~草紅葉燃ゆ火口原~
タイトル

あきたこまがたけからくにみおんせん
2007年10月5日(金)曇り時々晴れ

7:45田沢湖駅-[バス]-8:35休暇村前-8:40乳頭スキー場-9:05水場9:10-10:00森林限界-10:40笹森山10:50-11:25八合目小屋11:30-12:20阿弥陀池-12:40男岳13:10-13:25分岐-14:15横長根-14:45国見分岐-15:30国見温泉(石塚旅館 泊)
歩行時間:6時間

マップ
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5年前の秋田駒は高山植物の豊富な6月下旬、笹とハイマツの緑が鮮やかだった。時期的にはほんの3ヶ月と少ししか違わないのに、山は全く装いを変え、錦繍の衣を纏っていた。
今までの10年の山行の中でも、おそらく最高に艶やかな紅葉の山々だった。

笹森山下から錦繍の山肌を眺める
笹森山下から錦繍の山肌を眺める


2007年10月5日(金)曇り時々晴れ 歩行時間:6時間
22:25浜松町-[夜行高速バス]-6:40大曲7:01-[田沢湖線]-7:41田沢湖駅7:45-[バス]-8:35休暇村前-8:40乳頭スキー場-9:05水場9:10-10:00森林限界-10:40笹森山10:50-11:25八合目小屋11:30-12:20阿弥陀池-12:40男岳13:10-13:25分岐-14:15横長根-14:45国見分岐-15:30国見温泉(石塚旅館 泊)

2007年10月6日(土)晴れ 歩行時間:7時間45分
6:20国見温泉-7:00横長根7:05-7:45男岳分岐-8:20横岳8:40-8:50焼森-9:55湯森山10:05-11:25笊森山11:50-12:50乳頭山13:40-14:55白沼15:00-15:55登山口16:00-16:05滝ノ上温泉(滝峡荘 泊)

2007年10月7日(日)晴れ時々曇り 歩行時間:4時間45分
6:50滝ノ上温泉-6:55登山口-7:40網張林道-8:10水場8:15-8:43大松倉橋コース分岐-9:10三ツ石山荘9:25-9:55三ツ石山10:20-10:45三ツ石山荘11:10-11:55松川大橋コース分岐-12:40松川温泉(峡雲荘前)15:25-[バス]-17:45盛岡駅18:23-[東北新幹線]-21:45東京駅



●静かなブナの林を抜け展望の稜線へ (休暇村~笹森山)
木曜日夜、田沢湖駅行きの高速バスで出発する。終点まで乗らずに手前の大曲で降り田沢湖線に乗る。こうするとバスより一足早く田沢湖駅に着き、乳頭温泉行きの路線バスも1本早い便に乗ることが出来る。
久しぶりの東北の地。昨晩の雨で舗装の路面はかなり濡れている。ぬかるみの多い東北の山道はどうだろうか。


乳頭スキー場から登る

湯森山への稜線

八合目避難小屋

天気のよさそうな2日目をメインに考えた山行計画にしている。従って今日は軽い行程でもよく、8合目からのコースをとりたかったのだが、あいにく秋の平日は8合目行きの路線バス便がない。
少し長丁場になるがブナ林のよさそうな笹森山コースを歩くことにした。

乳頭温泉の手前、休暇村で下車。少し戻って広々としたスキーゲレンデの前に来ると、「笹森山」の小さな導標が立っている。
厚い雲が切れ、青空が覗き始める。進む方向にはすでに、笹森山と思われるピークが望める。
車の轍が刻まれた太い直線状の道を登る。今日はシュラフやマットなどの宿泊装備は担いでいないが、2日目に自炊の宿に泊まるため、パンやラーメンなどの食材をかなり多くザックの中に詰めている。そのため避難小屋に泊まるときのようにザックが重く感じる。

山菜採りだろうか、地元の人とすれ違う。「上は紅葉だよ」わかってはいるが聞いて嬉しくなる言葉だ。
登り切ると平坦なブナ林の道となる。この付近の樹林帯はまだほとんど緑一色で、これで山が紅葉しているとは信じがたい部分もある。

しばらくは遊歩道といってもいいような歩き易い道。雨の影響はほとんどない。ほぼ平坦と言っても山登りの道であるから、少しずつ高度は上がって行く。
傾斜が強まり、やや険しく道幅も細くなる。アザミだろうか、腕あたりがチクチクする。まくっていた袖を元に戻す。
周囲に紅葉した木が目立ってきた頃、目指す稜線が視界に入ってくる。雲が多いがガスで隠されていることもなさそうだ。

取り立てて急な登りがないまま、森林限界を越す。ここから笹森山を右側から巻いていくが、目の上のピークはすでに色鮮やか。急登となり、高みに上がるにつれみるみる展望が広がる。左手に湯森山のゆったりした山体、少し奥には乳頭山の特徴あるピークも望まれる。
どの山も低潅木の紅葉が見頃になっている。明日あの稜線を歩くと思うとわくわくする。

雲間から日が差すのを待って写真を撮る。

急斜面をトラバースする道は、ところどころロープがかかり歩きにくいところもある。湯森山への分岐(ここにも笹森山の標柱あり)から秋田駒方面へ少し進み右斜面を上がる。
笹森山(1414m)頂上の標柱はハイマツの切り開きの中に立っていた。真っ白のガスの中。今日は天気の回復は遅そうだから、展望がなくても歩ければいいと思っていたのでそれほど落胆はしない。
そのうち南面のガスが切れ始め、突然と秋田駒の大きな山体が姿を現す。8合目の駐車場には平日にもかかわらず車が多く停まっている。

笹森山から展望のいい道を下り、8合目へ下りる。一般にはここが秋田駒登山のスタート地点であり、身支度をして今から歩き出す人もいる。水を補給して、今日の後半戦へ進む。

日の差す時間が多くなり、明るい紅葉道を行く。軽装や手ぶらの人が多い。平日でもさすが人気の、手軽な山である。



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