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2010年11月6日(土)
| ◇ | | 代々木駅 | 5:16 |
| 中央線 |
5:55 | | 立川駅 | 6:04 |
| 青梅線 青梅駅乗換 |
7:17 | | 奥多摩駅 | 7:25 |
| 西東京バス |
8:10 | 余沢 | |
8:50 | あずまや | 8:55 |
9:30 | 向山 | 9:55 |
10:10 | 白沢分岐 |
10:30 | 鶴峠分岐 | 10:40 |
11:40 | 神楽入の峰 |
12:15 | 三頭山 | 13:00 |
13:35 | 入小沢ノ峰 |
13:45 | ツネ泣峠 |
14:45 | イヨ山 |
15:20 | 奥多摩湖 |
15:45 | | 小河内神社 | 16:09 |
| 西東京バス |
16:35 | | 奥多摩駅 | 18:34 |
| 青梅線 青梅駅乗換 |
19:48 | | 立川駅 | 19:52 |
| 中央線特快 |
20:19 | 新宿駅 | |
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奥多摩駅から日原に行くバスは長い行列が出来ていたが、小菅行きは空席もあった。あちらは川苔山や鷹ノ巣山に登る人がほとんどだろう。川苔山の稜線、稲村岩尾根ともに紅葉が見頃のはずだ。
一方、自分たちが向かう多摩川南岸の山では三頭山のブナ林、そして向山のモミジが色づいただろう。
今日は友人とこのコースを歩く。もう何度か歩いているが、6年前の真っ赤なモミジが果たして今年も見れるだろうか。
バスではsanpoさんとまたしてもバッタリ。同じく向山・三頭山とのことだ。最近は山で知り合いによく会う。掲示板やメールでやりとりしていると、別に行き先を話しているわけでもないのに、行く山が同じことがよくある。
鶴峠分岐からは静かな黄葉の道
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余沢バス停から舗装道路を緩く下る。トイレのある「オマキ平登山口」で山道となる。地元の小菅村では、向山のことをオマキ平とも呼んでいる。今日も青空がまぶしいいい天気だ。
アカマツや檜の多い林を抜け、次第に落葉樹の緩やかな道となる。もう一本の登山道を見た先にあずまやがあるのだが、何故か根元からもがれたように倒れていた。
このあたりはまだ緑が多い。向かい側の鹿倉尾根も同じようだ。
この森の樹木には、木の名前が書かれたプレートがかけられており、それを見ると様々な種類の木がここには茂っているのがわかる。まさに雑木林だ。足元もまたさまざまな種類、色の葉っぱで埋め尽くされている。
シャカ、シャカと落ち葉を踏み鳴らして歩く季節が、今年もやって来たようである。イロハモミジやオオモミジ、ナラに混ざってホオノキやクリといった大きな葉も多い。
緩やかに高度を上げるにつれ、葉の色が軽くなり、日の光がキラキラと揺らめく。鬱蒼とした緑の森に、カラフルさが増してきた。
しかし6年前に歩いたときは、もう少し赤系のモミジやカエデがあったような気がする。地面の彩りも、今回は黄色や茶色の割合が多い。
| オマキ平登山口 |
| 色とりどり |
| 赤色系はこのくらい |
| 見上げれば紅葉 |
| カエデ黄葉 |
| 展望台 |
| 展望台から見下ろす |
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もう一度植林帯を通過する。赤のモミジはもう少し先にあるのだろうか、と思っているうちに向山山頂に着いてしまった。
櫓の展望台のある山頂は、一面がモミジのトンネルになっている。ヤマザクラの木もあり、春も秋も季節感に溢れる場所である。
モミジは黄色とオレンジが目立ち、6年前に見た鮮やかな赤はない。展望台に上がってみる。すぐ下に枝を伸ばすモミジは、ちょっとくすんだ色になっていた。年によって色つきに違いがあるのは仕方がない。
紅葉は1日違うだけで見映えが全く変わってしまうこともあるそうだ。6年前の文化の日は、ジャストタイミングの日だったということだろう。
三頭山の方向へ進む。短い植林帯を抜け、鶴峠からの道に合流するまでは、清々しい自然林が続く。
高度は緩やかに上がっていくが、ミズナラなどの高木が多くなるため、紅葉の進み具合は向山周辺とそう変わるものではない。それでも樹林がいっそう密になっていくにつれ彩りも豊かになる。
やがてブナが現れるとオレンジ色の紅葉が主流になる。東側に見えるヌカザス尾根の稜線もオレンジが目立っている。階段状の急登を経て鶴峠分岐に出る。
この先少し進んだところに切り開きがあって富士山が望めるはずだったが、植林の背がのびて見えなくなってしまっていた。前回ここを歩いた2年前は見えていたはず。檜の伸びるスピードはすごく早い。
いい天気の週末なので、今日のようなあまり展望を楽しめないコースはちょっと惜しい気がする。でも紅葉の色づきも青空の下こそ映えるものなので、どちらにしても天気の日の山はコースの選択に迷う。
なだらかな道がしばらく続く。ブナが多くなり紅葉も見ごたえが出てきた。
北面の巻き道分岐に着く。sanpoさんは巻き道を行くとのことで、ここで自分たちとはいったん別れる。
稜線伝いの道は傾斜がきつくなる。行く先に三頭山の3つの頂が見えてくると、やがて神楽入ノ峰。ここからようやく富士山が見えた。しかしもうずいぶん日が高くなったので、見づらくなった。
コブをいくつか越えていく行程もなかなかきついが、三頭山山頂までもう一息。そして周囲の木々はこのあたりではすでに冬枯れになっている。今日のコースは、さまざまな木々が茂った森の中を標高差1000m近く登高するので、緑濃いものから冬木立まで、樹木の1年分の姿を一度に見れてしまう。
| ブナ黄葉 |
| 三頭山山頂 |
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低い笹が現れて、人の声が聞こえ始めたら、三頭山中央峰である。多くの人が休憩している。果たして座れる場所があるのかと思ってたら、運よくベンチが空いた。
しばらくしてsanpoさんが上がってきた。sanpoさんはさすが健脚で、巻き道を延々歩いてヌカザス尾根を登ってきたのに、直接山頂を目指した自分たちと、到着時間はあまり変わらなかった。
それにしても三頭山山頂は、来るたびに人が増えているような気がする。紅葉で一番混雑する時期ということもあるが、とにかく後から後から登ってくる。山頂は銀座通り並みである。それでも向山や鶴峠からのコースは、落葉樹の豊かな道にもかかわらず行き交う人は少ない。
朝から快晴の天気だが、山頂の上に雲の塊がやってきた。にわかに肌寒くなる。お日様がなければ、山の気温は一桁前半の季節である。
郷原に下山するsanpoさんと別れ、こちらは奥多摩湖へ下るとする。ヌカザス尾根もブナの黄葉が見頃になっていた。
こんな時間でもまだ、登ってくる人がいる。都民の森側へなら日のあるうちに下れるだろうが、あまりゆとりのない歩きになってしまって面白くないだろう。
| 黄葉トンネル |
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入小沢ノ峰から先はきつい下りが続く。下山地のバスの時間をにらみながら適当なところで休憩する。行動を休めると、すぐに体が冷えてくるような時期になった。秋の三頭山は、季節の移ろいを感じるところである。
少し早いが、今年1年の山行を友人と振り返りながら、長い下山路を行く。奥多摩湖沿いに下って浮き橋を渡り、小河内神社バス停には15時45分着。よく登り、よく下った1日だった。奥多摩駅前のそば屋で打ち上げて帰途に着く。
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