タイトル
雲ノ平から水晶岳、双六岳 2000.8.5.~8.
1 2 3 4 5 6 花のスライドシアター 文章のみ

雷鳥 雷鳥
双六キャンプ場付近 双六キャンプ場付近

●双六岳のお花畑を越え新穂高温泉へ下山

丸山を越え双六岳へのたおやかな稜線が続く。笠ガ岳、遠く御嶽。

双六岳でも360度の展望が得られた。穏やかなスロープを下っていくと斜面を雷鳥が3羽歩いていた。双六小屋と目と鼻のところだ。

これ以降弓折岳分岐まで、さらに緑鮮やかで残雪とお花畑の見ごたえある稜線が続いている。
ハクサンイチゲ、チングルマ、シナノキンバイ、タカネシオガマ、クルマユリに加えてハクサンフウロが彩りを添える。ヤマハハコも見かける。
晩夏の花、トリカブトも青空に向かって元気だ。

冬に雪が多かったせいか、今年のお花畑は見事だと何度か来ている登山者が口にしていた。

この素晴らしい景観に別れを告げるのには残念だが、天気もわからないし早めに下りることにしよう。
弓折岳の山頂を仰ぎ見ながら、鏡平への斜面を下りていく。

弓折岳分岐付近のお花畑 弓折岳分岐付近のお花畑
鏡池 鏡池

鏡平を過ぎると、ようやく標高を下げた感じがする。このへんにもニッコウキスゲやキヌガサソウが少し咲いている。森林限界を越え、久しぶりに樹林を歩く印象だ。

秩父沢の下部が見えるようになるとまたしても雲行きが怪しくなって来る。もう少しだから降るのは待って欲しいと思う。
小池新道登山口を通り、やっと林道へ下りる。雨がポツポツと降り出す。ザックカバーをし、小さな傘を差してワサビ平小屋まで歩く。本降りになってきたので、小屋で少し様子をみた。
ざるそばを食べているうちにどしゃ降りとなった。新穂高温泉まで林道を小1時間だ。意を決して大雨の中に飛び込んでいく。

途中で小降り程度になり、薄日の戻る中を新穂高温泉へ下りる。バス停前には、無料のアルペン浴場(温泉)がある。公衆浴場として地元の人が登山者向けにも開放してくれているもので、ありがたく使わせてもらった。向かいの売店で石鹸、タオル、髭剃りなど買えるので都合がいい。

温泉を出るころは再び、青空と強い日差しが戻っていた。
平湯で松本行きバスに乗り継ぎ、あずさ70号(松本発)で帰途についた。

多少天気に振り回されたが、展望とお花畑を存分に楽しめた3泊4日だった。


双六岳 山頂 双六岳 山頂

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