山の写真集 > 八ヶ岳・信州 > 行者小屋から赤岳、横岳
  • -今年も来た、日本の高山-
  • 美濃戸口-行者小屋-赤岳-横岳
  • 八ヶ岳
  • 長野県・山梨県
  • 赤岳(2899m), 横岳(2829m)
  • 2022年7月24日(日)~25日(月)
  • 1日目:7km、2日目:11.7km
  • 1日目:3時間30分、2日目:8時間
  • 1417m(美濃戸口-赤岳)
  • 行者小屋(テント泊)
  • -
  • マイカー
天気1
天気2

 

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2022年7月24日(日)
五反田IC 3:33
  首都高
中央自動車道
諏訪南IC 5:54
  県道425号, 484号
6:10   美濃戸口 6:45
7:35 美濃戸 7:45
9:50 白河原
10:25 行者小屋(テント泊)
中山展望台往復
2022年7月25日(月)
  行者小屋 5:07
6:03   稜線(阿弥陀岳分岐) 6:15
6:53 赤岳 7:55
8:27 赤岳天望荘
8:35   地蔵ノ頭
9:40 横岳・奥の院 10:05
11:05 地蔵ノ頭 11:15
12:00   行者小屋 12:30
13:00   赤岳鉱泉
13:55   林道 14:03
14:37   美濃戸 14:47
15:33 美濃戸口 16:00
  県道484号, 11号
17:00 諏訪南IC
  中央自動車道
20:09 高井戸IC

 

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今年も八ヶ岳で夏山シーズンを始めることにした。テントを担いでいくことにしよう。
ただ来月になったらまた行けるかどうかもわからず、テント泊はこれで終わりかもしれない。天気は良さそうなので、今年もしかしたら今回限りの夏山を楽しむことにする。


行者小屋テント場から [拡大 ]

美濃戸のやまのこ村

美濃戸へ

樹林に包まれた南沢登山道

静かな登山道

南沢登山道では橋を何度も渡る

橋を何度も

カツラの新葉が日差しを受け美しい

緑が美しい

白河原に出ると、横岳の大同心が見えてくる

岩峰群が待つ

行者小屋テント場から赤岳を見上げる

赤岳が大きい

2年前と同じく行者小屋で幕営し、赤岳を目指す。美濃戸へはいつものように車で早朝に着き、早い時間から歩くようにする。車中泊は避け、東京を4時に出発。新潟の山に比べて、八ヶ岳は意外と短時間で行ける。
美濃戸口の駐車場には6時過ぎに着く。しかし、150台ほど停められそうな大きな駐車場はほとんど埋まっていた。日曜の早朝は、以前なら車を停めているのは土曜日からの泊り客がせいぜいで、それほど混まなかったはず。最近は日帰りで来る登山者が増えたので、日曜の朝もこれだけ混雑する。
ぐるっと見渡して、隅っこの方にスペースを見つける。

いつものように登山届を投函して、入山する。朝早いうちは気温もそう高くなく、野鳥の声が響き渡る中気持ちのよい歩きができる。
レンゲツツジの時期だと思うが、林道周辺に最近は全く見られない。鹿にやられてしまったのか。
やまのこ村、赤岳山荘が見えてくると、今年も来ることができたという実感がわく。朝方、高速から見た南アルプスや八ヶ岳は雲を被っていたが、雲間から阿弥陀岳が顔を出し始めていた。

この付近の駐車場は、1日1000円だった。いつもは美濃戸口の駐車場が500円だったので迷わずそこに停めていた。しかし今年から1日800円に値上げされたのだ。
それがわかっていれば、体力セーブのためここまで車で入っていたかもしれない。次回からそうしようと思ったが、その時はこちらも値上げしてしまうかも。
何しろ巷では、買うもの買うものすべて値上げされている有様だ。

美濃戸山荘前から、北沢コースを分けて南沢の登山道へ。沢沿いの緩やかな登りの道はさらに涼しく、今年初の重荷にもかかわらず足運びはいい。やがて岩交じりの急な坂も出てくる。道が崩れているところは迂回するようになっている所も多い。
南沢ルートは美濃戸口の標高1490m、ゴールの行者小屋がおよそ2340mだから、総じて斜度は緩いものの、標高差850mを登ることになる。翌日の赤岳登頂までの標高差とは560mくらいなので、数字的には初日の方が大きい。
感覚的には850mを登っているようには思えないのだが、それでもやはりペースを乱すとバテてしまう。特に下りは数字以上に体力のいる区間だ。

中山乗越まではシラビソ林の緩やかな登り

シラビソ林

中山展望台から、赤岳と阿弥陀岳を望む

巨頭並ぶ

八ヶ岳にもオオシラビソがある。シラビソの樹林帯のある山では、尾根の背に出るとオオシラビソをよく見かける

オオシラビソ

行者小屋

行者小屋


沢を橋で何度も渡り返し、高度を上げていく。シラビソが見られるようになると雰囲気が少し変わり、やがて河原に出る。正面には横岳の岩峰群が手招きしている。天気は持ち直し、青空の面積が大きくなった。
標高2000mを超えているので蒸し暑さは感じない。森閑としたシラビソ林をくぐり、再び河原へ。最後の標高差50mの登りがしんどい。登りついたところが行者小屋前のキャンプ地である。正面上に横岳のごつごつした稜線、そして右手に阿弥陀岳、中岳、そして赤岳と、役者が今年もそろって出迎えてくれた。

日曜日だし、まだ時間も早いのでテント設営地もまばら。小屋から近すぎず遠すぎずの場所に平坦地を見つけ、すぐに幕営する。土曜日だと今の時間でもすでにかなり混んでいるので、設営地選択の余地は限られる。
設営がすんで、昼食がてら缶ビールを2本飲んでしまった。今日は中山展望台往復だけで大したことはないのだが、歩く前にちょっと飲み過ぎたようだ。

中山乗越までは、緩やかな登りですぐ着く。この間はシラビソ林がとてもきれいなところだ。乗越から数分の急登で中山展望台。木の背が高くなったものの、赤岳、阿弥陀岳、横岳を眺められる。
一人の若者がいて話しかけてきた。行者小屋の従業員だった。麓の家族に電話するのに、ここまで登ってこないと電波が通じないらしい。8月にかけて50日間、行者小屋で働き詰めだそうだ。自分も若いころに山から興味が向いていたら、もしかしたら人生も変って同じような経験をしていたかもしれない。
山の話を少ししたら、どうやら自分の方がすこし物知りっぽかった。

赤岳頂上小屋は今年、数年ぶりに小屋開けしたそうだ。今まで2度泊まったが(従業員氏は泊まったことがないらしい)、テント山行を引退したらまた泊まりたい。