~草紅葉と展望、いで湯の山旅~
タイトル
はっこうださん(1585m)
2004年9月24日(金)~26日(日)

谷地温泉-高田大岳-八甲田大岳-田茂萢岳-毛無岱-酸ヶ湯
1 2 3 4 5 Home

仙人岱の鞍部付近から小岳
仙人岱の鞍部付近から小岳

●毛無岱を経て八甲田大岳へ
紅葉の期待出来る毛無岱(けなしたい)の湿原、今日のうちにどんな場所か見ておこう。
毛無岱経由の登山口はここ酸ヶ湯にある。エアリアマップではバス停から少し戻るように記されているが、位置が少し違うようだ。古い宿泊棟のすぐ横に案内板があり、そこから山道に入る。

酸ヶ湯は標高900mとすでに高いので、ブナ林はすぐ抜ける。このへんのブナの生育帯はおそらく1000m以下であろう。
急坂はない。木段や木道を経てたどり着いた毛無岱は雲の下。しかし見通しはいい。一面の草紅葉であるが日が射していないとやはり見映えはいまひとつのように思う。

八甲田大岳頂上
八甲田大岳頂上
頂上から硫黄岳、南八甲田
頂上から硫黄岳、南八甲田
仙人岱から八甲田大岳
仙人岱から八甲田大岳

やがて直登気味の急な階段となる。途中で振り返り下毛無岱を俯瞰する。アオモリトドマツが点在していい眺めだ。もっともこの付近は3日目も下山路として使う予定なので、撮影はあまりしないでおく。

若干の登りを経て、大岳避難小屋に着く。天気が持ちそうなので、結局八甲田大岳頂上(1585m)まで登ってしまうことにする。青森湾や町並み、南八甲田の台地がよく見える。青空も覗き出す。

酸ヶ湯温泉
酸ヶ湯温泉
大岳避難小屋
大岳避難小屋
谷地温泉
谷地温泉

東方に見える端正な三角錐の山は高田大岳だ。火口跡を挟んで小岳、高田大岳へと山並みが連なっている。尾根伝いに歩けると気持ちよさそうだがそうした道はない。

仙人岱の鞍部へ下る。硫黄岳と南八甲田の形がよい。このへんで青空がいっぱいになる。池塘越しの小岳、草紅葉の大岳の眺めを写真に収める。
仙人岱避難小屋を覗き、地獄湯沢沿いに下る。硫黄の匂いのするこの付近も終始開けた眺め。紅葉の色つきがいい。歩きよい道を1時間ほどで酸ヶ湯に戻る。

酸ヶ湯温泉は歴史ある名湯として知られている。広い浴場には打たせ湯と2つの大きな浴槽がある。泉温はやや熱い。混浴で、浴槽の半分が柵で仕切られている。大きなタオルを巻いた女性も打たせ湯のほうに来ている。

バスで、今夜宿泊する予定の谷地温泉に向かう。
ここの温泉は最高だ。38度のぬる湯に30分から1時間ほど浸かり、隣の42度ほどの白濁湯に入るのが効果的な湯治の仕方という。
特に夕暮れから夜にかけての、薄暗いさびれた風呂場の雰囲気はいつまでも入っていたい気にさせてくれる。そしてここも混浴だ。ふと横を見ると女性だった。混浴であることになんの不自然さも感じない。

酸ヶ湯や猿倉温泉はどちらかというと旅館の温泉という印象だが、ここは湯治宿そのままだ。近くに散策路も用意されており、何日も泊まってもいい気がした。久々に温泉宿に泊まって身も心もリフレッシュした。


前のページ Home 次のページ