山の写真集 > 八ヶ岳・信州 > 初夏の八ヶ岳
  • -夏色の稜線と高嶺の花-
  • 美濃戸口-行者小屋-赤岳-横岳
  • 八ヶ岳
  • 長野県・山梨県
  • 赤岳(2899m), 横岳三叉峰(2825m)
  • 2014年7月12日(土)~13日(日)
  • 1日目:10.4km、2日目:6.3km
  • 1日目:7時間10分、2日目:2時間35分
  • 1417m(美濃戸口-赤岳)
  • 行者小屋(テント泊)
  • 八ヶ岳山荘(風呂)
  • マイカー
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2014年7月12日(土)
晴れ時々曇り
富ヶ谷IC 3:05
  首都高
中央自動車道
諏訪南IC 5:15
  県道425号, 484号
5:35   美濃戸口 5:55
6:45 美濃戸山荘 6:50
8:25 白河原 8:35
9:05   行者小屋 9:50
10:55   稜線
11:10 赤岳 11:45
12:15 赤岳天望荘
12:20 地蔵ノ頭
13:05 石尊峰 13:15
13:25 横岳三叉峰 13:45
14:30 地蔵ノ頭 14:37
15:20 行者小屋(テント泊)
2014年7月13日(日)
曇り
  行者小屋 6:05
6:30   白河原
7:55   美濃戸 8:10
9:00
美濃戸口
八ヶ岳山荘入浴立寄り
10:00
  県道484号, 11号
10:42 小淵沢IC
  中央自動車道
12:35 高井戸IC

 

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台風が過ぎ去ったいっときの晴れ間を狙って、八ヶ岳に行く。今年最初のテント泊である。
2日めの日曜の天気予報があまりよくないので、早出してその日のうちに稜線に立つプランである。


文三郎道から主稜線に合流し、赤岳を目指す

八ヶ岳林道を歩きやまのこ村、美濃戸へ

早朝の林道

南沢ルートの静かな樹林帯を登る

南沢沿いに登る

大岩を回り込むところで石標を見る。かつての信仰と修験の道の面影を残す

大岩と石標

明るく開けた白河原からは、横岳に続いて赤岳も視界に入ってくる

明るい河原を行く

行者小屋からは横岳の大同心が見える

行者小屋

文三郎道の登りにて。樹林帯を抜けるとゴツゴツの横岳から硫黄岳、左奥に天狗岳も見えてくる

みるみる開ける展望

げんこつのような阿弥陀岳と、その左手前に端正な三角錐の中岳。文三郎道から

対照的な山容

文三郎道の階段道をひたすら登っていくと、主稜線の導標が見えてくる

天空の階段道

階段には山岳用品メーカーのロゴマークが打ち付けられていた

象のマーク


3時に家を出て中央道を走る。福島県を震源とする地震で緊急地震速報があったらしいが、関東を離れていたせいか、携帯は鳴らなかった。
路上からは八ヶ岳がすっきりと眺められた、諏訪南インターで下り山へ向かう。美濃戸口の駐車場は、もうすでに8割方埋まっていた。

このルートは久しぶりだ。1時間弱は車道を歩くが、車道をショートカットする山道があったはずで、その入口がどこだったか、あまり覚えていない。前を行く人の後をついていく。久しぶりの重荷も、初めのうちは緩やかな登りが続くので余裕である。
やまのこ村に入ると、ここの駐車場はすでに満杯で路上にも車の列できていた。見上げると阿弥陀岳の山体が異様に大きい。美濃戸山荘の前で北沢の道と別れ、南沢登山道へ。沢音を聞きながらの穏やかな山道は気分がいい。まだ朝早いのに、前後を多くの登山者が行き交う。
平坦な道が続くが、沢を何度か渡し返していくうち、石がゴロゴロした緩い登りが断続してくる。この南沢コースは、沢沿いの穏やかな登山道という印象が強いが、思った以上に標高差があり、河原に出るまで意外と登りが多い。
また、切り立った大岩を巻くように道がつけられている箇所も多く、そういう所には昔の石標がそのまま残されていたりする。赤岳や阿弥陀岳は、昔は修験の山として多くの行者が通った山だったことがうかがえる。

