山の写真集 > 八ヶ岳・信州 > 赤岳鉱泉から八ヶ岳
  • -柵が張られた展望の稜線-
  • 美濃戸口-赤岳鉱泉-硫黄岳-横岳-赤岳
  • 八ヶ岳
  • 長野県/山梨県
  • 硫黄岳(2760m),横岳(2829m),赤岳(2899m)
  • 2016年7月10日(日)~11日(月)
  • 7.7km/14.1km
  • 3時間20分/7時間55分
  • 1417m(美濃戸口-赤岳)
  • 赤岳鉱泉(テント泊)
  • 八ヶ岳山荘(風呂)
  • マイカー
天気1
天気2

 

↓マウスドラッグ可能↓

全体地図へ Googleマップ
八ヶ岳のトップページへ
2016年7月10日(日)
五反田IC 4:25
  首都高
中央自動車道
諏訪南IC 6:55
  県道425号, 484号
7:20   美濃戸口 7:35
8:25 美濃戸山荘
9:20 林道終点
10:20   赤岳鉱泉 12:05
12:30   中山展望台 12:47
13:15 赤岳鉱泉(テント泊)
2016年7月11日(月)
4:30   赤岳鉱泉
5:43   赤岩ノ頭下 5:53
6:10 硫黄岳 6:23
6:45 大ダルミ(硫黄岳山荘) 6:50
7:40 横岳 7:50
8:05 三叉峰
9:05 地蔵ノ頭 9:15
9:45 赤岳 10:25
10:50 文三郎道
11:27 行者小屋 11:32
11:57   赤岳鉱泉 12:45
13:30   林道終点 13:35
14:10   美濃戸
14:50
美濃戸口
八ヶ岳山荘入浴立寄り
15:30
  県道484号, 425号
16:00   諏訪南IC
  中央自動車道
首都高
18:40 五反田IC

 

  Page 1 2   

今年初めてテントを背負い、向かうのは八ヶ岳だ。日、月とも天気は良さそうである。
南八ヶ岳の赤岳から硫黄岳までのルートは、奥多摩の石尾根と同様に、自分の体力レベル確認のバロメーターになっている。ここをスイスイと歩ければ、向こう一年はどこでも、体力に不安なく歩けそうな気がする。


中山展望台より、横岳の大同心・小同心を見上げる

中央自動車道・八ヶ岳PAから見る八ヶ岳

八ヶ岳PAより

美濃戸口の駐車場に車を停め出発

美濃戸口

美濃戸への林道沿いはカラマツの緑が深い

緑深くなる

赤岳鉱泉への登山道は北沢に沿う道。前方が明るくなる

北沢沿いの道

赤岳鉱泉から流れてくる支沢の水は赤茶けていた

沢の水は赤い

赤岳鉱泉

赤岳鉱泉

赤岳鉱泉の休憩ベンチはテラス状になっていて、北沢方面から来る風が心地よい

心地よい風

中山展望台から見上げる大同心。てっぺんに人が見える

すごい迫力

2日目、赤岳鉱泉から小さい沢をまたぎ赤岩ノ頭への長い登りに入る

鉱泉からの登り


美濃戸口に着いたのは6時過ぎ。早朝発日帰り予定の人もすでに出ているようで、あたりは閑散としていた。駐車料金節約のため美濃戸までは車で入らず、いつものようにここから出発である。
カラマツ林の中の林道を緩く上がっていく。山中にショートカットの道もあるが、朝早いので笹が朝露に濡れており、今日のところは素直に林道を行く。
時々車が横を通り過ぎていく。この奥の美濃戸まで車で入ってしまえば楽なのだが、1日の駐車料金が1000円では、一泊二日の山行は少し考えてしまう。今日の行程は赤岳鉱泉までなので、時間には余裕がある。

山荘の立ち並ぶ美濃戸を過ぎ、少し先の美濃戸山荘で南沢ルートと分かれ、さらに林道を行く。今までは南沢ルートを歩くことが多く、ここを歩くのは13年ぶりなので、道の様子はあまり覚えていない。
林道は大きく迂回していく。山の中に近道があるようにも見えるが、変なところに出てはまずいのでここも林道歩きに徹する。
作業小屋の先で林道は終わって、北沢を橋で渡ると登山道となった。見通しのきかない林間をしばらく行くと前方が開け、明るい沢沿いの道となった。遠くに見えるのは硫黄岳の稜線だろうか。
標高はまだ2000mを越えたくらいで、残りは200m以上ある。まあ焦らず行きたい。

