じっとしてると喉の渇きがつらくなる。早めに下りよう。
石尾根縦走路に入る。非常に歩きやすい尾根で救われた。
途中で何度もしりもちをつく。でも山を歩くことの楽しさが少しは味わえたような気がする。
この縦走路は奥多摩でも最もよく歩かれる、人気のコースのひとつ。六ツ石山より西にもっともっと続いているのだが、このときの自分にはこれくらいの距離で十分。
いくたびか方向を変えつつ下って行き、木々の合い間から奥多摩の町並みが見えたときは感動もの。
車道に下り立ち、ものの数分で奥多摩駅に着いた。
以降、何箇所かの地域の山に登ったが、山腹にまで民家や集落が貼りついて、人々の生活の息吹が身近に感じられる、そういう山行が楽しめるのは、奥多摩ならではのものだと思う。
今回は初めてということもあり、何をおいても、しっかりとした準備や計画を練ることの大切さを学んだ。
今度は水はたくさん持って行こう。靴も買おう。
何とこの3日後に、私は再び奥多摩に足を運ぶことになった。
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