~越後を代表する利根川水源の山~
タイトル
2008年10月12日(日)~14日(火)

1 2 3 4 Home



縦走路から中ノ岳を望む。右奥は越後駒ヶ岳 [拡大]

六日町駅からタクシーに乗る。野中まで路線バスがあるが、次の便まで時間がある。このバスは帰りに使う予定だ。
タクシーがしゃくなげ湖にさしかかる頃、中ノ岳の頂あたりに白いものを見る。雪だろうか、それとも霧氷か。

十字峡登山センターの前で下車。タクシー代は6420円だった。売店横の水道とトイレを借りる。支度をしているうち、売店の人が車でやって来た。今からですか?お気をつけてと声をかけられる。
正面にある中ノ岳への登山口を見送り、少し戻って丹後山に向かう林道に入る。長年あこがれ続けた越後の名山、やはり青空の下で歩きたく、好天予想の週末を狙ってようやく実現の運びとなった。

川に沿って、谷間に深く切れ込んだ道を行く。両側の斜面の木々はすでに色付き始めている。栃の木橋を渡って50mで登山口となる。


2008年10月12日(日) 晴れ時々曇り 歩行4時間
6:08東京駅-[上越新幹線]-7:25越後湯沢駅7:58-[上越線]-8:19六日町駅8:25-[タクシー]-8:50十字峡9:00-9:40栃の木橋(丹後山登山口)-10:00鉄砲平(一合目)-10:32カモエダズンネ10:42-12:20ジャコ平(六合目)-12:45八合目-13:15丹後山(避難小屋泊)
2008年10月13日(月・祝) 晴れ後時々曇り 歩行8時間55分
6:05丹後山-6:35利根川水源-6:50大水上山7:00-7:25兎岳7:45-10:10池ノ段-10:27中ノ岳10:57-11:30池ノ段11:40-12:03小天上ノ峰(七合目)-12:45日向山(五合目)13:15-14:20千本松原(二合目)-15:10十字峡15:25-16:50野中17:05-[バス]-17:15五十沢温泉ゆもとかん(泊)
2008年10月14日(火) 曇り
9:55五十沢温泉-[バス]-10:15六日町駅10:26-[上越線]-10:44越後湯沢駅12:03-[上越新幹線]-13:20東京駅

マップ

●急登の尾根を行く
10/12(日)十字峡~栃の木橋(登山口)~丹後山  晴れ時々曇り

ブナ紅葉の中を登る
稜線も秋色

最初から急登である。丹後山、中ノ岳どちらを先に登るにしても、長くつらい登りを避けることはできない。崖のような急斜面に鎖がかかっている。1合目の標石のある鉄砲平まで、かなり長い時間を要した。
急登が続くが、次第に低潅木が混ざる、見通しのよい尾根になる。ブナ林も標高を上げるにしたがい色付いてきた。
やがて、カモエダズンネという941mピークに立つと左側が開け、中ノ岳から日向山への稜線があらわになる。中ノ岳の堂々とした山容には、朝見た霧氷のような白いものは今はないが、下部は鮮やかな錦色になっている。

道は樹林帯に入ったり出たり、急な登りはなおも続く。朝方は青色が多く占めていた空も、いつしか薄雲が全体を覆うようになった。前日に上で泊ったと思われる人が次々と下りて来る。
先ほど小屋閉めしてきました、と言う人と話す。丹後山と中ノ岳の避難小屋小屋いずれも、天水(雨水)を受けるタンクを取り外してきたと言う。冬季の積雪に備えるためだそうだ。

この山は夏ならタンクの天水が利用できるので、水を担がずに登ることが出来るが、秋以降、小屋閉めを過ぎるとタンクは取り外される。水は各自用意することになるので注意が必要だ。
タンクを外した代わりに、室内の小さなポリタンクに水を残してきたとのこと。今日のところは、量は少ないが水はあるようで助かった。
この稜線の避難小屋の維持・整備はボランティアの方の手によるものらしい。頭の下がる思いである。


Home 次のページ