~錦秋の奥多摩漫歩~

たかのすやま、むついしやま 2001.10.27. 快晴


峰谷8:30-9:30浅間神社-11:20避難小屋11:25
-11:50鷹ノ巣山12:35-14:05六ツ石山14:20
-14:55トオノクボ-15:20山ノ神-16:10境橋

歩行時間:6時間25分
Page 1 2 鷹ノ巣山のトップページへ Home


●素晴らしい紅葉のトンネル、展望の山頂へ
浅間尾根
浅間尾根

奥多摩の山を歩くのは5ヶ月ぶりだ。今年は台風の影響で林道が崩落したりしたが、やっと復旧して来たようである。
考えてみると、紅葉盛りの石尾根を歩いたことがないので、今回は浅間(せんげん)尾根から鷹ノ巣山、石尾根を行き六ツ石山のルートとした。

奥多摩駅から峰谷行きのバスは7:50発。今年の夏から、西東京バスは土曜日と日曜日のダイヤをほぼ同じくして、わかりやすくなった。
紅葉シーズンでバスは激混みかと思ったが、座席が全部埋まった程度でそれほど混み合っていない。その代わり、鴨沢方面のバスを待つ列が出来ている。タクシー待ちも行列。
バスから見た奥多摩湖は、先月雲取山の下山時に見た泥流のような色から復活し、やや青みが戻って来た。湖面の木々は色づき始めで、今年は水量も多いので、紅葉の時期はきれいになると思う。

峰谷で下りた人は5,6人ほど。車道を少し歩く。少し体が重い。仕事の疲労の蓄積か。
峰谷集落の上段、牛舎を横に見ながら登山道に入る。登山者はお互い、一定の距離を置き進んでいる。再び車道へ。奥集落の民家の軒先をくぐる。奥集落は標高800m。なぜこんなところに住んでいるのだろうと余計なことを考えてしまう。でもここに住んでいる人たちは、自分たちに同じ問いを返すかもしれない。

浅間尾根
浅間尾根

上部を見ると山肌が鮮やかな錦秋色になっている。杉の植林地と雑木林を交互に通り過ぎる。このへんはまだ色付いていない。浅間神社を過ぎ、しばらくは植林地の急坂。じっと我慢で登る。思えば、まだ山登りをはじめて間もないころ、この急登で早くもへこたれた。
モノクロームの植林の向こうは、色とりどりの生地のカーテンで覆われているようだ。あそこのエリアに飛び込んでいけるまで、あと少し。

急坂が終わり、伸びやかな尾根道になる。そしてあたり一面に広がる広葉樹。この色付きの素晴らしさは、今まで奥多摩で見たことがない。
浅間尾根はブナ、ミズナラの森として知られているが、カエデやモミジも多い。特にモミジの赤が鮮やかで、紅葉はやはり赤色があるとうれしくなる。
なだらかな、彩りのトンネルがしばらく続く。そして登山道も色とりどりの落ち葉で覆い尽くされて、上も下も明るい。落葉したばかりの登山道を踏む音も、シャキシャキと新鮮だ。鈴はザックにしまった。
途中アセビの道になるも、その後も彩りは絶えることなくそのまま水場へ。樹林の間から富士山のシルエットが浮かび上がる。

浅間尾根
浅間尾根
鷹ノ巣山避難小屋の前
鷹ノ巣山避難小屋の前

鷹ノ巣山避難小屋の前はツツジの紅葉も。山頂へ続く防火帯の登りに入る。展望は広がり、背後に大菩薩嶺が見えてくる。このへんはさすがに紅葉の盛りは過ぎたが、まだ色付きのいいのもある。
いったん平坦になったのち、最後の急登へ。

HomeNext