~東北きってのスケールで迫る大山塊~
タイトル
いいでれんぽう 2003.7.31.~8.3.
小白布沢-切合-飯豊本山-御西岳-北股岳-門内岳-梶川尾根
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今年の夏山行のメインは北アルプスではなく、東北の飯豊連峰を選んだ。福島・新潟・山形の三県境にまたがる、40キロにも及ぶ大山塊である。
交通機関が発達し、どんどん近くなる東北の山地にあって、ここ飯豊はまだなお山深い山のままでそう簡単には稜線には立たせてくれない。しかも山中には素泊まりの小屋や避難小屋しかなく食料と寝具を持参するのが普通である。

昔は信仰の山、今はそれに加えてもっぱら登山者のための山、それも真に山好きの山として存在している。

北股岳から門内岳への稜線
北股岳から門内岳への稜線
イイデリンドウ
イイデリンドウ
2003年7月31日(木) 曇り時々晴れ
上野駅7:12-[JR東北本線(宇都宮線)]-8:54宇都宮駅8:58-[東北本線]-9:48黒磯駅10:27-[東北本線]-11:30郡山駅11:36-[磐越西線]-12:48会津若松駅12:56-[磐越西線]-13:25山都駅13:30-[バス]-14:20川入-14:30飯豊鉱泉(泊)
2003年8月1日(金) 晴れ時々曇り 歩行時間:8時間10分
飯豊鉱泉4:30-[送迎車]-4:55小白布沢登山口-6:40横峰6:45-8:05剣ガ峰-8:40三国岳8:50-10:40切合小屋11:25-12:10草履塚12:20-13:45一王子-13:55飯豊山神社15:25-15:45飯豊本山16:30-16:45飯豊山神社(テント泊)
2003年8月2日(土) 晴れ後霧 歩行時間:6時間30分
飯豊山神社6:25-6:40飯豊本山6:45-8:25御西岳9:00-9:45天狗の庭-10:25御手洗池-11:40烏帽子岳12:20-13:00梅花皮小屋13:40-14:05北股岳14:15-15:00門内岳15:10-15:15門内小屋(テント泊)
2003年8月3日(日) 霧後晴れ 歩行時間:4時間5分
門内小屋5:40-6:00扇の地紙6:05-6:35梶川峰6:50-7:25五郎清水7:30-8:25滝見場-8:55湯沢峰-10:20飯豊山荘11:25-[バス]-12:15小国駅13:49-[JR米坂線]-14:32坂町駅15:05-[羽越本線(特急いなほ・1時間遅れ)]-15:45新潟駅16:09-[上越新幹線とき392号]-18:14上野駅
マップ

●飯豊鉱泉へ (7/31、山都駅~川入~飯豊鉱泉)
東京都区内から鈍行を乗り継ぎ、青春18きっぷのうまみを味わう。磐越西線の山都(やまと)駅で下車、川入行きのバスに乗る。座席がほぼ埋まるほどの乗客はほとんどが登山者であるが、時々地元の人も乗り降りする。

バスの運転手さんはわれわれ登山者のために、運転している間じゅう、飯豊連峰の見所やコースの解説をしてくれた。また一ノ木にある飯豊山神社など名所名跡の前に来ると、よく見えるように車を徐行してくれるという気遣いぶりだ。
今から約1300年前の開山以来、飯豊山は信仰の山として会津や越後の人々にあがめられて来た。そんな一面が運転手さんの熱心な口調から伝わってくる。
飯豊鉱泉
飯豊鉱泉

終点の川入(かわいり)から飯豊鉱泉まで、5分強の歩き。乗客には村杉荘に入る人も多かった。鉱泉には10名ほどが向かった。
登山者の年齢はいつものように高いものの、今日はみなザックが大きく重装備の人も多い。テントを持った自分もそのくちなのだが。

下りてきた人に聞くと、今日の飯豊は雨だったそうだ。明日から晴れの予報と聞きうらやましがられたが、下界と比べて山の天気はよくなるのが遅く、悪くなるのが早い。果たして明日素直に天候が回復するか、やや疑わしい。まだ梅雨もあけていない。

夕食後、今度は鉱泉のご主人の解説付きで、飯豊山のビデオを見る。ヤマケイの空撮登山シリーズだ。
映像では若い女性が2人、石転ビ雪渓を楽しそうに登っている。パンパンのけっこう大きいザックを背負っているが、ご主人の話によるとあの中は全部新聞紙だそうだ。


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