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タイトル
こしろもりやま(1563m)
2009年10月11日(日)曇り

4:30目黒IC-[首都高速、外環道、東北自動車道]-8:10矢吹IC-[県道58号、国道294・118号]-9:30二岐温泉10:25-10:30登山口-10:55稜線-11:25蟻ノ戸渡り-12:12小白森山12:50-13:20蟻ノ戸渡り-14:05登山口-14:15二岐温泉(湯小屋温泉立ち寄り)-岩瀬湯本温泉(湯口屋泊)
歩行時間:3時間25分
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久しぶりに福島県の山に登った。県境の山では那須に行っているが、純粋な福島県内の山というと3年前11月の博士山以来である。
南会津天栄村の二岐山。2001年の同じ時季に、麓の二岐温泉から登った。みちのくの紅葉と温泉を楽しむ山として、二岐山は福島県の山の中でも特に印象深い。

今回その二岐山に再び登る。天栄村にはもうひとつ、訪ねてみたい温泉地があった。国道118号沿いの岩瀬湯本温泉である。
ここに泊まりはしたいが、近くで登れる山が、二岐山以外に見当たらない。ただ、二岐温泉とは車で15分の距離なので、車を使えば湯本温泉に泊まっての温泉泊山行が出来る。
マイカーで東北に行くのはこれが初めてだ。果たしてどんなことが待っているであろうか。
蟻ノ戸渡り付近から小白森山を望む
蟻ノ戸渡り付近から小白森山を望む

前日に用事があったため、車中泊はせずに、早朝出発となった。東北自動車道もこれが初めてだったかもしれない。
しょっぱなから小さな渋滞に巻き込まれる。やはり高速1000円になってから、夜発でないと必ず渋滞になるような気がする。

白河の関を越えると「これよりみちのく」の標識。ついに関東甲信越をマイカーで脱した。矢吹ICで国道に下り、天栄村をひたすら目指す。

二岐山へは明日登ることにして、今日はあまりいい天気ではなさそうなので、小白森山を往復する短い行程の予定である。あまり知られていない山だが、那須の福島県側の登山口である甲子温泉から、甲子峠・大白森山・一杯山・小白森山を経て二岐温泉まで縦走路が通じている。北温泉から出発して那須主脈に登り、甲子温泉、二岐温泉と3泊くらいで温泉をハシゴする山旅も面白い。

今日は車なので二岐温泉からの往復である。時間があれば大白森山まで足を伸ばしたい。

天栄村へ向かう
小白森山登山口
蟻ノ戸渡り
紅葉の尾根道
端正な二岐山

須賀川では見えていた青い空も、山地に近づくにつれ灰色になり、おまけに強風で車体が揺れる。
岩瀬湯本温泉を過ぎて、二岐温泉まで車道を上がる。周囲の山肌を見ると、紅葉には少し早いようである。懐かしい二岐温泉のたたずまいを見ながら、さらに少し先に行くと、小白森山の登山口があった。

登山口の前の5台くらい停まれる駐車スペースはすでに満杯。小白森山に登っている人がそんなにいるはずがなく、二岐山に登る人がここに停めているのだろう。ただ、二岐山の御鍋神社登山口はこのずっと先で、広い駐車場もあるようだ。
とりあえず、車の置ける場所を求め、その御鍋神社の方向に行ってみる。でこぼこでひどい林道だ。
対向車が来たので横に寄ったところ、ガガッ、と大きな音がした。左端に溝があり、見事にはまってしまったのだ。対向車は気づかぬふりしてか、スピードを上げて行ってしまった。
脱輪は初めての経験で途方にくれていると、もう1台対向車がやって来た。車を押してもらいどうにか脱出することが出来た。
しかし大きな石を挟んでしまったらしく、バンパーが外れている。手で何とかはめてはみたが、このままこの悪路を先に進むことは出来ず、もう引き返すしかない。ここは軽自動車ではきついかもしれない。
二岐温泉の入り口、バス停まで戻る。何だ、ここに広い駐車場があるではないか。最初からここに停めようとすればよかったのだがもう後の祭り。

車の状態が心配で、このまま山を登るのはちょっと気が引けたが、こんな田舎の地ではどうにもならない。ちょっと忘れて山を楽しむことにしよう。
ここまで戻ってこれたのだから車はおそらく大丈夫だろう。(しかし翌日の帰り道で大変なことになった)

あらためて小白森山登山口に向かう。来てからもう1時間たってしまった。今からだと大白森山へはまず無理で、小白森山の往復くらいしかできないだろう。登山口に「大白森山登山口」ではなく「小白森山」と書かれていたので、少し慰めになった。

最初はヒノキの植林帯を、沢に沿って緩く登る。落葉樹はまだ緑が優勢。だんだんと傾斜がきつくなっていき、上に見える稜線を目で追いながらの登りとなる。
ジグザグに高度を上げ、ようやく急登がついえる。まだ緩い登り坂は続き、稜線に出たのかがっきりしない。そのうちほとんど平坦な尾根道となる。
ときどき倒木に遭遇するも、道ははっきりしていて、意外と歩かれているコースかもしれない。右手に、二岐山の端正な三角形が見えている。

周囲の紅葉は、よく色づいたものもあるのだが、全体はまだ緑が優勢。しかし落葉したものもあり、これはやはり先の台風の影響かもしれない。
前方が少し開けると、右側が激しく崩壊したヤセ尾根になる。「蟻の戸渡り」という場所で、こんな感じの尾根を数分かけて歩く。左右にロープが張られ、雪とか凍結がない今の時期なら、歩行には問題ないようだ。
樹林帯の後、さらにもう1箇所崩壊地を過ぎたところに「蟻の戸渡り」と書かれた標柱があった。
ところどころ現れる針葉樹林は、アスナロだろうか。隣の二岐山にもアスナロの樹林帯がある。



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