山の写真集 > 日本アルプス > 双六岳から奥丸山、槍平
  • -展望と紅葉の槍見山行-
  • 新穂高温泉-鏡平-双六岳-千丈沢乗越-奥丸山-槍平
  • 北アルプス
  • 岐阜県
  • 双六岳(2860m), 樅沢岳(2755m), 奥丸山(2440m)
  • 2017年9月30日(土)~10月2日(月)
  • 16.4km/8.8km/9.3km
  • 8時間25分/5時間50分/3時間25分
  • 1754m(新穂高温泉-双六岳)
  • 双六平, 槍平(テント泊)
  • 中崎山荘
  • マイカー, ロープウェイ
天気1
天気2
天気3

 

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2017年9月30日(土)前日発
五反田IC 15:50
  首都高
中央自動車道
長野自動車道
松本IC 19:20
  国道158,471号
県道475号
21:00 新穂高温泉 鍋平駐車場(泊) 6:00
6:35   新穂高温泉 6:40
7:50   わさび平小屋 8:03
8:23   小池新道登山口
9:05   秩父沢出合 9:15
9:50   イタドリヶ原
10:20   シシウドヶ原 10:30
11:15   鏡平 12:00
12:57 弓折分岐 13:07
14:10 双六平 15:10
16:07 双六岳 16:30
17:20 双六平(テント泊)
2017年10月1日(日)
  双六平 7:30
8:03 樅沢岳 8:13
8:44 硫黄乗越
    休10分
9:40   左俣乗越
10:53 千丈沢乗越 11:08
11:20 飛騨沢分岐
    休10分
12:52   奥丸山分岐 12:55
13:07 奥丸山 13:33
13:47 奥丸山分岐
14:35 槍平(テント泊)
2017年10月2日(月)
6:25   槍平
6:42   南沢
7:10   滝谷出合
7:30   チビ谷出合
8:15 白出小屋跡 8:18
8:50 穂高平 9:00
9:35 新穂高温泉 10:00
  ロープウェイ
10:05   鍋平高原駅
10:25
鍋平駐車場
中崎山荘入浴立寄り
12:00
  県道475号
国道471,158号
14:20   松本IC
  長野自動車道
中央自動車道
17:02 高井戸IC

 

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北アルプスの紅葉をテント泊で見にいく。今年はこれで3度めの北アルプスとなる。前回の8月からまだ1ヶ月半しか経っていないのに高山はすっかり装いを変え、早くも秋色満載となっているようだ。


紅葉の鏡平から槍ヶ岳を望む [壁紙サイズ]

深山荘の登山者用駐車場が満車のため、鍋平駐車場を利用。こちらも無料だが、新穂高温泉まで30分歩かねばならない

鍋平駐車場

鍋平駐車場を利用した場合、新穂高温泉の登山口まで標高差200m近くを下る必要がある

新穂高温泉へ下山

林道を1時間ほど歩きわさび平小屋へ

わさび平へ

青空の下、小池新道登山口へ向かう

青空の下

左俣林道から奥丸山に取り付くには、この道を進む。小池新道登山口の少し手前にある

道路標識?

秩父沢出合の手前付近。振り返るとすでに眺めがいい

すでに眺めいい

シシウドヶ原から、登山口付近を見下ろす

シシウドヶ原

鏡平へ、紅葉のトンネルを進む

紅葉のトンネルへ

鏡平から西鎌尾根を見上げる

山に囲まれ

弓折分岐への登りにて、ナナカマド越しに槍ヶ岳を望む

ナナカマド越しに

弓折中段に差し掛かると低潅木程度となり、森林限界も近い

森林限界へ

弓折中段付近より、上から穂高連峰・中崎尾根(奥丸山)・鏡平と三段の稜線が望まれる

三段の稜線

弓折分岐に登り上がる

弓折分岐へ

花見平は以前に比べ、土が露出した部分が多くなっているか

裸地化進む?


