2014年5月3日(祝) |
10:15 |
|
馬場清水駐車場(時水登山口) |
◇ |
10:40 |
|
水場分岐 |
◇ |
10:55 |
|
小千谷城山 |
11:10 |
11:23 |
下村分岐 |
◇ |
12:05 |
|
下村 |
◇ |
12:15 |
|
馬場清水駐車場 |
12:25 |
|
県道520号,国道117,17号他 ちぢみの里入浴立寄り |
◇ |
小千谷IC |
15:50 |
|
関越自動車道 北陸自動車道 |
◇ |
新潟中央IC |
16:40 |
|
県道16号他 |
◇ |
|
東横イン新潟駅前 |
17:00 |
国道を1時間ほど走り、小千谷(おぢや)の住宅街に入る。登山口をよく調べていなかったので少し迷う。
登山地図とカーナビを見比べながら、なんとか時水登山口まで来た。
城山から北に伸びる、新緑の縦走コース
|
城山(じょうやま)は、小千谷市の小さな里山である。登山道はよく整備され、コースも長短バラエティに富んでいるので、子どもから年配の方まで多くの人に登られているようだ。
小千谷地区は長岡市の隣りに位置し市政が敷かれてはいるが、自然環境がよく保たれ、また棚田や牛の角突き(闘牛)、錦鯉の養殖など独特の文化が根ざしている。戦国時代の上杉氏の居城地であり、城郭の構えられた山(=城山)がいくつかある。この時水城山もそのひとつである。六日町の坂戸山、長岡市の三ノ峠山や鋸山と同様、地元の人に親しまれている山のひとつであろう。
登山口には、さほど広くはないが立派な駐車場がある。「馬場清水」という水場で水を補給し出発する。
すぐにカタクリ、ナガハシスミレ、トキワイカリソウ、チゴユリと多くの花が見られる。そして大群落を作っているのがオオバキスミレ。これらはこの長岡や小千谷の山で本当によく咲く。
登山道はよく整備が施され、手ぶらやストックだけの人、山菜採りも多い。登山の格好は少し浮いているかもしれない。
周囲は9割近くが落葉樹で、萌黄色に染まりつつある山肌が美しい。緩やかな登りが続いて、40分ほどで城山山頂に着いた。ここも展望満点、新潟の山はどうしてこうも、展望のいい山ばかりなのだろう。
遠くの雪山は霞んでしまったが、長岡市の山がよく見える。そして西側、ひときわ高い雪のついた山は黒姫山のようだ。また、この城山から南北に尾根筋が伸びていて、縦走コースになっている。その日の体調に合わせて、いろいろなコースを選んで歩ける山のようである。
|
チゴユリ |
|
オオイワカガミ |
|
オオバキスミレ |
|
時水城址 |
|
せっかくなので北の方角へ、少し尾根道を歩いてみる。
カタクリが相変わらず多い。花期は過ぎているが、満開時にここはピンク色の絨毯になるようだ。
穏やかな縦走コースは、時々左手が荒々しく崩壊し、土の出た斜面があらわになる。ほかの場所でも、新潟中越地震の爪跡と思われる崩壊地が認められる。
小千谷は10年前のこの大地震の震源地となった場所である。震央は山古志のある東山側だったが、こちら西山のほうにも地形の変化はあったようだ。
丸山への登り手前の下村分岐で、右に折れる。オオイワカガミが特徴のある花と大きな葉で存在を示している。この下山路も緩やかで新緑と花を楽しめる、好ましい道だった。
小さな棚田の端に出たあとは、農道を歩いて時水登山口に戻る。農作業の人がやって来ていて、田畑に水を入れ始めていた。ここも数日で緑豊かな風景となるのだろう。
下山後、道の駅「ちぢみの里」で温泉に入りゆっくりする。車を走らせると、ようやく雨降りとなった。ただほんのにわか雨程度であり、明日は1日晴天のようだ。新潟市を目指して高速に乗る。