~錦秋の北アルプスを心ゆくまで~
タイトル
あきのからさわ、きたほたかだけ 2002.10.4.~6.
上高地-横尾-涸沢-北穂高岳-パノラマ新道-上高地
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涸沢の紅葉が、ここ10年来の素晴らしい色つきだそうだ。
この週末、涸沢は1年で一番の混雑かもしれない。しかしそれを承知の上出掛けた。
1999年夏、初めて登った3000m峰が奥穂高岳だった。3年振りの涸沢だ。

烏帽子岳
パノラマコースから涸沢岳(左)、涸沢槍(右)
2002年10月4日(金) 曇り時々晴れ
前夜発・新宿駅23:50-[JR急行アルプス]-4:31松本駅4:42-[松本電鉄]-5:05新島々駅5:20-[松本電鉄バス]-6:30上高地6:35-7:25明神-8:15徳沢8:25-9:20横尾9:35-10:45本谷橋10:55-12:55涸沢(テント泊)歩行時間:5時間35分

2002年10月5日(土) 晴れ
(散策)-涸沢9:45-10:50南稜の背-11:50北穂高岳・南峰12:05-12:20北峰13:20-14:00南稜の背-14:50涸沢(テント泊)歩行時間:3時間50分

2002年10月6日(日) 晴れのち曇り
涸沢6:40-7:40屏風のコル7:45-8:10屏風の耳8:45-9:10屏風のコル9:25-11:25新村橋11:50-12:10徳沢-12:50明神-13:50上高地14:40-[松本電鉄バス]-16:10新島々駅16:48-[松本電鉄]-17:17松本駅17:20-[JRあずさ94号(臨時)]-20:17新宿駅 歩行時間:5時間40分
マップ

急行アルプス
急行アルプス

●色づく上高地から出発 (10/4、上高地~明神~徳沢~横尾)
木曜日の夜、急行アルプスで出かける。急行アルプスは今年12月のダイヤ改正で、通常の運行は廃止されてしまう。
おそらく登山シーズンには臨時列車として利用は出来るだろう。JRは新幹線に乗れ、特急に乗れとの方針のようだ。民営化して、利益が何物にも優先する、付き合いづらい会社になってしまったと感じるのは私だけだろうか。

松本で乗り換え新島々でさらにバスに乗る。登山者で満員、バスは2台になった。バスの中で夜明けを迎える。白み始めた空に、北アルプスの山々がだんだんと輪郭を現してくる。
徳沢
徳沢

上高地に6時30分着。皆、ぞろぞろと同じ方向へ歩き出す。河童橋で穂高を遠望する。どうやらガスらずにいてくれている。
周囲のカラマツはけっこう紅葉が進んで来ている。1時間弱で明神に着く。大きな猿が道を我が物顔で歩いてくる。すれ違う人間には目もくれない。ちゃんと片側通行を守っているのが笑える。
猿と言えば徳沢だが、人が餌をやってしまうからだろうか、ここ明神まで来てしまっているのかもしれない。

徳沢・横尾までは、高度差のないほぼ平坦な道だが、山に近くなって行くからだろうか、紅葉の色付きが鮮やかになっていく。
横尾からは針葉樹も現れる登山道になる。やや斜度を上げ、山道らしくなってくる。人は相変わらず多く、行列の一人になってしまう。

針葉樹に混ざってダケカンバの黄葉が目立ってくると、正面に北穂高岳を仰ぎ見るようになる。根張りの大きな、堂々としたいでたちは素晴らしい。横尾付近で見られる前穂高は、むしろ景勝地で見られる風景の一部にすぎないと言えなくもないが、北穂高が望めるようなところまで入ってくると、やっと山深く入って来たなあと感じる。距離は長いが1歩1歩山に入って行く実感を持てる道である。


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