2006年8月5日(土)~8月8日(火) |
スッキリ晴れ上がった中、蓮華温泉を後にする。高度を上げ、振り返ると森の中に蓮華温泉の屋根だけがポツンと埋もれている。薬師の湯もここから見える。
白馬大池までは樹林帯。西面の山腹なので日が射さず、少し肌寒さも覚える。 振り返れば遠く火打山、焼山が望める。白馬~雪倉の稜線も近づいてきた。天狗の庭は森林限界の上でハイマツが見られるも、以後また樹林帯の道である。 突然あたりが開け白馬大池(2400m)のチングルマ群落が目の前に。別世界に足を踏み入れた様で一気に気分が高揚する。 2000年の時より、花は少ない感じがする。アヤメ、ウサギギクは咲いていない。しかしそれでもすごい。 チングルマ、ハクサンコザクラ、イワイチョウ。山荘の裏手にはハクサンイチゲ、ナナカマド。 残雪多くハイマツの緑色とあいまって風光明媚、まさに雲上の楽園である。蓮華温泉に泊まって白馬岳・朝日岳に登らず、ここ白馬大池までくる人も多いようだ。 なお白馬大池山荘は改築のため、今年は8月20日で営業終了との事。
水を補給後、雷鳥坂を登り始めるが、前回と違い体が重い。登山道の白砂に足を取られ歩きにくい。 下ってくる人が多い。コマクサ、雷鳥の親子を見る。親は1羽だけ。母親だけが子どもと生活を共にすると言う。 見上げると小蓮華山がすごく高い。やがて白馬鑓ヶ岳が望める。残雪豊かな斜面のさらに下、雪渓の底に見える建物は山小屋であろうか。 イワギキョウ、ヨツバシオガマ、タカネツメクサ、ミヤマダイコンソウなど花が次から次へと。ハクサンイチゲとシナノキンバイの大群落。ウルップソウは芯のみを残す。ミヤマアズマギクがあちこちに群生していてパッと華やいだ感じ。
小蓮華山(2769m)に到着。正面に白馬岳が大きく鎮座する。かつては白馬岳のことを大蓮華山とも呼んでいたらしい。 以後は雪倉岳~朝日岳への伸びやかな稜線が右側に見え続ける。分岐点となる三国境からはその稜線が見下ろす位置にある。白馬の稜線よりかなり下に位置しているようだ。 馬の背の痩せた岩稜で再び雷鳥の親子を見る。道の真ん中。 タカネシオガマ、イブキジャコウソウ、イワツメクサなど高山の花、鹿島槍、剱岳の展望。遠く槍ヶ岳も見えるが周囲には次第に積乱雲が発達。大池方面はガスで隠される。 白馬岳(2932m)到着。日差しが強いが、いったん太陽が雲に隠れると途端に寒くなる。 白馬山荘に下り、展望レストランでカレーを注文。テント場はここでなく村営宿舎だった。さらに下りる。明日の行程に、ここの登り返しの時間も追加しておかねばならない。 白馬村営宿舎のテント場に着く。周囲はガス。村営宿舎前から白馬山荘に直接上がる道に、ウルップソウが花を残していた。 テント場前の斜面は一面のお花畑。ハクサンフウロ、イワタデ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ。 |