2016年7月10日(日) | |||
◇ | 五反田IC | 4:25 | |
首都高 中央自動車道 |
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◇ | 諏訪南IC | 6:55 | |
県道425号, 484号 | |||
7:20 | 美濃戸口 | 7:35 | |
8:25 | 美濃戸山荘 | ◇ | |
9:20 | 林道終点 | ◇ | |
10:20 | 赤岳鉱泉 | 12:05 | |
12:30 | 中山展望台 | 12:47 | |
13:15 | 赤岳鉱泉(テント泊) | ◇ | |
2016年7月11日(月) | |||
4:30 | 赤岳鉱泉 | ◇ | |
5:43 | 赤岩ノ頭下 | 5:53 | |
6:10 | 硫黄岳 | 6:23 | |
6:45 | 大ダルミ(硫黄岳山荘) | 6:50 | |
7:40 | 横岳 | 7:50 | |
8:05 | 三叉峰 | ◇ | |
9:05 | 地蔵ノ頭 | 9:15 | |
9:45 | 赤岳 | 10:25 | |
10:50 | 文三郎道 | ◇ | |
11:27 | 行者小屋 | 11:32 | |
11:57 | 赤岳鉱泉 | 12:45 | |
13:30 | 林道終点 | 13:35 | |
14:10 | 美濃戸 | ◇ | |
14:50 | 美濃戸口 八ヶ岳山荘入浴立寄り |
15:30 | |
県道484号, 425号 | |||
16:00 | 諏訪南IC | ◇ | |
中央自動車道 首都高 |
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18:40 | 五反田IC | ◇ |
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横岳目指し、岩がちの斜面を登る。コマクサはとてもよく咲いている。他にはハクサンシャクナゲ、オヤマノエンドウ、八ヶ岳のシンボルとも言えるミヤマダイコンソウなど多い。
ただ、高山植物の宝庫の八ヶ岳にしては、見られる花がやや少ない気もする。少なくとも一昨年、赤岳から横岳を縦走したときに比べるとかなり寂しい。今年は季節の進みが早かったので、今がちょうど花の端境期なのかもしれない。
赤岳頂上から阿弥陀岳方面を望む |
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登山道は緑のロープで仕切られているが、広々した台地状の稜線になると、その外側に電気柵が張られていた。これは初めて見た。おそらく鹿除けなのだろう。
ここ数年、八ヶ岳山域でも下部で鹿を見るようになり、一昨年は地蔵尾根を少し登ったところで目撃した。今はもっと上まで来ているのだろうか。こんなガラガラの主稜線で鹿は見たくないものだ。
ロープ柵と電気柵で二重に仕切られた登山道は、周囲の眺めは今まで通り得られるのだが、道脇に咲く高山植物に近寄って観察することが難しくなった。イワウメ、チョウノスケソウなどこの時期ならではの花が咲いていても、遠目に見るのみだ。今回は90mmマクロレンズを重い思いをして持ってきたのだが、今のところあまり活躍していない。
横岳直下の鎖場を登る。最近は赤岳側から歩くことが多く、こちらから取り付くのは久しぶりだ。高度感はあるが、岩場に手がかりは豊富にあり難しくはない。
登りきって大展望の横岳山頂。東側はやや霞んではいるが、浅間山、湯ノ丸山、奥秩父山塊がよく見える。そして富士山も三叉峰の横に姿を現した。
いつもと違うのがもう一点、今日は平日なので歩く人がやはり格段に少ない。北アルプスだったら、シーズンであれば曜日に関係なくいつも混んでいるが、一泊で充分楽しめる八ヶ岳は土日向きの山である。
爽快な稜線歩きが続く。長野側の巻き道に入ると花が格段に多くなる。イワベンケイ、シロツメクサ、タカネツメクサ、ヤマオダマキ。ウルップソウもあったがもうほとんど終わっていた。ハクサンイチゲはこれからなのか、花は少ない。
どうも、やっぱり全体的に花は少なくなっているようだ。鹿のせいなのだろうか。また、登山道を仕切るロープ柵も年々増えてきている。
山梨県側の草深い斜面にあるいくつかの巻き道も、以前はなかったと思う。これにより岩場の稜線を歩くことの危険が少なくなる(岩場側のルートも残されている)。登山の安全を図るため、いろいろな策が施されているようだ。
岩場の梯子をいくつか下り、地蔵ノ頭に着く。赤岳が眼前に迫る。山梨県側には大きな雲が出て富士山は隠れてしまった。
赤岳天望荘へ上がる。ここの風力発電施設は昨日の中山展望台からもよく見えた。回りの砂礫にはここでもコマクサが見られた。
天望荘から赤岳へは30分弱の急登。展望が広がる中の登りは爽快だが、にここまで来るとさすがに体力的にいっぱいいっぱいになり、何度か立ち休みをしながらの登りとなる。ガラガラの岩場でもミヤマダイコンソウやムシトリスミレなどが咲いていた。
頂上山荘でコーラを買い、赤岳の頂で飲み干す。富士山側は雲で覆われているが、南アルプスや御嶽山、中央アルプス、諏訪側の町並みはよく見える。八ヶ岳の他の7峰、すなわち編笠山・西岳・権現岳・阿弥陀岳・横岳・硫黄岳・天狗岳が全部望めるのも、ここ赤岳ならではである。
標高2899mの気温はおそらく15度くらいだろうか。肌をなでる微風が気持ちよく、つい長居をしてしまった。
少し険悪な岩場を下り、阿弥陀岳への稜線と別れて文三郎道で下山する。目もくらみそうな傾斜の直下降ルートだが、階段が設置されさほど恐怖感はない。樹林に囲まれた行者小屋目がけて一気に下るため、気温がどんどん上がっていくのがわかる。樹林帯に入る手前ではもう汗ばむほどの暑さが戻っていた。さっきまでいた赤岳が何と涼しかったことか。
行者小屋に下り、昨日寄った中山乗越を経て赤岳鉱泉に戻った。小屋付近は人も少なく、閑散としていた。それでも時々、登山者が登ってくる。
下山に向けてテントを撤収する。起きがけのこの作業はいつも苦労するのだが、今は稜線を一周してきた後で体がほぐれているので、比較的スムーズにテントをたためた。
荷物を背負い出発。昨日と同じ北沢沿いの道を下っていく。登山者はほとんど見ない。後半の林道歩きはアブが体にまとわりつき、さすがに疲れてきたが、何とか美濃戸さらに美濃戸口まで下り着いた。
八ヶ岳山荘のお風呂で2日分の汗を流し、帰途に着く。下界は灼熱地獄だった。