鬱蒼とした針葉樹林の中にも、足元にはゴゼンタチバナやシロバナヘビイチゴなどの花が目立ち始めてきた。幅の広い枯れ沢に出て前方に横岳の岩壁が望めるようになると、白河原というところである。
眩しいばかりの青空。夏はすぐそこまで来ている。赤岳の大きな塊を見上げるようになると、ほどなく行者小屋に到着する。

まだ9時。しかし小屋の前は多くの登山者で賑わっている。テント場はこんな時間からもう、張る場所探しに苦労しそうな按配である。おそらくこれから撤収して下山する人も多いのではあろうが、いい場所はないかとあたりをキョロキョロ見渡している人も、自分を含めて複数いる。
小屋に近いところはもう傾斜のある部分しか残っていなかったので、結局奥のほうの樹林帯の中に設営する羽目となった。でもまあ、こういう場所のほうが人通りが少なくていい。

さあ、今日のうちに赤岳に登っておこう。高山植物を求めて横岳方面へも足を伸ばしたいので、阿弥陀岳→赤岳のルートではなく、先に赤岳を目指す。
阿弥陀岳方面の道を分けて文三郎道に入る。最初のうちはコイワカガミやミツバオウレンの咲く潅木帯のジグザグ登りだが、あたりが開けてくると鉄製の階段の急登となる。振り返ると峰ノ松目から硫黄岳、横岳の岩尾根がパノラマで見渡せた。行者小屋はすでに、森の中にうずもれるように見えている。
文三郎道は急ではあるがその分、面白いように高度を稼げる道である。

赤岳直下の岩稜から阿弥陀岳を望む

岩尾根を縫っていく

ミヤマキンバイ(赤岳)

ミヤマキンバイ

赤岳山頂

赤岳山頂

赤岳頂上小屋の前から、横岳、硫黄岳へ続く稜線を眺める

南八ヶ岳の稜線


足元の階段を見ると、一段一段に山岳用品メーカーのロゴマークが打ち付けられていた。登山道の整備費用にはメーカーの出資が多くを占めるようになってきているのだろう。また、行きの駐車場でも、その会社の社名を記したのぼりが大きくかかげられていた。最近の山小屋や登山道ではそうしたものをよく見かけ、山に「企業体」がどんどん入り込んできている印象を受ける。

右手には阿弥陀岳のでかい図体と、その手前に端正な三角錐の中岳が対照的ないでたちを見せている。中岳の頂上に見えた人影も、最初のうちはずいぶん高い所に見えていたが、いつの間にか自分と同じ高さになっていた。
その中岳からの稜線に合流する。反対側には山梨県方面の展望が広がる。雲が多いが南アルプス、そして中央アルプスも見える。この広い眺めを見ると、今年も夏山シーズンが始まったのだという実感が湧く。

赤岳目指して、岩とハイマツの尾根を登る。さっそく岩肌にイワウメやミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ、ミヤマシオガマを見る。この尾根は初めのうちは意外と幅が広く、ゆったりとした道が続く。
右手にキレット方面の稜線を見るようになると次第にゴツゴツのヤセ尾根になり、岩の間に体を潜り込ませて通過するようなところもある。しかし梯子やロープなど、歩きやすいように整備されていて不安はない。同じ岩場でも八海山や上信越の山に比べればずっと歩きやすい。

キレットからの道と合流し、岩の道をもう少し登る。赤岳の頂上は4年ぶりとなった。
ピークの周りは若い男女で賑わっている。先週の大菩薩嶺に続き、この山もやっぱり若い人が好むタイプの山である。
混んでいる山頂を離れ、頂上小屋の建つもうひとつのピークに移動して休憩する。ここも人がいっぱいだが、横岳から硫黄岳に続く、ダイナミックな稜線が見下ろせる。山肌は明るい夏色の緑に染まっている。しかし今日は山梨県側は厚い雲に覆われ眺めはなく、富士山も見えない。