2006年8月5日(土)~8月8日(火) |
北アルプスで高山植物が種類・量ともに一番多く見られる白馬岳、その登山コースの中でも朝日岳に続く稜線は特に素晴らしいと言われる。 朝日岳は北ア最北の山で白馬岳から尾根続きではあるが、標高2418mとアルプス山系としては低く、岩稜は皆無で周囲に湿原や樹林帯も見られる。北アルプスというより越中の山深い山、といった印象のほうが強い。
また、朝日岳と言えば栂海(つがみ)新道が思い浮かぶ。日本海目指して27kmをひたすら下っていくという長丁場で、一度は歩いてみたい道である。 白馬岳からの縦走、テント泊と欲張ったため栂海新道への縦走は体力的にもきつい。実際白馬~朝日間をテントを背負って歩いた感想では、確かに自分としてはこれで一杯だった。途中の雪倉岳を中心として大きなアップダウンが多く、距離の長い道である。 栂海新道は朝日岳に単独で登った時、または小屋泊まりで挑戦したい。今回は秀峰・朝日岳への登頂を目指した。 大雪の影響で、稜線にはこの時期としてはまだかなりの残雪があるようだ。アイゼンやストックを携行し、足回りをしっかり準備して出かけた。
新宿から松本・南小谷駅経由で平岩駅に向かう。丸1日かけての長い列車・バスの旅。 1両や2両編成の大糸線からは、北アルプスの稜線が見え続ける。お昼近いのに雲ひとつかかっていない。田崎湖畔から望む鹿島槍もくっきりしている。しかし北にすすむにつれ雲が増えてくる。 平岩駅は無人駅ではあるが、この日は駅員が詰めていた。駅前には「白馬岳・平岩登山口」の看板が掲げられている。向かいは藤屋商店で、ビール自販機もある。 蓮華温泉への路線バスに乗る。乗客は3名。標高1470mの蓮華温泉目指して険しい山道を登る。今年は大雪の影響で車道整備に時間がかかり、開通が大幅に遅れていた。7月14日にやっと通れるようになったそうだ。 1時間以上かけて蓮華温泉に到着。周囲は霧で見通し悪い。山も見えない。露天風呂の仙気の湯、薬師の湯がいい。 同じ部屋の人に登山道の状況を聞く。白馬雪渓で事故があった模様。五輪尾根にも残雪ありとのこと。 前日、白馬山荘は満員だったのに対し村営宿舎はそれほどでもなかったようだ。 |