右手から支沢が合流してくる。こちらの水は赤く、おろらく温泉成分が含まれているのだろう。赤岳鉱泉への道はその方角に向かっていた。
木の橋で沢を何度も渡っていく。やがて大同心、小同心の岩峰も見えてきて、八ツに来た実感が湧いてくる。峰の松目が見上げられる場所で少し休憩、少し登って赤岳鉱泉に到着した。
団体さんがいたが、思ったほど混雑してない。一昨年の土曜に行者小屋でテント泊したときは、午前中からすでにテント場は満杯近くて張る場所探しに苦労した。きょうは日曜なのでテントは少ない。また、標高が100m高い行者小屋のほうが、テント設営地としては人気があるのだろう。

設営後、中山展望台まで行ってみる。赤岳鉱泉と行者小屋との間にあるのだが、行者小屋からだと目と鼻の先なのに、赤岳鉱泉からはかなり登らされる。鉱泉の標高が2230m、中山展望台は2400mである。ちなみに行者小屋は2340mくらいある。
分岐の中山乗越から中山展望台へは数分で着く。周囲には樹林が伸びているが、阿弥陀岳を始め赤岳、横岳の大・小同心がよく見えた。

鉱泉に戻り、ビールとおでんを買う。登山者はあまり増えてはいない。テラスのベンチは北沢からの風がよく通り涼しい。気持ちよさとビールの酔いで眠気が襲ってくる。
明日は長丁場になるので、ラジオで大相撲中継と6時のニュースを聞いて就寝する。

-------------

赤岩ノ頭下に登り着くと、硫黄岳への白砂の稜線が見えてくる

展望の稜線へ

硫黄岳から、赤岳、横岳などの峰を望む

主役登場

硫黄岳から、硫黄岳山荘の立つ大ダルミへは優美な稜線が印象的

大ダルミへ

コマクサ(大ダルミ)

コマクサ

朝、お湯を沸かそうとしたら、コンロのガスが完全に切れており、火がつかない。うかつにも栓を開けたままにしていた。
しかも今日に限って、コンロを一晩テントの外に置いておいたので、ガスが出ていることに気づかなかった。朝はおにぎりと軽食でしのいだ。

あたりがようやく白んできた4時半に出発する。テント裏の樹林帯に入り、大同心への踏み跡を分け、小さな沢を越えると緩やかな山腹の道となる。眺めは乏しく変化のない状態が続くので、しばらくは我慢が必要だ。
シラビソの森はやがて尾根通しの道に変わり、傾斜がきつくなってくる。ジグザグに登っても登っても、まだその先がある。赤岩ノ頭下までの標高差400mは小さくない。
南八ヶ岳に初訪した1999年は赤岳鉱泉にテント2泊しており、2日目にここを登って稜線を一周、3日目はテントを背負って再びここを登り、稲子湯へ下った。まだ30代で若かったとは言え、ここを2日連続登ったとは相当な元気者だったようだ。

空の面積が少しずつ広くなって、ダケカンバが見られるようになった。ハイマツの中のひと登りで一気に展望が開け、硫黄岳への稜線が目の前となる。赤岩ノ頭下に到着である。
四方に眺めよく、北八ツや蓼科山、遠くは北アルプスまで一望だ。振り返ればもちろん赤岳、阿弥陀岳、横岳の主役も控えている。そして朝の斜陽を受けてシャクナゲが明るく輝く。

白砂の上を歩いて硫黄岳へ。甲府側は一面の雲海だ。硫黄岳山荘の立つ大ダルミまでの緩やかな稜線が形いい。
ケルンの立つ登山道を下り、その硫黄岳山荘へ。道の両側にコマクサが咲いていた。時期的にまだこれからかと思ったが、もうすでに、かなりたくさん花をつけている。山荘の横の植物観察園に入ってみると、シロバナコマクサが一株あった。