富士山の外輪山、御坂山塊の最高峰。冠の「御坂」は便宜上のもので本来は単に「黒岳」と呼ぶ。
丸っこい大きな山容は周辺の山からも同定しやすい。山頂には展望はないが3分歩いたところにある展望台からは、河口湖を前景にした富士山が余す所無く眺められる。
御坂山塊は富士山の展望ばかりでなく、花や樹林も十分に楽しめる。スミレやカタクリ、マツムシソウなどの高山植物やブナの新緑など魅力的で、四季を通じて親しまれている所以である。総じて穏やかな山稜にあって、頂上直下になると岩場が現れ少しばかりのスリルを味わうのも楽しい。
観光地としても有名な富士五湖周辺は交通も発達し、かなり高い所にまで車道が伸びているため、標高が高い割には比較的短時間で登れる。
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