遠方の山に単独で行くのは久しぶりだ。北アルプスのような高山をテントで行くのは、今回がソロで行く最後の山行になるかと、少し前から感じるようになってきた。やはり体力的な問題もあるし、それに伴う危険度も増している。
数えてみたら今まで82泊テントで夜を明かしていた。5泊6日テントを担いでいた頃の自分がうらやましくもある。が、まだそんな充実していた時期から10年も経っていない。
今回は天気も問題なさそうだし、双六付近はもう通い慣れたルートだ。リスクの少なさを味方に頑張ることにした。

西鎌尾根で槍ヶ岳と双六を結ぶのはもう2度歩いているので、今回は途中で下ってみることにする。中崎尾根から奥丸山、槍平は初めて歩く部分だ。

金曜の午後、車で家を出る。松本市街地から上高地方面に向かう道はもう真っ暗になっていた。
安房峠を越え平湯、新穂高温泉には21時に着く。あてにしていた深山荘前の登山者用無料駐車場はすでに満車だった。ほかに、登山口に近いところにも駐車場はあるが有料である。「6時間ごとに500円」ということは、一晩前泊してから2泊3日後に戻ってくるとなるとだいたい66時間くらい...これは痛すぎる。いくら観光地だからと言っても、少し高すぎはしないだろうか。
また、新穂高温泉から車で5分ほど上ったところに無料の鍋平駐車場がある。ここに停めると、出発点の新穂高温泉登山センターまで30分ほど歩かなければならないが、無理な距離ではない。節約のためここを利用することにした。

鍋平駐車場もかなり混んでいたが、とりあえず一安心。朝まで寝て待つ。

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翌朝、雲が多いものの周囲の山はよく見えている。そして鍋平駐車場はれっきとした山の上であることが、明るくなって改めてわかった。

支度をして出発する。車道を10分ほど歩き、新穂高温泉へ下っていく登山道に入る。
遊歩道レベルではない、普通の登山道である。石がゴロゴロした滑りやすい道で、朝っぱらからかなり大変なアルバイトだ。しかもこれは登山口に至るための下りである。標高差200m近くはあろうか。
最後は急坂を延々と下り、見慣れた新穂高温泉の登山者センターの前に出た。多くの登山者が出発の準備をしていた。自分はここまで一汗かかされたが、改めてここから出発である。

蒲田川沿いの林道を行く。初めから前後に人が多い。今日は山は混むだろう。笠新道の入口にも登山者がたくさん。
そこから10分ほどでわさび平小屋に着く。新穂高温泉から双六平まで登るのは標高差もあり体力を要するので、登山口到着が遅ければわさび平で前泊するのもいい。今日はよく寝てからの出発なのでそのまま登ってしまうが、出だしで予定外の30分があった。

わさび平からさらに林道を歩くと奥丸山と書かれた道が分岐する。今までも、この路面に大きく書かれた大きな字を見て奇妙に思っていたが、奥丸山はこちら側からも登ることができる。今回はこの道は通らない。
河原に出て小池新道登山口まで来る。気持ちよい青空となった。周囲の山々の紅葉はかなり進んでいる。

秩父沢から広い斜面を登ってイタドリヶ原シシウドヶ原と高度を上げるにつれ展望は広がっていく。日が高くなっても暑苦しさはなく、秋山らしさに満ちあふれている。と言うか少し肌寒くもある。
鏡平へは少し急な坂となるが周囲の紅葉に見応えがでてきた。前を行く人から歓声が上がる。鏡池の前に出ると槍穂高が見事に聳えたっていた。オオシラビソの黒木に赤黄に色づいたナナカマドやカエデが絡み合い、まるで絵画のような眺めである。
今まで鏡平に来たときは晴れの日も雨の日もあったが、今日が文句なく今までで一番の景観を見せてくれている。
槍穂高だけではない、振り返ると弓折から笠ヶ岳への草紅葉の稜線がたおやかに横たわっていた。軽く食事をとってその方向へ歩を進める。

