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2011年2月6日(日)
| ◇ | | 池袋駅 | 5:45 |
| 東武鉄道 |
7:01 | | 小川町駅 | 7:09 |
| イーグルバス |
7:35 | | 皆谷 | ◇ |
8:00 | | 萩平 | ◇ |
8:35 | | 笠山林道 登山口 | 8:40 |
9:07 | | 笠山西峰 東峰往復5分 | 9:25 |
9:40 | | 七重峠 | ◇ |
10:05 | | 堂平山 | 10:50 |
11:10 | | 剣ヶ峰 | ◇ |
11:20 | | 白石峠 | ◇ |
11:40 | | 林道 | ◇ |
11:55 | | 白石車庫 | 12:00 |
| イーグルバス |
12:35 | | 小川町駅 | 12:41 |
| 東武鉄道 |
13:54 | | 池袋駅 | ◇ |
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今日は昼前から曇り、との天気予報だったが、7時過ぎに小川町駅に着くと、まるで夕方のような暗さだった。
身を切るような寒さはない。それでも何となく寒々しい秩父の朝である。雪でも降ってくるのではないか。
広々とした芝地の堂平山山頂。左奥は笠山
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小川町駅からのバスは数年前、東武鉄道グループから地元のバス会社に引き継がれた。このバスは共通のカードが使えない。皆谷(かいや)バス停で小銭をジャラジャラと払って下車する。
まだ周囲は薄暗く、こういう天気だと歩くのに気が重い。やっぱり今日は天気予報に逆らわず、若干晴れ間の時間の多そうな山梨県のほうに行けばよかったかもしれない。
車道を上がり、ショートカットの山道を入っていくと、いくぶん明るく開けた場所に出る。萩平という山上集落だ。公園にはロウバイが咲き、周囲の山々が広く眺められる気持ちのいい所である。笠山の登山道は、この皆谷からの道が雰囲気がよくて気に入っている。民家の間を下り気味に歩いていくと古い導標が立ち、日陰には先週降った雪が残っていた。
「笠山CP」との標識は、4月に行われる外秩父七峰縦走大会用のもの。右手の山側に笠山登山道が分かれる。今日は試しに、「第二コース」と書かれている方向に従い林道をもう少し進んでみたが、単に林道を余計に歩くだけだった。
再び登山道を歩き、二十二夜塔の石碑を見ると、すぐにもう一度笠山林道に出る。ここからは自然林が優勢の尾根道が山頂まで続く。
急登だが歩きやすい。ただしやはり、このあたりも雨が降っていないのか、路面が裂けている場所があちこちにある。薄雲を透かして時たま太陽の姿が垣間見えるが、すぐに元の鉛色の空へ。尾根の肩に上がったところでは、天気がよければ両神山や上越の山々が望めるのだが、今日は眺望なし。
アシビが目立ち始めると、堂平山への分岐の先、笠山西峰に到着する。ガスっていて下界さえも見えない。静かで雰囲気のいい山頂なのだが、今日はなんとなく落ち着かない。
岩っぽい稜線を経て、神社の立つ東峰に寄る。ここは意外と眺望が効き、栗山集落と思われる家並みも見える。
西峰に戻ると4,5名のグループが登ってきていた。バスでいっしょだった人たちかもしれない。笠山峠へ急坂を下る。木々の切れ間から堂平山の大きな山体が見上げられる。山頂部はガスっている。
車道に出会い、古びたマツダランプの看板のある七重峠から、再び山道に入る。
植林帯から潅木の尾根道を行く。登山道に雪はまったくない。視界が突然開けて、堂平山の芝生の斜面が広がる。誰もいない。天気が悪いのでパラグライダーの人も上がってこないのだろう。
この広大な芝地にポツンと自分だけ腰を下ろしているのは、なんだか気持ち悪い。背後の天文台には人がいるようで、たまに物音が聞こえてくる。これもちょっと気味が悪い。
時折り日差しが覗き、眼下に下山予定の白石車庫付近が見える。大霧山や笠山は輪郭でしかわからない。
車道と土の道を交互に歩く。登山者をポツポツと見かける。剣ヶ峰から急降下し、白石峠に下り着く。時間を見ると、12時のバスまで40分しかない。もう1本先の便にしようか迷う。
ここからは丸山まで行くコース、または七峰縦走コースに倣って大霧山方面に進むのもいい。途中の定峰峠で白石に下ることも出来る。けれど今日はここで下山することにした。気持ち早足で下ればバスに間に合うだろう。
滑りやすい坂を下っていくと沢に出会う。凍結している部分が多く、登山道にも大きな氷の膜が出来ていた。
白石の集落には初めて来た。ここも萩平同様、人がいないように静かだ。早春の花もまだ先、今日のところはまだ冬のままの山里の風景である。
峠から白石車庫まで35分。バス発車にちょうどいいタイミングだった。帰りに小川町駅の豆腐屋でおからドーナツを買っていく。今日はまだ昼間のうちに池袋に戻ってきてしまった。
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