2022年2月12日(土) | |||
◇ | 調布IC | 5:30 | |
中央自動車道 | |||
◇ | 八王子IC | 5:57 | |
国道20号、都道45号他 | |||
7:00 | 柚木駐車場 | 7:10 | |
7:20 | 軍畑駅下 | ◇ | |
7:50 | 平溝登山口 | ◇ | |
8:20 | 尾根 | ◇ | |
9:00 | 高水山 | 9:15 | |
9:40 | 岩茸石山 | 10:15 | |
10:55 | 惣岳山 | 11:00 | |
12:15 | 御嶽駅 | 12:51 | |
青梅線 | |||
12:56 | 軍畑駅 | ◇ | |
13:05 | 柚木駐車場 | 13:20 | |
都道45号他 | |||
14:22 | 八王子IC | ◇ | |
中央自動車道 | |||
14:59 | 高井戸IC | ◇ |
青梅市の柚木駐車場に車を停める。ここの駐車場は開門が7時なので、あまり早く行ってもしようがない。
久しぶりに見る奥多摩の山々。この辺りでは標高の低い山しか見渡せないが、それでも上の方は少し白いものが目立つ。駐車場にはロウバイが独特の香りを放っていた。
岩茸石山山頂 [拡大 ] |
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軍畑駅の鉄橋の下まで10分ほど歩く。それ以降は駅から歩くのと同じ行程となる。車道脇の低灌木は白くなっているが雪ではなく、霜だ。民家の屋根や庭に雪は残っていなかった。
平溝川に沿って緩く登り、高源寺の横の坂を登っていく。平溝登山口から人工林の登山道に入るとすぐに雪道となった。
先月高尾山に登って以来、今日は40日ぶりの登山となる。こんなに間が空いたのは今までない。
1か月に1回しか登山しない人は、登り始めはいつもなかなか調子が出ないのでは、と思っていた。しかし実際歩いてみると、それほどぎこちなさはない。足から伝わる久しぶりの土の道の感触が新鮮でもある。
それでも、もともと湿ったこのあたりの登山道は、積もる雪もぐちゃぐちゃで歩きにくい。尾根に上がるまでは少しの辛抱だ。
伐採地の急斜面を登りきり、尾根に上がる。尾根上は樹林帯だが幾分明るく、緩やかな登りで歩きやすい。雪質もそれほど悪くない。水分の多い雪だと足が重くなって、傾斜のほとんどない所でもなかなか前に進まないことがある。
今日は久しぶりの歩きでも、それほどの苦労なくすんでいる。これも今までの経験がものを言っているのかもしれない。期間が空いても、足が山を歩くことを忘れないでいる。
林道のような広い道に上がって、小曽木からの道を合わせる。積雪はやや増え、10㎝前後。常福院手前にある背の高い1本ブナは健在だ。上部の枝にサルノコシカケをいっぱいつけている。
斜面の雪上トレースをたどり常福院の横に出る。さらに尾根通しに上がると眺めのいい場所に出た。都心や埼玉方面が望める。
落葉樹の下の雪は思いのほかサラサラ感があって、サクサクと気分よく歩ける。下界の水分の多い雪に比べると雲泥の差だ。こういう雪質だから雪の山を歩きたくなる。もっとも、谷川岳や北アルプスなどでのパウダースノーを歩いてしまうと、南関東の雪山も水っぽくて足が重く苦労する。
高水山山頂には登山者が数人。静かな山頂だった。
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軽アイゼンをつけて三山の縦走にかかる。急斜面を下ると、高水山の北面巻き道が合わさる。車で来たなら、岩茸石山で引き返して、この巻き道を復路にとって軍畑に戻るプランもありえる。
今日は三山を歩き通して、御嶽駅に下山してから電車で戻る予定。この区間は落葉樹が多く、北面の見通しがいい。奥日光の山がよく見える場所もある。
木の根のはびこる急斜面を登り、岩茸石山の山頂へ。展望の地だが、一時に比べるとちょっとブッシュが増えたかもしれない。
東西に細長い山頂は真っ白。それでもせいぜい20㎝くらいの積雪で、ズボズボ潜ることもない。
2014年の豪雪のときは、北国の雪山かと見間違うようになっていてた。あれはあれでちょっと珍しいものを見たという感じだったが、奥多摩の低山の雪はやっぱり今日くらいの雪の量がちょうどいい。一面が白くて美しい風景にも出会えるし、歩きにくいこともない。
北面には奥日光の山がよく見え、手前には奥武蔵や奥多摩の山。雲取山もまだらに白くなっている。
奥多摩の山に登りに来たのは本当に久しぶりで、前回は昨年の5月だった。雲取山どころか、石尾根の山を眺めるのも1年ぶり近い。
惣岳山に向けて、南面の尾根を下る。南側はやはり少し雪が薄く、土が見えている個所も多い。広い伐採地で眺めが広がる。惣岳山は巻き道もあるが、せっかくなので山頂を通っていく。
岩場の急登をなんとかこなし、樹林帯で薄暗い惣岳山に登りつく。御嶽駅から歩いてくる登山者もけっこういて、山頂は賑わっていた。
山頂の木造りの社殿は金網に囲まれているが、立派なものだ。蛙と遊ぶ行者の彫刻絵も飾られている。
この青渭神社の「渭」というのは川や沢水を表し、山頂付近には青渭の井と呼ばれる霊泉があるとのことだ。おそらく山頂から少し南側に下った水場のことか。
また、麓の「川井」や「沢井」という地名もここから来ているのだろう。
その沢井への分岐道に来たが、今日は直進して御嶽駅方面に下る。ここから先は登り返しがあり、意外と骨が折れる部分だ。沢井に下った方が体力的には楽である。
御嶽駅への下山路も思いのほか距離があり、なかなか里に下りてきた雰囲気にならない。しかし雪はこのあたりではほとんどなくなっている。ようやく舗装道路に出ると青梅線の線路があり、すぐに御嶽駅に着いた。
青梅線で2駅、軍畑駅まで戻る。電車に乗るのももう、1か月ぶりだ。最近は週1回の通勤も、感染リスクを考えて電車を避け車で行っている。軍畑駅から10分弱の歩きで柚木駐車場まで戻ってきた。
1か月以上空いた山も、バテることなくスムーズに歩けた。今度山に来れるのはいつだろう。今年は谷川岳など、雪山に登れるチャンスはあるのだろうか。
車はスタッドレスタイヤに履き替えて出かける用意はしているのだが、無駄になりそうな雰囲気もある。奇跡的に行けるタイミングがあることを信じ、それまで体力が落ちることのないように、体の準備だけはしておこう。