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デジタル一眼レフ PENTAX K20D
10年間使い続けているフィルムの一眼レフに愛着があり、デジタル一眼を購入するなどとは、少し前までは考えもしなかった。
質感や色彩に関してはまだ、デジタル一眼はフィルムには到底かなわないレベルだと思っている。というか、両者を同等のものとして比べること自体が無意味である。しかしやはり、フィルム代・現像代がかさむことや、ホームページ用のスキャニングに時間を取られることがだんだん気になりだした。テジカメ市場も最近はずいぶんこなれて、価格も当初のような「高嶺の花」クラスだけではなく、低価格・高機能のものが出てきた。一台持っておきたい。

PENTAX K20D with SIGMA AF 28-80mm F3.5-5.6

最初に買った一眼レフがPENTAXだったので、デジタル一眼も同じメーカーのものとした。PENTAXのデジタル一眼は、手ぶれ補正機構がレンズではなくボディに装備されているため、今まで使っていたレンズが有効に使えると思った(NIKON社はレンズ側に手ぶれ補正機能を持たせている)。

2009年11月22日、新宿の中古カメラ屋でK20Dのボディを購入した。
最初に感じたのは、手に持った感覚が、最初のフィルム一眼レフ(MZ-3)とよく似ていること。サイズ的には一回り大きいのだが、ファインダーを覗いたとき、シャッターを押すとき、ダイヤルを操作するとき、それぞれでMZ-3を触っていたときのことを思い起こさせた。
ここのところずっとNIKONを使っていたので、よけいそう感じるのかもしれない。でも同じメーカーのものなら、たとえそれがデジタルになっても、一本同じ設計思想が通っていることが体感され、少しホッとした部分がある。

K20Dはホワイトバランスやフィルターのかけ方など、個々のユーザ設定を保存する機能に優れ、カスタマイズ性が強い製品である。使い込んでいく過程で、自分なりの設定値をどんどんカメラに覚えさせ、自分ならではの撮影法を確立させることに、このデジタル一眼を使う意義がありそうだ。


K20D 背面画像モニタと操作パネル

K20D 露出モードダイヤル

また露出の方式では、ISO感度を1つのパラメータとして独立させたことにより、ダイヤル操作なしでISOを動的に変化させることが出来るようになた。これは単に、明るさ暗さを気にしないで撮影が可能になった、ということよりも、ISO感度をユーザが自由に操れることになったことに意義がある。今まではシャッター速度と絞り値、この2つがユーザにとっての主要なパラメータであったのだがここに感度が加わった。この3つの変数の関係をカメラ任せにするのではなく、場面場面での、自分なりの最適値を見つけていくのが楽しいプロセスになるだろう。カメラは奥の深い「おもちゃ」になったようである。


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