タイトル
山域大雪山
地域北海道
標高旭岳(2291m)、北海岳(2149m)、白雲岳(2230m)、黒岳(1984m)
標高差692m(姿見駅~旭岳)
山行日2011年6月30日(木)~7月3日(日)天気1天気2天気3
沿面距離1日目:12.4km、2日目:14.9km、3日目:10.8km
歩行時間1日目:3時間30分、2日目:6時間35分、3日目:5時間40分
宿泊旭岳野営場(テント泊)、白雲岳避難小屋、層雲峡温泉
温泉旭岳温泉、層雲峡温泉(湯元銀泉閣、黒岳の湯)、十勝川温泉
交通飛行機、タクシー、ロープウェイ、リフト、バスHome



2011年6月30日(木) 曇り後雨
羽田空港6:50
 ANA4731
8:30旭川空港8:40
 タクシー
9:30旭岳ロープウェイ駅9:45
 ロープウェイ
10:00姿見駅10:10
10:27旭岳石室
12:55旭岳
夫婦池経由
13:20
15:30姿見駅15:45
 ロープウェイ
16:00旭岳ロープウェイ駅
(旭岳野営場テント泊)

2011年7月1日(金)晴れ時々曇り
7:00旭岳ロープウェイ駅
 ロープウェイ
7:15姿見駅
7:30夫婦池
7:50旭岳石室7:55
8:55七合目
9:10八合目9:15
9:45九合目9:50
10:10旭岳10:30
11:15裏旭キャンプ場
12:10間宮分岐13:40
14:27北海岳14:40
16:00白雲分岐16:05
16:25白雲岳避難小屋
白雲岳避難小屋泊

2011年7月2日(土) 快晴
5:30白雲岳避難小屋
6:05白雲分岐6:10
7:00白雲岳7:15
7:45白雲分岐7:55
8:55北海岳9:15
10:05赤石川10:10
10:35黒岳石室11:25
11:50黒岳12:10
13:15リフト駅
 ペアリフト
13:45黒岳駅14:00
 ロープウェイ
14:05層雲峡駅(層雲峡温泉)
元湯銀泉閣 泊

2011年7月3日(日) 晴れ後曇り
層雲峡温泉
黒岳の湯立寄り
11:47
 バス
14:10帯広駅
十勝川温泉立寄り
17:30
 バス
18:08帯広空港19:05
 ANA4768
20:55 羽田空港


関連リンク
旭岳ロープウェイ
りんゆう観光(黒岳ロープウェイ)
層雲峡ビジターセンター


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名残惜しいが、そろそろ一等三角点の黒岳山頂を辞す。大雪山巡りもそろそろクライマックスである。層雲峡への下山路を取る。
急坂だが、初めのうちはエゾハクサンイチゲやミヤマキンポウゲが見られ、カエデなどの新緑も楽しめる道だった。やがて雪が見られるようになる。それでも、ジグザグにつけられたわかりやすい山道なので最初はまだよかった。

そのうち広い雪上の斜面が現れ、後ろキックステップで慎重に下らざるを得なくなる。しかもそれはスキーゲレンデのように長く広く、何度も続いている。下れば下るほど雪が増える。
下山口のリフト乗り場が遥か下に見えている。距離的には短いだろうがまだ時間はかかりそうだ。高度を落とすほどに気温が上がり、雪が緩んでくる。踏み抜かれた穴があちこちに開いており油断がならない。仮に踏み抜いても滑落するような場所ではないが、最後にこんなやっかいな下山路が待ち受けているとは思わなかった。


黒岳への登りから黒岳石室を見下ろす。正面の北鎮岳には白鳥の雪渓が見える

しかしここからの眺めはいつまでも雄大で、樹林帯の中に入ったのはリフト乗り場に下り立ってからだった。雪道はリフト乗り場のすぐ手前まで続いていた。でもようやく、下山できてホッとする。

眺望満点の黒岳
下山路も眺めよし
残雪に苦労
黒岳ロープウェイ
層雲峡から

距離の長いリフトからロープウェイに乗り継ぎ、層雲峡へ下った。行きの旭岳ロープウェイではガスの山並みしかあずかれなかったが、こちらのロープウェイからは見事な山岳パノラマが得られた。下山地は北海道といえどもさすがに暑い。ロープウェイ駅の観光案内所に問い合わせて、旅館を手配してもらった。湯元銀泉閣に宿泊する。

層雲峡に限ったことではないとは思うが、北海道の旅館は室内にエアコンがない。しかし今日の旭川は最高気温30度である。北海道に来れば節電の必要はないと思っていたのだが、これでは本州にいるのとたいして変わらない。
それでも夜はそこそこ涼しくなって、温泉三昧の最後の1日を過ごした。

当初の予定でも最後の1日はトムラウシ温泉泊だったので、下山地がたまたま層雲峡に変わっただけのことである。しかし帰路の飛行機は帯広空港19時発であり、これは変更がきかない。

北海道の中央部は大雪山の山塊があるおかげで、ここ層雲峡から反対側の帯広に行くには、ぐるっと回り込まなければならない。層雲峡から帯広に直通の定期バスがあることを知り、それを利用した。なお、電車を使う場合、旭川駅経由になって何と6時間もかかる。

時間には余裕があるので、帯広駅に着いてからタクシーで十勝川温泉まで行き、日帰り入浴した。モール温泉という、日本でただひとつの植物性の温泉とのこと。世界でも珍しいという。
層雲峡もそうだったが、この地域の温泉はとてもよくあたたまり、ぬくぬく感がいつまでも保たれる。初夏でなく冬に浸かりたいところだ。

帯広空港から飛行機に乗る。荷物チェックの場所でガスコンロを処分してもらおうと思って手渡したところ、結局ザックの中身を全部出され調べられた。ザックの中に百円ライターが入っていたためという。行きの羽田では問題なかったのにどういうことだろう。
やはり、ガスコンロを差し出した行為そのものがヤブヘビだったようだ。たとえ正直に出したといっても、この人は火気のあるものを他に持っているのではないかと、よけいな連想をさせてしまったらしい。
コンロは空港に着く前に処分して、搭乗カウンターでは何も言わず黙って通過するのが賢いようだ。変にべらべらしゃべらないほうがいい。

いろいろなことがあった初の北海道山行。そう何度も行けるわけがなくもしかしたら今回が最初で最後かもしれない。でも今回諦めたトムラウシへは、いつか登る機会を得たい。

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