山の写真集 > 日本アルプス > 木曽駒ヶ岳、宝剣岳
-爽やかな秋空のアルプス漫遊-
タイトル
千畳敷-頂上山荘-木曽駒-濃ヶ池-宝剣岳
山域中央アルプス
地域長野県
標高中岳(2925m)、木曽駒ヶ岳(2956m)、宝剣岳(2931m)
山行日2011年9月17日(土)~18日(日)天気1天気2
沿面距離1日目:1.7km、2日目:5.5km
歩行時間1日目:1時間20分、2日目:5時間15分
標高差344m(千畳敷~木曽駒ヶ岳)
宿泊駒ヶ岳頂上山荘
温泉こまくさの湯
交通マイカー、バス、ロープウェイHome



2011年9月17日(土)雨

富ヶ谷IC(目黒)5:35
 首都高
中央自動車道
駒ヶ根IC9:15
 県道75号
9:25菅の台9:42
 伊那バス
10:10しらび平10:20
 ロープウェイ
10:30千畳敷10:55
11:40乗越浄土
11:45宝剣山荘12:35
12:50中岳
12:55頂上山荘


2011年9月18日(日)快晴

頂上山荘4:50
5:10木曽駒ヶ岳5:55
6:10頂上山荘7:10
8:55八合目9:10
9:30濃ヶ池9:40
10:30駒飼ノ池10:35
11:00宝剣山荘11:10
11:35宝剣岳11:50
12:30三ノ沢分岐13:25
13:40極楽平
14:00千畳敷15:10
 ロープウェイ
15:20しらび平15:40
 伊那バス
16:10菅の台16:15
 県道75号
こまくさの湯、
明治亭立寄り
18:50駒ヶ根IC
 中央自動車道
首都高
0:40富ヶ谷IC(目黒)


関連リンク
駒ヶ岳ロープウェイ
伊那バス
駒ヶ岳頂上山荘(宮田観光ホテル)
ソースかつ丼 明治亭


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まだ暗いうちから外に出てみると、空には月と星。昨日真っ白だった稜線の向こうには雲海が広がっていた。木曽駒の方向はまだガスが濃いが、風で動いている。
あたりが明るくなるにつれて風も弱まり、昨日見えなかった眺めがガスの中から浮かび上がった。朝食前に山頂を目指す。


木曽駒ヶ岳からの下りにて。正面は中岳、建物は頂上山荘

ご来光
富士山
宝剣岳
ハイマツの稜線を行く
奇岩が多い

小屋から緩い傾斜を15分弱、鳥居と祠のある木曽駒ヶ岳に登頂。わずかに舞っていたガスも、ご来光を迎える頃にはほぼ消え、一面に雲海が残った。南アルプス、八ヶ岳、そして富士山、御嶽などぐるっと360度の展望である。

やはり圧巻は、東の方向に壁のようにそそり立つ南アルプスだ。甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、農鳥岳が横一列に並ぶ。さらに塩見岳、悪沢岳まで望める。農鳥岳の右にはきりっと締まった富士山の姿も。
近くには、昨日すぐそばまで行ったのに全く見えなかった宝剣岳の鋭い岩塔、そして三ノ沢岳などこの山域の主峰も大きい。

いつしか山頂には大勢の人が登ってきていた。食事の時間が過ぎてしまったので、急いで小屋に戻る。テント場にこんなにテントが張られているとは、今まで気づかなかった。乾ききらない雨具をしまって出発する。

草紅葉進む
馬の背の稜線
ダケカンバの林へ
シラタマノキ
濃ヶ池
トリカブト

リーダーが考えた今日のコースは少し変わっている。まずは西駒山荘方面へ向かう馬の背の稜線を歩き下る。その後、引き返すように谷間を上がって宝剣岳へ登り返す。合理的な行程を選びがちの自分には思いつきにくいコースだ。

小屋から山頂を経ず、直接馬の背に合流する道を行く。ハイマツ豊かな斜面を歩き、木曽駒山頂からの稜線に立つと、正面に北アルプスの槍・穂高が見えてきた。雲が多いようだがあちらも大方晴れている。

正面に八ヶ岳、右手に南アルプスと富士山、左に槍・穂高を眺めながら歩ける贅沢な稜線歩きが続く。時間の経過とともに空気も澄んできて、奥秩父、浅間山、乗鞍なども見えてきた。北ア北方の鹿島槍なども。

刷毛でサッとはいたような雲も空高く、今シーズン初めての秋空の下での登山である。2799mピークから高度を下げ、たおやかな稜線を辿っていく。トウヤクリンドウが過ぎ行く季節を演出する。

この道にはところどころに岩棚があって、展望地になっている。下の谷間に濃ヶ池が見えている。分岐となる八合目に着き、その水面を目指す。進む方向は今までと正反対になる。
ダケカンバの樹林帯はそろそろ色づき始めていた。下りきったところにある濃ヶ池周辺は、静かで時が止まったようだった。見上げるとさっきまで歩いていた稜線が青空にくっきりと境界を形作っていた。

もうひとつの池、駒飼の池へはちょっとした登りとなる。トリカブト、アキノキリンソウ、ウメバチソウが咲く。
メンバーの一人が持っていた1995年の地図では、左手の緩い下りに沿っていく道が描かれていたが、そちら方面への分岐は見当たらず、現在のルートは右手の急斜面を梯子伝いに登る。
高度を上げたところで見下ろすと、その古いルートと思われるマーキングが見られ、踏み跡もあった。