山の写真集 > 奥多摩 > 雲取山
  • -12月の雪山に泊まる-
  • 小袖乗越-ブナ坂-雲取山
  • 奥多摩
  • 東京都
  • 雲取山(2017m)
  • 2013年12月22日(日)~23日(月)
  • 1日目:9.1km、2日目:9.1km
  • 1日目:5時間10分、2日目:3時間20分
  • 1336m(小袖乗越-雲取山)
  • 雲取山避難小屋
  • もえぎの湯
  • マイカー
天気1
天気2

 

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2013年12月22日(日)
快晴
富ヶ谷IC 5:35
  首都高
中央自動車道
圏央道
あきる野IC 6:15
  国道411号他
7:55 小袖登山口 8:05
9:50   堂所 9:55
11:25 ブナ坂
12:05 奥多摩小屋 12:10
13:30
雲取山(避難小屋泊)
2013年12月23日(月/祝)
曇り、朝のうち晴れ
  雲取山 7:30
8:10   奥多摩小屋
8:30 ブナ坂
9:30 堂所
10:55 小袖登山口 11:05
  もえぎの湯立寄り
国道411号他
14:05 八王子IC
  中央自動車道
14:35 高井戸IC

 

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翌朝、日の出は6時45分くらいだが、1時間くらい前から東の地平線は赤く染まり始めている。
山岳展望ソフトの日の出シミュレーションでも、この赤らむタイミングの早さは再現できていない。実際現地に来てみて初めてわかる。


雲湧く奥秩父山塊・飛竜山の稜線の向こうに南アルプスの高峰が覗く [拡大]

石尾根の上部にご来光を拝む [ さらに拡大 ]

石尾根の上にご来光

朝日に雲取山の雪斜面も赤く染まる

赤く染まる

雲取山避難小屋

朝の避難小屋

和名倉山の右肩に、遠く北アルプス白馬連峰を望む

北アルプスも見える

朝の雲取山山頂

雲取山山頂

飛竜山の後ろに、雲海を割って北岳が顔を出した

北岳が覗く

ヨモギの頭から石尾根、七ツ石山方面を望む

ヨモギの頭から

寝ている間、寒さはほとんど感じなかった。やはり冬用シュラフの威力は大きい。重い思いをして持ってきた甲斐があった。
山荘や奥多摩小屋から登ってきた人で、山頂は朝から賑わっている。

富士山や南アルプスは見えているが、雲海の高度が高くあちこちで上昇気流による雲の湧き上がりが見られる。奥秩父や南関東の山々はやがてその雲の中に没した。天候は下り坂である。
それでも山頂に立ってみると、木の枝越しに浅間山もよく見えるし、和名倉山の後ろに遠く北アルプスの白馬岳も見ることができた。
今日の天気傾向は、日本海側の天気が比較的よく、太平洋側がしぐれ気味のようである。
今回の冬の雲取は、山頂で泊まることが第一の目的だったため、2日目の今日ははあまり頑張ることはせず、このまま来た道を下るのみだ。七ツ石山にも登らない。

雲取山山頂から、白銀の稜線を下る、今日は少し風がある。その風に乗るように雪の上を滑り下る。
バテバテだった昨日と違い、今日のペースは早い。凍結していないのでアイゼンはしない。鴨沢コースは、万が一転んでも滑落するような斜面がほとんどないないので、ある程度雪山を歩いた人ならアイゼンは必要ないと思われる。
下部の植林帯下の道は、時間によっては登山者の踏み跡が凍っているので、そこではつけたほうがいいかもしれないが、石尾根ではむしろアイゼンをつけていないほうが歩行の上では安全と、自分的には思っている。

ヨモギの頭を経て奥多摩小屋へ。テントは5張りほど張られていた。ブナ坂に着くころは青空の面積が狭まって、太陽の光も薄雲を透かしてのものになっていた。
自然林が気持ちのよい巻き道から七ツ石分岐、堂所へ。雲が増え、肌寒さも覚えるようになった。
登ってくる人と多くすれ違う。登山道も凍結が目立ち始めどうしようか迷ったが、結局アイゼンはせずに残りの道を行く、その結果何度か転んでしまったが、大事には至らない。

水場で、ようやく雪の溶かし水でない水にありつく。さらに下っていくと 雪もまだらになる。正面に見上げる三頭山も、北面は雪がかなりありそうだ。

奥多摩小屋前のテン場には数張り張られていた

テン泊者も

ブナ坂からの巻き道は自然林が豊か

自然林が清々しい

小袖登山口

小袖登山口

左下方に林道と人家が見える場所でその方向に踏み跡が下りている。前から気になっていたが、これを下ると小袖集落に下り立って、林道を小袖乗越まで歩いていくことになるようだ。鴨沢コースの下部は単調な歩きが続くので、今度来たときはこのコースを下山に使ってみたい。
バリエーションコースとなってしまうが、この鴨沢登山道の上部、尾根側にも一応踏み跡はあるらしい。雲取山は今回29度目の登頂、この鴨沢コースはもう何度歩いたかわからないくらいだが、尾根ルートはまだ一度も歩いていない。

人家跡を見ながら、時折り雪の残る道を下っていく。周囲が自然林になると、早春のときのように、柔らかくそれでいて力強い日差しが降り注いでいた。今回踏んだ雪も水分が多く重たかったので、このまま暖かくなっていくのではと思いたくもなるが、まだ12月だ。長く厳しい山の冬はこれからが本番である。
小袖乗越の登山口に戻る。まだ11時前、下りは早かった。まだ空いていたもえぎの湯に寄り道して帰ることにする。

今回は冬の2000mの小屋に泊まることができた。雲取山登山のバリエーションとしてあと残すところは、冬のテント泊である。
次回、30回目の雲取山登頂で挑戦してみたい気にもなっている。