双六岳(左)と、奥に鷲羽岳を見据え双六平に向かう

双六平へ

双六キャンプ場

双六キャンプ場

双六岳直下の台地から、双六岳山頂部を望む

双六岳へ

双六岳山頂から笠ヶ岳を望む

双六岳山頂

双六岳山頂から、槍・大キレット・穂高連峰を望む

槍穂高も

草紅葉進む双六岳直下の台地

広大な台地

穂高や双六の稜線に影の線がせりあがってくる

影が伸びる


弓折中段あたりがナナカマドやミネカエデの紅葉が一番映えていた。
槍ヶ岳の方を見ると、山頂から右下へはっきりした尾根筋が伸び、その先に鏡平より少し高いくらいの小さなピークがわだかまっている。明日歩く中崎尾根と奥丸山である。大キレットや西鎌尾根と比べ標高は一段低く、そのためか樹林に包まれていた。
森林限界を超えてハイマツが現れると弓折分岐に着く。岐阜県側の眺めも広がり、ここからはさらにパノラマ度の増す稜線歩きである。もう何度も歩いているが、ここは飽きることがない。しかし花見平付近は、以前に比べ裸地化が進んでいるように見えた。

緩く上下を繰り返し、ハイマツの尾根を超えると眼下にはダケカンバの黄葉輝く双六谷、そして行く先にはいつものように鷲羽岳が迎えてくれた。

14時過ぎ、双六平キャンプ場に到着する。もうかなりの数のテントが張られていたが何とか平坦な場所を見つけて設営する。少し風があったためか、張るのに時間がかかった。
双六小屋も今日は盛況だ。好天で紅葉見頃ならば当然だろう。

明日は槍平まで6時間ほどとみており、さほど忙しくはない。双六岳の登頂は明朝にしてもよかったが、ここは頑張って今日のうちに登ってしまうことにした。
急坂を上がり巻道、中道二つの分岐を過ぎると少しの間岩場の登りとなる。夏の早い時期は残雪があるところだ。今日も中道の方の斜面に大きな残雪が見える。
登り着いたところは双六岳特有の広々とした台地で、山頂まで続いている。振り返ると草紅葉に彩られたその台地越しに槍穂高の岩峰が迫っている。今回特に見たかった風景のひとつだ。どこか異国の最果ての荒野とか、写真でよく見る月面の風景とイメージが重なる。

双六岳山頂に立ち黒部五郎岳、水晶岳、野口五郎岳などと再会する。同じ山域でもさまざまな色合いの山が並んでおり興味深い。鉱物を岩に含む水晶岳は黒、花崗岩でできた野口五郎岳、鷲羽岳、燕岳は白、三俣蓮華岳や祖父岳はハイマツの緑。
裾野のほうが紅葉で彩られていることもあるのか、今の時期はそうした山自体の色の違いがよけい印象深く目に映る。
北のほうの天気があまり良くないようで、白馬や立山方面、薬師岳の上には厚い雲が広がっていた。

日も傾きはじめてきた。キャンプ場まで下りることにする。草紅葉の台地を歩き、ガレた急斜面に入ると日陰になり、かなり寒い。目の前の山の眺めにも影の線が横に長く伸び、それがどんどん上がってくる。
双六平に下りるころには日の当たっているところは鷲羽岳の山頂部くらいになっていて、キャンプ場はもうすっかり日陰に飲み込まれていた。
小屋前の水場はもう凍結して使えず、小屋の中にあるタンクから水を汲むようになっていた。

テントに戻る。もう薄暗くなりはじめており、少し急いで食事の用意をする。しかしかなり冷えている。
靴下を二枚重ねしてシュラフに入るが寒くて寝られない。自分のシュラフは3シーズン用で摂氏2度が下限である。今はおそらく氷点下を下回っているだろう。
今日初めて持ってきたダウンジャケットまで総動員で着込むが、まだ下半身が寒い。最後はザックに足を突っ込んでなんとか寝た。


鏡平にて(動画36秒)