山の写真集 > 奥多摩 > 紅葉の鷹ノ巣山
  • -賑わう奥多摩の秋-
  • 峰谷-浅間尾根-鷹ノ巣山-石尾根
  • 奥多摩
  • 東京都
  • 鷹ノ巣山(1737m), 六ツ石山(1479m)
  • 2013年11月3日(日)
  • 15.4km
  • 6時間40分
  • 1142m(峰谷-鷹ノ巣山)
  • -
  • -
  • 中央線,青梅線,西東京バス
天気

 

地図
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2013年11月3日(日)
新宿駅 5:50
  中央線
6:28 立川駅 6:39
  青梅線
7:46 奥多摩駅 7:55
  西東京バス
8:33   峰谷
9:22   奥集落登山口
9:35   浅間神社
11:07   鷹ノ巣避難小屋 11:12
11:35 鷹ノ巣山 12:10
12:30 榧ノ木尾根分岐
石尾根巻き道経由
13:30 尾根道合流点
13:40   将門馬場
13:50 六ツ石山 14:05
14:45 三ノ木戸山分岐
15:35   石尾根登山口
15:50   羽黒神社
16:08 奥多摩駅 16:31
  青梅線
青梅駅乗換え
17:42 立川駅 17:46
  中央線特快
18:16 新宿駅

 

11月の土日は3連休となったが、泊まりでの山は行かずに日帰りだけにした。10月は毎週遠方に出かけていたため、さすがに少しパワーが減退した。
昨年も同時期に歩いている浅間尾根を登る。鷹ノ巣山に登った後は、天候次第で長い距離も歩いてみたい。


「ブナ色」に紅葉した石尾根巻き道

峰谷集落付近の山肌も色づき始めた

集落付近も色づく

奥集落付近から浅間尾根下部を見上げる

登山口まであと少し

檜の植林を抜けて紅葉の落葉樹の森へ

落葉樹の森へ

浅間尾根の紅葉

浅間尾根

赤色の紅葉(浅間尾根)

黄色の紅葉(石尾根)

オレンジ色の紅葉(浅間尾根)

赤・黄・オレンジ

鷹ノ巣避難小屋

鷹ノ巣避難小屋

鷹ノ巣山への登り

鷹ノ巣山へ

先の台風の影響か、鷹ノ巣山への登り途中で見た倒木

倒木が多い

鷹ノ巣山への登りにて、西側の眺めが開ける。最奥は北岳など南アルプスの稜線

南アルプスの稜線まで


久しぶりの電車・バスを使ってのアプローチである。奥多摩駅前は登山者で大賑わい。バスターミナルには何台ものバスが待機し、増発に備えていた。それに、遭難救助用と思われる救急車両もスタンバイしていて、朝から何となくものものしい。
満員の峰谷行きバスに揺られていく。渇水が続いていた奥多摩湖は、台風などの影響で、ここ数年でも多いくらいに水量が回復していた。台風は奥多摩の山にも爪跡を残したようで、御前山の登山道は一部通行不可とのことだ。バスの運転手さんがアナウンスしていた。

終点の峰谷で下車後、すぐに歩き出す。空は灰色の雲に覆われ明るさはないが、周囲の山肌は紅葉が進み、彩り豊かになり始めていた。
奥集落の登山口から山道に入る。浅間神社付近でもすでにちらほらと紅葉した木が目につく。今年の紅葉は1週間ほど遅れていると言われるが、果たしてそうなのだろうか。強く冷え込む日が1日でも2日でもあれば、遅れていた紅葉は一気に進む。ここ数日がそういう感じだったので、今日は意外といいかもしれない。

檜林の急登をこなし、標高およそ1300m、広葉樹の尾根に入る。カエデは色づいているものの、ミズナラやブナなどのナラ系はまだ緑の葉が多い。カエデ類のほうが葉の位置が気温の低い地面に近いからだろうか。ミズナラやブナなどの高木は紅葉は遅めである。
それでも浅間尾根など奥多摩の尾根はどこも鬱蒼としていて、木が密に生えているので、紅葉は見ごたえがある。時折り雲間から日が差すと、赤や黄色の輝きがぐっと増す。
高度を上げていくと傾斜がややきつくなり、植生には枯れたスズタケ、アシビが混ざってくる。木々の色づきも少しよくなってきた。ブナが増えるがきれいな黄葉の段階にはなっていない。正面に鷹ノ巣山の大きな山体を見るようになって、ようやく黄葉のミズナラが目立ってきた。

