~満開のカタクリが会津の山を彩る~
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とやさん(580m) 2003年4月18日(金)晴れ

5:02池袋駅-[埼京線]-5:16赤羽駅5:20-[東北本線、黒磯・梁川乗換]-9:02郡山9:34-[磐越西線、会津若松乗換]-11:50荻野駅12:00-13:00荻野登山口-14:00第1見晴台-14:30大夫岳(第2見晴台)-14:45鳥屋山15:05-15:20大夫岳15:25-16:50荻野登山口-17:15荻野駅17:57-[磐越西線、会津若松乗換]-20:06郡山駅(東横イン泊) 歩行時間:4時間50分
マップ
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車道に出会うと案内板がある。ここまでずいぶん時間をかけてしまった。山頂へはまだだいぶありそうだ。

大夫岳から鳥屋山を見る
大夫岳から鳥屋山を見る
霞む飯豊連峰
霞む飯豊連峰

ここからは尾根に上がり展望もよくなる。足元の花は減り、ようやく(?)快調な足運びとなる。第一見晴台(460m)から少し下り、次第に東側の街並みが広く見下ろせるようになる。花だけでなく展望も1級品の低山だ。
木々も芽吹き出したものもあり、またコブシ、キブシ、ズミなどの白い花、やせ尾根上の道脇にはスミレも見かける。

階段状の急坂を登り詰めたところが第2見晴台(572m)で、大夫岳の山名板の横に万葉集の句が掲げられている。

「萩の花 咲きたる野辺にひぐらしの 鳴くなるなへに秋の風吹く ~柿本人麻呂」
初秋にも花の山となりそうである。

ここからはバックに飯豊連峰の、その左に会津・越後の山々が広く眺められる。しかし春特有の霞み空で、今日の展望はいまひとつだ。

その後ややアップダウンのある尾根となり、登山道には数箇所だけ残雪(10cmほど)もある。西斜面にはショウジョウバカマが群生している。水場への道を分け、軽沢登山口からの道を合わせると間もなく一等三角点のある鳥屋山頂上(580m)だ。
鳥屋山頂上
鳥屋山頂上

展望は樹林越しなので、大夫岳のときのような広い眺めは得られない。山頂には誰もいない。山開き前の平日とはいえ、カタクリで有名な山なのである程度の混雑はあるかな、と思ったが、今まですれ違ったのはほんの数人。もっとも時間が遅いせいもあるが。

頂上まで、予定の時間を大きくオーバーしてしまった。下山した後「ふれあいランド高郷」で温泉に入ろうと思っていたが、電車を考えるとそれは時間が足りなそうだ。
今日は往復コースなので、カタクリの地をもう一度ゆっくり見ていこうと方針変更した。

カタクリ群落地まで戻って来たのは、4時近くになってしまった。一帯は日陰となり、さっきまであれほど元気良く開いていたキクザキイチゲはもう花を閉じかけている。先に進めば進むほど、花は閉じられて行く。
超拡大写真(1280×960)
キバナノアマナ
キバナノアマナ
カタクリ
カタクリ

荻野駅
荻野駅

カタクリのほうはまだほとんど開いているが、もう1時間もすると同じく花閉じるのだろう。登りでいっぱい写真を撮っておいてよかった。けれど少し薄暗くなった群生地も静かな雰囲気があっていいものだ。

荻野駅に着いたのは17時過ぎ。山開きの明後日は賑やかな駅舎となるであろう。
17時57分の電車で会津若松、郡山へと戻る。明日の天気が心配だ。


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