~ブナ新緑とツツジに満ちた稜線~
タイトル
ひのきぼらまる(1601m)
2008年5月23日(金)晴れ後時々曇り
4:20東京IC-[東名高速]-大井松田IC-[国道246号、県道76号]-6:30西丹沢自然教室-7:15ゴーラ沢出合-8:00展望台8:10-9:05石棚コース合流点-9:30檜洞丸10:30-10:50熊笹ノ峰-12:10犬越路12:20-13:15用木沢出合-13:40西丹沢-中川温泉ぶなの湯-[県道76号、国道246号]-大井松田IC-[東名高速]-東京IC歩行時間:5時間50分

マップ
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シロヤシオ
トウゴクミツバツツジ(熊笹ノ峰~犬越路間)

檜洞丸山頂に到着する。日がさんさんと照る中、まだヤマザクラが咲いている。

山が深く、静かだ。この時期、土日なら溢れんばかりの登山者でごった返すこの場所も、今日は数えるほどの人しかいない。それにまだ9時台で、日帰り山行もこのくらい早く山頂に達せられれば時間的にもゆとりが持てる。好きなベンチを選んで昼寝する。
時間にも人の波にも追い立てられることなく、久しぶりに山頂でゆったりした時間を過ごせた。

下山はもちろん犬越路コースを行く。1999年初訪の時は、雪の貼りついた岩尾根をひやひやしながら下ったが展望が素晴らしいとの記憶があった。

山頂から崩壊気味の急坂を下ると一気に展望が開け、これから下る稜線の先に大室山が大きく控えている。遠方は霞んで見えづらいが、この季節ではしょうがない。


ヤマザクラ

シロヤシオ

彩り豊かな道

犬越路から稜線を望む

気持ちのよい新緑のブナの道を進む。熊笹ノ峰など大小のアップダウンを交えながら少しずつ高度を下げていくと、蕾だったシロヤシオも再び花開いてくる。梯子や鎖が断続しスリルも味わうが、そういうところは決まって前方に大きな眺めが開けていて爽快だ。
見事な花を咲かせたシロヤシオが見られるが、それにも増してトウゴクミツバツツジの咲きぶりがすごい。新緑のグラデーションとあいまって、何ともカラフルな稜線である。
登山者もほとんど会わず、この稜線をほぼ独り占めしているとは贅沢この上ない。

笹が現れ、ツツジも見られなくなってくると楽しい稜線歩きも終盤だ。犬越路トンネルへの道を分け、さらにもうひとつピークを越えると緑の中に小屋が見えてくる。犬越路避難小屋で、建て替えられてまだあまり経っていないのできれいだ。
中に夫婦が1組、ここまでの登りがきつくて大室山に行くのを諦めたと言う。道が荒れているのかもしれない。
ここ犬越路は東海自然歩道が乗っ越しているが、昨年の台風9号の影響で通行止めが続いていた。西丹沢への道は歩けるようになったが、反対の神ノ川方面は今でも通行不可でロープが張られている。

笹深い道を下っていく。足元にはクワガタソウがたくさん咲く。すぐに枯れ沢に出る。
犬越路から15分ほどで細い水の流れがあった。犬越路避難小屋は水場がないが、このあたりまで下って水が得られるのなら好都合だ。しかし今の時期だけかもしれない。

沢沿いの道はたしかに荒れていて、下りきったところで木橋が壊れていて渡渉する場所があった。
やがて用木沢の広い河原に出てほっと一息。しかしやはりいつもより水量が多いのか、橋が流されたのか、2箇所ほど川を渡らざるを得ないところがある。いずれも靴を足首少し下まで濡らす程度だったが、雨後は増水して通過が困難になるだろう。

堰堤沿いに歩き、ひょっこりと駐車場のある用木沢出合(登山口)に出る。
車道を歩いて戻る。朝通った登山口には「檜洞丸ツツジコース入口」の看板が立てられていた。明後日は山開きで、西丹沢自然教室前には横断幕が掲げられている。駐車場は使用禁止になるのか、トラロープがかけられていた。

中川温泉ぶなの湯に寄って行く。丹沢の深い森に抱かれた、いい温泉地だ。
丹沢のブナ新緑、ツツジはやはり素晴らしい。シーズンでも平日ならそれほど混まないようなので、また機会を作って訪れたい。



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