ越から登る |
| 雄山神社 |
| 神主さんのお話 |
| 龍王岳から下る |
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室堂
(約2420m)
立山山頂部に雲がかかっているが、朝日眩しくまずまずの好天。雨で展望ゼロだった11年前のリベンジは確実。
室堂バスターミナルから、石畳の道を行く。ところどころ雪が残る。登る人は多く行列になるところも。立山はこのところずっと雨で、今日は久しぶりに晴れたらしい。ミヤマキンポウゲ、シラネセンキュウ、ヨツバシオガマなど花が咲く。
一ノ越
(約2690m)
小屋の立つ一ノ越からは、雲が風に飛んで雄山の山頂部が見えた。
小学校の遠足に遭遇。一人が「ファイトー」と叫ぶと、みなで「いっぱーつ!」と声を合わせる。子供はみな明るく、前向き。「落石が多いので注意ですね」、としっかり予習している。
自分も浮石に注意しながら登高。山頂の社務所が早くに見えるようになるが、そこからが意外と長い。
雄山
(3003m)
一等三角点のある雄山。拝観料を払って山頂部で御祓いを受ける。20畳ほどのスペースのところに15名ほどが座り、神主さんの話を聞く。
日本の三霊山は富士山と白山、そしてここ立山である。地面に敷き詰められた丸っこい石はみな、参拝者(登山者)が願いを書いてここまで持ってきたものだという。お祓いの後、清めのお神酒を一口含む。
社務所に下り、お守りを購入。3000mの地で買うお守りはご利益がありそうだ。
一ノ越
(約2690m)
一ノ越に戻り、浄土山への登りに入る。重いザックが腰にズシンときた。きつく息が切れる。ガスが次第に青空を隠し始める。
富山大学立山研究所の建物の立つピークに着く。広々としている。浄土山への尾根を伝う。
浄土山
(2831m)
浄土山山頂付近は尾根の背のような平坦地で、どこがピークなのだかわからない。室堂から直接登ってくる人も多い。
チシマギキョウやイワツメクサ。タテヤマリンドウもあちこちで見る。そして雷鳥の親子を見る。
竜王岳を巻くように高度を下げる。ガレていて少し注意が必要だ。ここからは縦走者が通るだけの、静かだが密度の濃い登山道となる。
| 残雪を横断 |
| アオノツガザクラ |
| ハクサンフウロ |
| 縦走路を行く |
| 五色ヶ原山荘が |
| イワギキョウ |
| ハクサンイチゲ |
| 解放的なテント場 |
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鞍部に下っていくと斜面は一面のお花畑。ハクサンフウロの数がすごい。他にクルマユリ、ハクサンイチゲ、チングルマ、コバイケイソウと引きも切らず咲き続く。久しぶりにアオノツガザクラを見る。
雪渓を3箇所ほど横断する。最初の雪渓で、団体さんのひとりが雪面を滑落するのを見た。斜度がそうきつくなく、20mくらいで止まったのだが油断大敵である。
滑落した人はアイゼンを持っていたらしいのだが、つけずに雪面を歩いていたらしい。面倒くさがらずに着けておけばよかったのにと思う。
自分は今回アイゼンはない。今年は北海道で雪渓をいやというほど歩いたおかげか、問題なく通過できた。人によってはアイゼンは必要だろう。
獅子岳へは短いがきつい急登。何度も立ち止まって息を整える。
獅子岳
(2714m)
山頂からは眺めがよく、遥か下に黒部湖が見える。遠くの山はガスで隠されている。
ガレ場もある長い下り。室堂と五色ヶ原は標高がほとんど同じなのだが、その間はアップダウンの多い縦走路が続いている。
ザックが重いと下りのときにブレーキがきかず、かなり恐い。一般に登りよりも下りのほうが危険度は増す。荷物が重いときは特にその傾向が強い。富山側から吹く風がひんやりして気持ちいい。
最低鞍部であるザラ峠が見下ろせて、その先はまた登りとなって五色ヶ原に続いているようだ。赤い屋根の五色ヶ原山荘がここからも見てわかる。まだかなり距離はある。
ザラ峠
(約2340m)
ザラ峠から上がって台地に出る。緩く高度を上げていく。
木道になって広い草原に出る。五色ヶ原までは前方に見えるもう一段高い台地を越えなければならない。しかしテント場はその手前の分岐を左に、平坦な木道を行けばよかった。
チングルマ、ハクサンイチゲが至るところで大群落を形成。これほどの大きなお花畑は久しぶり。他にハクサンコザクラ、コイワカガミも。
水がほとんどなくなっていたので、テント場手前の雪解け水で喉を潤す。
五色ヶ原
(約2400m)
五色ヶ原は黒部湖側へ緩やかに傾いた、広い草原である。
テント設営場所は開放的で平坦な地。花も咲いている。ただしテント申し込みに結局五色ヶ原山荘までの木道を登っていかねばならない。
天候も回復し快適。正面に針ノ木岳が大きい。周囲はハクサンイチゲ、チングルマ群落がすごい。チングルマの綿毛が午後の日差しを受けてキラキラする。
テント場には黒部湖に下る木道も伸びていて、T字路になっている。標識がないので、薬師岳に縦走するのに、勘違いして黒部湖方面に行ってしまいそう。年に数人は間違える人がいるのでなないか。
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