タイトル
りゅうがたけ(1485m)
2009年1月1日(木・祝) 快晴
調布IC-[中央自動車道]-河口湖IC-[国道139号]-5:00本栖湖青少年スポーツセンター前5:45-6:30石仏(あずまや)-6:45撮影地8:10-8:35竜ヶ岳9:00-10:00本栖湖青少年スポーツセンター前-[国道139号]-河口湖IC-[中央自動車道]-高井戸IC
歩行時間:2時間30分

マップ
新緑の竜ヶ岳竜ヶ岳パノラマ展望 Home


富士山のてっぺんから日が昇る「ダイヤモンド富士」。天子山塊の竜ヶ岳では、元旦の初日の出のときにこれが見られる。
1年の初めにこのおめでたい光景を見ようと、当日は暗いうちから大賑わいになるという。自分も今回初めて見に行くことにした。

なお、ダイヤモンド富士が見られるのは7時50分頃。平地の日の出は6時50分なので、竜ヶ岳に登るということは、麓にいる人たちより1時間遅く初日の出を拝むこととなる。


ダイヤモンド富士 [拡大サイズ 1406×985]

1月1日午前1時過ぎに、五反田の自宅を出発する。高速も混むことなく、5時頃本栖湖に到着。湖畔の駐車場は係員が何人もいて車の誘導をやっている。観光バスも何台も来ていて、真っ暗闇の夜中とは思えない光景だ。

その駐車場の先にある細道に入り、青少年スポーツセンター手前の道脇に駐車する。今回は「望の富士山」ののぞむさんから、駐車場所や展望スポットなどいろいろ情報を教えてもらうことが出来た。のぞむさん本人も今日、竜ヶ岳に登っているはずである。

車を停めたはいいが、真っ暗で登山口がわからない。少し回りを歩いたら、目と鼻の先に「竜ヶ岳登山口」の標識があったので一安心。
外はおそらく氷点下5度くらいの世界。日の出までまだかなり時間がある。車の中で出発のタイミングをうかがった。

登山者の列が絶えない
頂上も賑わう
悪沢岳
石仏からの眺望
本栖湖と八ヶ岳

5時45分に真っ暗な中を歩き出す。ところどころ指導標を見るたびに、今自分が歩いているところが道だとわかる。 キャンプ場がうっすら見えるようになると、ようやく前2回来たときの情景が思い出されてきた。
取り付き口からゾロゾロ、長蛇の列の1人となる。だんだんと周りが白んでくる。本栖湖北側からの登山道は鬱蒼とした樹林帯がないので、地平線が赤くなっているのが見られた。富士山本体も大きなシルエットとなって、新年の到来を静かに見守っているようだ。

あずまやのある「石仏」に着く。ここで日の出を待つ人も多い。自分はさらに上のほうに行く。
これほど富士山に近いところにある山なので、少しの移動でダイヤモンド富士の見え方が違ってしまう。どうせなら、富士山のちょうど真ん中から上がる日の出が見たい。それには竜ヶ岳頂上まで登ってしまっては行き過ぎで、少しずれてしまうという。
石仏あたりが丁度真ん中から出るらしい(それでいっぱい人が集まっている)が、厳密にはもう少し頂上寄りのほうがさらにいいとのことだ。

富士山の後ろ側がだんだん明るくなっていく。展望の斜面にはカメラマンが大勢、すでに三脚を構えている。自分も少し上の見晴らしのよいところに荷物を置き、三脚を立てることにする。
時計をみたら6時40分。まだ1時間以上もある。ジャンパーのフードを深く被り、ポットのお湯を少しずつ口にしながら寒さをこらえる。周囲はもうかなり明るくなっており、あとは日の出を待つのみだ。

ふいに、頂上部がピカッと光る。そしてほんの少しの間だが、光は輪のようになってきらめく。あまりの唐突な場面にカメラのシャッターを押すのが、出遅れてしまった。三脚の中判カメラで撮り、次いで一眼レフで撮影する。フィルムなので写り具合の確認は出来ない。全て現像してからのお楽しみだ。

数分の初日の出のショーが終わると、周囲はみるみる暖かくなっていく。この気温の急激な変化には驚いた。
いったん日が出てしまえばすでに3776mの上に太陽があるわけで、意外に高いところに日があることに気がつく。1時間のタイムスリップから帰ってきた感じにさせる暖かさである。

気持ちのよい青空の下、竜ヶ岳頂上目指して登る。頂上から下りてくる人の列がなかなか絶えない。今日はいったい何百人がこの竜ヶ岳にいたのだろうか。
普段山に登らないような人も多く、地面についた霜や、ちょっとしたぬかるみの道を見るたびに感嘆の声を上げている。竜ヶ岳頂上にはテントが数張り、西方には南アルプス、八ヶ岳がくっきり望めた。

下山に入って、しばらくするとのぞむさんに出会えた。この混雑で会えないと思っていたのでうれしかった。自分よりもう少し下でダイヤモンド富士を狙っていたようだ。
のぞむさんはダイヤモンド富士をもう何度も撮影されていて、カメラの液晶を見せてもらったら、ダイヤがくっきり撮れていてうらやましかった。
自分が撮った写真を現像して見たところ、露出が絞り切れてなくて、何となくぼんやりした日の出になってしまっていた。ダイヤモンド富士の撮影は何度か場数を踏まないと難しい。

10時頃下山。まだ日の高い時間に帰京する。


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