2008年8月2日(土)~8月4日(月) |
今年は外秩父七峰縦走を始めとして、長い距離をよく歩いている。以前は7時間も歩くと翌日の生活に響いていたのに、最近はあまりダメージが後に残らない。数年前に比べてスタミナはついている気がする。 今年のアルプス山行は南アの長いコースを選んだ。塩見岳から北岳への縦走は、南アルプス北部の2大尾根である仙塩尾根と白峰尾根を結ぶダイナミックなコースである。2泊ではちょっときつい行程になるが、何とか北岳までたどり着くことが出来た。
特急あずさを岡谷で下車し、初めての飯田線に乗る。2時間の間、車窓に広がる田園風景をのんびりと楽しむ。 伊那大島駅に降りると、灼熱の真夏の太陽がギラギラ。バスが来るまでの間日陰でじっとしていた。バスは登山者でほぼ満員となる。 途中の鹿塩でトイレ休憩を取り(パンなどの軽食も購入可能)、標高1740mの終点まで上がっていく。手前の駐車場でさらに登山者を飲み込み、やはり2時間かかって鳥倉登山口に着く。 電車バスで総計8時間近く、久しぶりにたっぷり長いアプローチとなった。
登山届を投函し、カラマツ林を登り始める。急登ということもなく歩きやすい。 三伏峠までの登路は、以前は塩川土場からの道がよく歩かれていたが、現在はこの鳥倉登山口が路線バスも通ってメインコースとなっている。標高差も少なく、ゆっくり歩いても3時間ほどだ。 ほぼ樹林帯の中だが、ガレ場に出ると遠く塩見岳と思われる高峰が望める。あの高い所に明日にも達すると思うと不思議な気持ちだ。 豊口山間のコルに出て、山腹を緩やかに巻く道が続く。登山口から三伏峠までの経過距離を示す標識が時々現れる。5/10と半分の所まで来た。山深く入っていくと時々ガレもあるタフな道に変わる。 下山してきた人が「テント?三伏峠はもうテントが一杯で、あと1,2張りくらいしか張れないよ」と言ってきた。それは困るので、後から来るテントの人に抜かれないように、少し早足で登ることにした。 やがて水場の前に来たが、ほとんど枯れていて水を汲むことが出来ない。三伏峠は給水施設が小屋からかなり離れているらしいので、登りの途中で水が得られれば好都合と思っていたのだが、あてが外れた。 塩川口からのコースを合わせると、道は折り返すようにして登っていく。やがて頭上が明るくなり、三伏峠小屋の前に出た。昔ながらの小屋らしい小屋といった印象だ。玄関でテントの申し込みをする。 テント場は小屋から1分ほど行ったところだ。心配していた混雑状況だが、満員なんてことはなくまだ10張りくらい張れる。さっきはどうやら脅かされたみたいだ。整地されて設営しやすい。 ただ狭い場所にテントが密集しているので、夜はちょっと人の話し声が気になるかな。 それにしても鳥倉登山口から2時間あまりで着いてしまった。まあ、明日明後日と長丁場となるので、今日は体力温存の日だろう。片道10分以上かかる水場を往復する以外、特に出歩くことはせず、この日は食事後おとなしく寝た。 |