~節分草を見て初の芦川の山へ~ あしがわほくりょう 2007年2月26日(月)快晴 5:22甲府駅-[身延線]-5:49芦川駅6:25-[町営バス]-6:45古宿(節分草自生地)11:15-12:30・901m峰手前(引き返し)-13:10古宿13:30-14:30三隅草自生地15:45-16:30芦川駅16:41-[身延線]-17:15甲府駅 歩行時間:3時間35分 |
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甲府のホテルを5時過ぎに出て、朝一番の身延線に乗る。無人駅の芦川駅に着く頃、ようやく空が白み始めた。 帰る電車代くらいはあるのだが今日はもしかしたらタクシーを使うかもしれない。ATMのあるコンビニでもないかとあたりを探すがない。駅西側の通りを10分ほども歩いてようやくコンビニを見つけられた。 さてもうひとつ、この薄暗い中探さなければならないものがある。それはバス停だ。旧三珠町の町営バスは「芦川駅入口」を6時20分発車。しかし駅前にバス停はなかった。コンビニの店員さんに聞いてもバスなんか走っていないと言う。 発車まで後5分というところで、ごみを出しに出てきたおばさんに聞くことが出来た。「そこの個人タクシーの社長さんが町営バスも運転していますよ」 すぐ近くの小さなガレージの脇にさびついたバス停の標柱が立っていた。個人タクシーの家の人が出てきてガレージを開けると、中にバスがあった。バスと言ってもライトバンである。 日曜を除き1日3本、旧上九一色村までこのバスは走っている。おまけに平日は「みたまの湯」までの送迎バスも運行しているようだ。運転手さんが出払っている時間帯は、タクシーの営業はどうしているのだろう。 三珠町が市川三郷町に統合されるとき、この町営バスが存続するか心配だったがなんとか残ってくれたようだ。 しかしいつまでもタクシーの運転手さんが兼務し続けるわけにもいかないだろう。このバスがなくなると、今日初めて足を踏み入れる芦川の山もいっぺんに遠い存在となってしまう。バスの乗客はもちろん自分1人だった。 点在する集落をぬいながら芦川沿いにバスは進む。左右には山が迫っていてこの時間は日が差さない。 「節分草まで2キロ」の表示があり、ほどなく古宿のバス停に着く。
数軒の民家があり、そのうちの1軒の家の裏山が節分草の自生地だ。「一言声をかけてから見学して下さいね」と運転手さんに言われた。まだ時間が早いのでそのへんを散策して時間をつぶす。ついでに三帳付近まで足を伸ばし、次回以降の山行のために登山口を探しておいた。 8時を過ぎてから節分草を見学させてもらう。家の方によると、朝早く日が差さないうちは、若い節分草は花を閉じているらしい。開きっぱなしなのはもう歳とったものということなのだろう。 北斜面なのでほとんどが花を閉じている。しかし自生地はかなり広く、花の付きも今が一番いい時期のようだ。これは明るくなるまで待って、ぜひ花の開いた様を見たいと思った。 家の方に聞くと、日が当たるのは何と10時半過ぎとのこと。よし、待ってやろうじゃないか。寒い中を3時間耐えることにする。今日は山は二の次だ。 山の高い所はすでに明るくなっている。日なたと日陰の境界線をじっと目で追いながら、時間の経過を確かめる。 この自生地は回りに比べて特に日の入ってくる時間が遅いようだ。 11時近くになってようやく節分草に日が当たる。と同時にぬくぬくと暖かくなってきた。花も徐々に開き始めてきた。 一部は白い絨毯のように見えて壮観だ。ひととおり写真を撮って、山登りへの行動に移ることにする。頭上は真っ青な空である。 |