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南八ヶ岳縦走 2000.7.22.~24.
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横岳・三叉峰付近
横岳・三叉峰付近
横岳から赤岳・阿弥陀岳
横岳から赤岳・阿弥陀岳

●主脈縦走路から夏沢峠、根石山荘へ

好展望の中を横岳、硫黄岳への縦走へと進む。ミヤマシオガマ、ミヤマキンポウゲ、キバナシャクナゲ、ミネウスユキソウなどが咲き競う。時期は過ぎたがウルップソウも少しだけ紫の花びらを残している。

鎖場やハシゴがまた断続するが、キレットを登ってきた身には、もはやそれほどの難所のイメージにはうつらなく、むしろほどよい緊張感を与えてくれる。快適な岩稜歩きだ。


杣添尾根を合わせるとじきに横岳頂上。歩いては休み、写真に収めたりで、赤岳から2時間以上かけてしまった。コマクサの群落は柵の向こう。コマクサに限って言えば、昨年8月1週に来たときのほうが個体数が多いように感じた。

大ダルミの硫黄岳山荘で軽食をとり、硫黄岳へのゆるやかな登りへ取り付く。この斜面からは横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳を並べて眺められる。

硫黄岳の山頂に着くと、これまで見れなかった天狗岳への稜線や北八ヶ岳の山容が目に飛び込んでくる。天狗岳山頂付近は、ゆるやかなカール状になっていて、とてもいい形だ。

横岳・カニノタテバイ
鎖場上部から見下ろす(横岳付近)
硫黄岳山頂
硫黄岳山頂


硫黄岳から夏沢峠方面へ。日差しは強いが、大気はカラッとしていて爽快だ。夏沢峠の小屋(山ひこ荘、夏沢ヒュッテ)とオーレン小屋とも、かなり下のほうに見える。急速に標高を下げていく。


タカネシオガマ
タカネシオガマ
ミヤマダイコンソウ
ミヤマダイコンソウ
タカネスミレ
タカネスミレ
タカネツメクサ
タカネツメクサ


オーレン小屋に泊まるつもりだったが、まだ時間が早いので、もうひとつ先に行く事にした。
シャクナゲの混ざるゆるやかな針葉樹林帯を経て、根石岳下の広々とした鞍部が見えてきた。ここに根石山荘がある。根石岳の後ろには、今回の最終目的地の山である天狗岳が控えている。ここに泊まることにした。


硫黄岳から天狗岳の稜線
硫黄岳から天狗岳の稜線
根石山荘
根石山荘

根石山荘には展望風呂があり、宿泊者に限り入ることが出来る。展望風呂といっても小さい窓があるだけなのだが、この2500mの稜線上で風呂に入れるとは、もったいなさすぎるくらいの贅沢だ。
水は下からボッカ担ぎしているらしい。たしかに、水の豊富なオーレン小屋からは近いが、大変なことだと思う。食事もおいしく(味噌汁は自家製の味噌使用とのこと)、グッドな小屋だった。

風呂上りに、サンダル履きのまま砂礫の稜線に出てみる。コマクサ自生地の向こうには根石岳と天狗岳、青空に夏雲。
宿泊者は15人ほど。今回は山小屋にも恵まれた。

根石岳と天狗岳
根石岳(右)と天狗岳

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