~ブナ林を抜け山上草原を行く~
タイトル
わがだけ(1440m)
2008年6月28日(土)晴れ後曇り

8:10大曲駅-[レンタカー]-9:20小路又駐車場9:30-9:40甘露水登山口-9:55ブナ台-10:15滝倉沢10:25-10:55倉方-11:27薬師岳11:32-11:45薬師平-12:05小杉山分岐12:10-12:30小鷲倉12:35-13:10和賀岳13:35-16:20小路又駐車場16:30-[レンタカー]-17:20中里温泉(泊) 歩行時間:6時間

マップ
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東北の奥羽山脈の山々は、初夏・紅葉時期ともに各地方からの登山者で賑わう。そんな人気の山の中で、和賀・真昼山塊はアプローチの不便さもあってか、他の山ほど話題に上がることはない。


薬師岳への登りにて、真昼岳を遠望する

しかし山懐が深く自然が色濃く残った山域でもあり、ブナ林の宝庫ということで根強いファンが多いことも事実だ。自分にとっても行きにくい山のひとつだったが、車を利用してようやく登ることが出来た。
2週前に発生した岩手・宮城内陸地震の影響もこの山域にはなかったようである。

もちろん東京からマイカーで行くのは割に合わず体力的にもきついので、夜行高速バスとレンタカーを使った。この交通機関利用のパターンはこれからも増えていくと思う。

岩手県と秋田県、どちら側から登るかだが、渡渉のない秋田県側の小路又登山口から登ることにする。少し長い歩程となるが急登が少なく、体力的には有利と言えそうだ。




2008年6月28日(土)晴れ後曇り 歩行時間:6時間
(前夜発)22:10新宿駅西口-[夜行高速バス]-6:10秋田駅6:52-[奥羽本線]-7:42大曲駅8:10-[レンタカー]-9:20小路又駐車場9:30-9:40甘露水登山口-9:55ブナ台-10:15滝倉沢10:25-10:55倉方-11:27薬師岳11:32-11:45薬師平-12:05小杉山分岐12:10-12:30小鷲倉12:35-13:10和賀岳13:35-14:03小鷲倉-14:22小杉山分岐-14:40薬師平-14:50薬師岳14:55-15:17倉方-15:40滝倉沢-16:00ブナ台-16:10甘露水登山口-16:20小路又駐車場16:30-[レンタカー]-17:20中里温泉(泊)

2008年6月29日(日)曇り 歩行時間:3時間50分
5:00中里温泉-[レンタカー]-5:40赤倉登山口5:45-6:30石台6:37-6:47ブナ林-7:20やせづる尾根-7:37峰越分岐-7:55真昼岳8:40-8:52峰越分岐-9:10やせづる尾根-9:35ブナ林-9:45石台9:50-10:30赤倉登山口10:35-[レンタカー、奥羽山荘入浴立ち寄り]-13:30大曲駅14:02-[秋田新幹線]-17:36東京駅



●ブナ林から一気に森林限界へ (小路又駐車場~薬師岳)
東京から大曲へは田沢湖行きの高速バスが便利なのだが、この便は早くから予約が押さえられてしまっていることが多い。もっともこれに乗ると早朝に現地に着き、レンタカー営業所が開く時間までかなり待つことになる。
今回はバス予約の取りやすい秋田駅までの便に乗り、秋田駅から大曲駅まで電車で戻ることにした。こうすれば各経由地点でそれほど時間待ちも発生せず、アプローチがスムーズになる。


和賀山稜が覗く

ブナ林

白いブナも

薬師岳から

大曲駅前のニッポンレンタカーに行く。レンタカーを使うのは初めてだ。自分の乗っているのと同じ車がよかったが、軽自ということだけ同じで、車種は違った。
乗る前に、いま車についている傷について細かく説明を受ける。そんなことをされると、これからちょっとした傷をつけただけでもお金を取られるのではと不安になる。今日アプローチする和賀岳登山口までの林道は、砂利道の悪路ということだ。果たしてレンタカーでそんなところを走っていいものなのか、今更ながら疑問に思う。
でもまあとりあえず、営業所の人には行き先は告げないことにしておこう。

街中を出て、見通しのいい広域道路を走る。田舎の道は走りやすく、気分がいい。あおってくる車もない。
真木の集落を過ぎると舗装の道は終わる。砂利道に入るが、デコボコというよりボコボコだ。時速20キロくらいしか出せない。
真木渓谷の景観を楽しむ余裕もなくひたすら悪路を行く。でもこれでも、整備されているほうなのだろう。岩手宮城内陸地震の影響はなく、道端には目立った落石もない。

途中でトイレのある休憩所で一休みする。小路又駐車場はそこからすぐの所だった。15台ほど停まれる駐車場はほぼ埋まっていて、狭いスペースしか空いていない。同じく車でやって来た人に後ろを見てもらいながら何とか駐車する。

さあずっと待ち焦がれていた、和賀岳への登山である。秋田・岩手県境の山は自分にとって好きなエリアのひとつであり、今まで何度も足を運んできた。
栗駒・焼石、神室山に岩手山や八幡平、秋田駒など、登山ガイドに載っているような有名な山はほぼ歩いたが、和賀真昼山塊が残っていた。なおこの山域はエアリアマップ掲載範囲外となっている。

ロッジ風の小屋がある小路又から林道を少し歩く。青空の下に和賀山塊のピークが見えるが何の山だろうか。少し行くと甘露水登山口で林道終点となる。横に山道への入口がある。ここにも車が停められるがすでに満車御礼だ。
植林はすぐに脱して、自然林のエリアに入る。緩やかに登り、ブナ台からは太いブナが多く見られる深い森となる。ただし鬱蒼とした感じはなく、どこかすっきりした印象がある。
大気もカラッとしているので体の動きもいい。今の時期の東北の山は、身も心も爽やかにしてくれる。

気持ちいい暑さだがやはり汗がしたたる。滝倉沢の水場で一休み。冷たくおいしい水でのどを潤す。ブナは密度を増し、巨木も現れる。
急登がなく歩きやすい道が続く。左手の樹林が切れ秋田平野方面が見渡せる。やがて倉方と呼ばれる場所に出る。小路又コースは各ポイントにしっかりした指導標柱が立っているので、自分のいる場所がわかりやすい。

倉方から少し登ると森林限界に到達、いよいよ視界が開けてくる。大きく深い和賀山塊の大観が目の前にある。薬師岳への登りは少し急になるが、眺めがいいので全く苦にならない。
最初に出会った花はニッコウキスゲ、さらにタカネニガナやシャクナゲ、ウラジロヨウラクなどが次々に現れる。
甲山への分岐を越すと薬師岳(1218m)に着く。右手に和賀岳を中心とした笹原の稜線がうねうねと続いている。そして反対側は秋田平野を一望。標高は高くはないが素晴らしい山岳風景である。



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