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2011年6月11日 (土) 曇り/雨のち晴れ
| ◇ | | 目黒IC | 6:00 |
| 首都高速、東北自動車道 |
◇ | | 那須IC | 9:07 |
| 那須街道、国道17号 |
◇ | | ロープウェイ駐車場 | 9:40 |
| 国道17号 |
9:55 | | 峠ノ茶屋跡 | 10:10 |
10:55 | | 峰ノ茶屋跡 | 11:30 |
12:10 | | 朝日岳 | 12:45 |
13:20 | | 熊見曽根 | 13:30 15分休 |
14:25 | | 隠居倉 | 14:30 |
15:15 | | 三斗小屋温泉 | ◇ |
| (大黒屋泊) |
2011年6月12日(日) 曇り時々晴れ
| 7:30 | | 三斗小屋温泉 | ◇ |
8:35 | | 三本めの沢 | ◇ |
9:10 | | 大峠 | 9:20 10分休 |
10:40 | | 1826m | 10:50 |
11:05 | | 三本槍岳 | 12:00 |
12:25 | | 北温泉分岐 | ◇ |
13:05 | | 朝日の肩 | 13:15 |
13:45 | | 峰ノ茶屋跡 | 14:00 |
14:30 | | 茶臼岳 | 14:40 |
15:10 | | 山頂駅 | 15:18 |
| ロープウェイ |
15:25 | | ロープウェイ駐車場 | 15:40 |
| 国道17号、那須街道 大丸温泉他立寄り |
◇ | | 那須IC | ◇ |
| 東北自動車道、外環道 |
◇ | | 練馬IC | ◇ |
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三斗小屋温泉に泊まって、2日間で那須岳の主峰を巡る。那須は4年ぶりである。何故かこの山には6月にくることが多い。
今回は5名で歩く。
直前まで天気予報が芳しくなく、雨合羽のお世話になることは避けられそうもない。2日目の日曜日は幾分回復しそうなので、初日は無理せず温泉に直行しようか、という話もしていた。
三斗小屋温泉・大黒屋
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那須ロープウェイ駅の駐車場に車を一台置き、もう一台の車でさらに上の峠の茶屋跡まで行く。今日はここから登り始める。
ダケカンバに囲まれた登山道は緑がきれいだ。朝日岳の山頂部が見えたのもつかの間、周囲はやがてガス一色の眺めのない風景に変わっていく。
斜面にはコイワカガミが群生し、シロバナもあったが、茶臼岳の赤茶けた台地に近づくと植物もなくなる。
| 鉱山事務所跡から |
| 朝日岳 |
| 残雪を横切る |
| ガスが晴れていく |
| 茶臼岳 |
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峰の茶屋跡の避難小屋で休憩し先に進む。この空模様ではやはり、メインは明日にとっておいてもいいだろう。でもひとつくらいは今日のうちに山頂に登っておきたい。ここから近い朝日岳に寄ることに決めた。
残雪の斜面を過ぎ、鎖につかまりながら剣ヶ峰のガレ場を渡る。鎖も地面も濡れていてやや手強い。霧雨が今までよりもはっきりした雨に変わってきた。何も見えない上に危険なガレ場を歩くことになろうとは。素直に温泉に直接下る道に入ればよかったかも。皆内心後悔しているかもしれない。
朝日の肩に上がると、那須名物のものすごい強風が加わった。飛されないように注意しながら朝日岳山頂に着く。視界は5mくらいか。岩場に隠れて風をよける。
しかしなんだか、空にはほのかな明るさがある。太陽は見えないが、少し待てば稜線くらいは見えるようになるかもしれない。
もくろみは当たり、強い風が吹くたびに回りが見え出した。
足下の切れ落ちた斜面があらわになり、それからは早い。幾重にも連なる山並みが、平野が、町がみるみるうちに浮かび上がる。真っ白の山頂が、ものの15分で360度超展望の山に変身した。
眺めを楽しみながらの稜線歩きとなる。朝日の肩から先はガレ場もなく、たおやかな高原状の道となる。
朝日や茶臼岳方面はもう遮るものはない。青空さえ覗くようになった。その先に黒々とした大佐飛山塊、遠くに見える雪山はおそらく会津駒や燧ヶ岳だろう。
鮮やかに咲くシャクナゲに誘われて熊見曽根のピークを巻いたので、三斗小屋温泉への分岐を過ぎてしまった。少し戻ってその分岐に入る。この尾根も眺めがいい。目の前に隠居倉のもっこりした姿が特徴的だ。
緑の山肌にムラサキヤシオやシャクナゲが鮮やか。隠居倉のピークも開けている。ここから先は尾根状の道ではなくなり、三斗小屋温泉へ一気に下ることになる。谷間に煙が見えるので、今日の宿かと思ったが、どうもその手前の噴気孔のようだ。
樹林帯となる。緑は瑞々しく、ダケカンバやミネカエデなど全てが広葉樹林だ。鬱蒼としたところはなく、全体に明るい。
足元にはマイヅルソウが目立ってきた。ゴールまでは意外と長い。さっき上から見ていた噴気孔に着く。もうもうとした煙が出ていて、硫黄臭が強い。風向きによっては長居しないほうがいい場所だ。あちこちに熱い温泉も湧いていて、指を突っ込むと灰色のドロドロ状態になっている。
三斗小屋温泉はここから引湯しているのかと思ったが、ホースは途中で終わっていたので、また別のところからのようだ。
温泉神社と鳥居の先に三斗小屋温泉はあった。煙草屋旅館、大黒屋ともに昔ながらの木造りの宿である。
昔はもっと多くの旅館があったそうだが、今はこの2軒だけ。今日は大黒屋に泊まる。5名で3部屋(6畳、6畳、3畳)使わせてもらった。やはり震災以降、宿泊客の出足は鈍いようである。
考えてみれば、3月11日はこのあたりでもかなり大きな揺れになったと思うのだが、この古い家屋はよく持ちこたえたものだ。翌朝、震度1以下と思われるくらいの地震が2度あった。
緑の木々を見ながら山の湯を味わう。宿の周辺に流れる水は緑色をしているように見えたのだが、温泉は無色透明の単純泉だった。
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