水場で水を補給し鷹ノ巣避難小屋に着く。小屋前には多くの登山者が休憩していた。行き交う人も多い。案内板の後ろにあるカエデの木は落葉が進んでいた。昨年はまだ紅葉の盛りだった。
山頂目指して登る。11月になれば石尾根稜線は冬枯れの様相となる。空は白いが富士山は見えていた。頭に笠雲を被っているのは天候悪化の兆候か。
山頂に近づいていくと、大木が何本か横倒しになっていた。これも台風の影響だろう。枯れ葉になっているものが多いが、中には倒れたまま紅葉しているものもあってはかなさを感じる。

鷹ノ巣山山頂

賑わう山頂

石尾根巻き道の紅葉

カエデの森

石尾根巻き道の紅葉

カラフルな道

六ツ石山山頂

六ツ石山山頂

六ツ石山から石尾根を下降。まだ緑の葉をつけた木が多い

まだ緑が優勢

黄から赤色へ変わりゆく。おそらくオオイタヤメイゲツ

グラデーション

奥多摩駅付近も色づき始め

紅葉は山里へ


鷹ノ巣山山頂に着く。相変わらずの人の多さだ。若い人から高年登山者まで。外国人の子供連れのお父さんまでいた。丹沢山塊から富士山、大菩薩、奥秩父、南アルプスまで望める眺めのよさがこの山の人気の理由のひとつである。もっとも子供たちは眺めよりもゲームに夢中のようだった。
日差しが戻ってきた。今日は午後から本格的に曇る予想だったが、どうも実際の空模様は逆の方向に動いている。東斜面を下り、石尾根稜線をしばらく歩く。途中までどこに下山するか迷っていたが、天気も持ちそうなので、歩いているうちに石尾根まで行くことに決めた。榧ノ木尾根は紅葉の時期に不思議と足が向かない。

榧ノ木尾根分岐で稜線を外れ、石尾根巻き道に入る。
いつも城山から水根山へ続く稜線ばかり歩いているのだが、今日は巻き道を歩いてみる。風通しのよい稜線よりも少し下がったところのほうが紅葉が残っている予想もある。明るく開放的な稜線側と比べて、深い樹林帯の落ち着いた道だった。
山腹の地形をなぞって道はつけられており、雰囲気的には長沢背稜のようでもある。以前歩いたときはザレていて歩きにくいところが多かった印象もあったが、今回はそれほどでもない。
あまり多くはないがブナも黄葉したものを見ることができた。そしてその先には赤々としたカエデの森と続く。ただ、今年は昨年に比べて赤色の綺麗なカエデが少ないようだ。

稜線からの道と合流して将門馬場、六ツ石山への登り返しは北斜面となるせいか、ほぼ落葉した冬枯れの森だった。
六ツ石山山頂は日もかげり寒々としていた。山頂下のカラマツも1本、倒れている。日のあるうちに下山するのを気にする季節になったが、まだ2時を過ぎたばかりなので、今日はこのまま奥多摩駅まで歩いても大丈夫そう。

急坂を交えた下りがついえると標高も1200mくらいになり、緑の葉を残した木々も復活してきた。三ノ木戸山を北面を巻くあたりでは再び色づいたカエデを見る。枯れ葉をサクサク踏みながら歩くにつれ、季節がどんどん深まっていくのを感じる。
植林帯に入ると、ただひたすらに下山するのみ。羽黒神社の奥宮を見て石尾根登山口の林道へ下り立つ。羽黒神社を経由して奥多摩駅に着いたのは16時を過ぎた。

電車で帰るのは久しぶり。今日くらいは大目に見てもらい、電車の中で缶ビールとさせてもらおう。
しかし15分後に発車するホリデー快速奥多摩号はすでに人で一杯。気疲れしそうなので次の鈍行で帰ることにする。それでも青梅駅乗り換えでは満員になってしまい、座席確保もできなかった。
ちょっと疲れてしまった帰路であった。