~トウヤクリンドウ咲く岩稜を行く~
タイトル
しんきょうじおねからやつがたけ
2006年9月2日(土)~3日(日)
美し森-牛首山-赤岳-横岳-硫黄岳
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苔の色鮮やかな登山道
苔の色鮮やかな登山道 [拡大]

●静かな林間の道を経て稲子湯へ
(夏沢峠-本沢温泉-みどり池-稲子湯)


硫黄岳(2765m)に着く頃はガスが出始めていた。天狗岳以北の北八ツのエリアは雲に隠されがちだ。

夏沢峠までの急な下り。正面に見える箕冠山の針葉樹に覆われた斜面には、北八ツ特有の縞枯現象が見られる。夏沢峠では、ヒュッテ夏沢・やまびこ荘とも扉が閉められていた。

前を行く団体は天狗岳へ縦走するようだ。自分もそうしようかと思ったが、稜線はガスなのでここで下ることにする。5年前と同じく、みどり池を経て稲子湯に下るコースだ。

縞枯現象
縞枯現象
本沢温泉
本沢温泉

夏沢峠から本沢温泉に下る行程、そしてみどり池への道は、今までと様相が打って変わって林の中の道となる。しかし両方ともしっとりしたいい道だ。特に本沢温泉~みどり池間は若干のアップダウンがあるが、原生林の荘厳な雰囲気があって(実際は二次林?)気に入っている。
魅力的な樹林の道が多くあるのも、八ヶ岳の特色であろう。

しらびそ小屋とみどり池
しらびそ小屋とみどり池
軌道跡を辿って稲子湯へ
軌道跡を辿って稲子湯へ

しらびそ小屋の建つみどり池に着く。見上げる稜線は雲に隠れてしまった。しらびそ小屋、本沢温泉とも宿泊地として利用したいところである。今度八ヶ岳に来るときはぜひ計画したい。

赤岳頂上小屋で買った朝弁当を食べ、稲子湯への下りに入る。日がかげって少々肌寒くなる。軌道跡のある緩やかな道をどんどん下り、沢の流れに沿うようになるともう下山口が近くなる。まだ登ってくる人と多くすれ違う。

林道に下りると日差しも戻って、晩夏の暑い空気が復活してくる。
稲子湯に着くとバスがちょうどの発車。乗客は数人だった。どこか懐かしさの感じられる、田舎の風景を見ながらバスで小海駅へ下りる。
高原列車の小海線も、観光地としてはせいぜい野辺山か松原湖駅まで。ここ小海駅あたりからは静かなローカル線の趣である。車両も1両だ。

佐久平で新幹線に乗換え帰途に着く。久しぶりに八ヶ岳を堪能した2日間だった。


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