山の写真集 > 奥多摩 > 有間山から日向沢ノ峰
-奥武蔵と奥多摩を結ぶ-
タイトル
名郷-鳥首峠-有間山-日向沢ノ峰-大丹波林道
山域奥武蔵、奥多摩
地域埼玉県、東京都
標高有間山(1214m)、仁田山(1211m)、日向沢ノ峰(1356m)
山行日2011年4月30日(土)天気1
沿面距離17.9km
歩行時間7時間20分
標高差1025m(名郷~日向沢ノ峰)
宿泊-
温泉-
交通西武池袋線、国際興業バス、西東京バス、中央線、青梅線Home



2011年4月30日(土)

池袋駅6:00
 西武池袋線
6:55飯能駅7:10
 国際興業バス
8:05名郷8:10
8:22大場戸橋
9:38鳥首峠9:43
10:49橋小屋ノ頭10:55
11:20タタラの頭(有間山)11:35
12:20仁田山12:30
12:57鉄塔基部13:02
13:25日向沢ノ峰13:47
14:04踊平
14:25横ヶ谷平
14:42獅子口小屋跡15:00
15:54大丹波林道
16:41奥茶屋
16:50清東橋
 西東京バス
17:05川井駅17:28
 青梅線
青梅駅乗換
18:24立川駅18:35
 中央線特快
19:02新宿駅


関連リンク
[記録] 有間山・蕨山(2001年)
国際興業バス時刻表
西東京バス


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新緑の登山道を歩きたいが、奥多摩でも稜線付近はまだ芽吹いてなさそうだ。今日は足試しのつもりで、長いコースを歩く。
奥武蔵・奥多摩を接続するコースはいくつかあり、この有間山から日向沢ノ峰間もそのひとつである。他には、熊倉山から酉谷山、浦山から仙元峠、そして難路である矢岳から長沢背稜に行くコースがある。また、高水山近くにある都県境の小沢峠は、青梅市と飯能市を結んでいる。
ふたつの山域をつなげて歩くのは、たとえそれが奥武蔵と奥多摩という登りやすい山どうしであっても、行程は長くそれなりの歩きがいはある。また、隣り合った山域でも、山の雰囲気は微妙に異なっていて、その違いを感じるのも面白い。


奥多摩の都県界尾根への合流点

飯能駅から名郷までのバスは、ハイカーで座席が全部埋まるほど。春の暖かな空気に包まれた名郷から歩き出す。

まずは有間山を目指すが、蕨山方向ではなく、大持山、武川岳方面の道に入る。鳥首峠から稜線を歩いて有間山に向かうコースだ。

名郷から
セメント運搬用
ヒトリシズカ
白い山
伐採された斜面
タタラノ頭
枯れ笹の尾根道

大場戸橋で大持山に向かう道と別れ、緩く上がっていく。川沿いは新緑真っただ中で、キャンプ場はどこも家族連れなどで賑わっている。
セメント工場の裏手から山道が始まる。少し高みに上がったら、資材運搬用の軌道が見下ろせた。ここはかなり前に歩いたことがあるが、これほど大掛かりな設備があったとは、全く記憶がない。はるか上のほう、芽吹きの色彩豊かな森の中に採掘中の石灰岩の山肌も覗く。
さらに登ると白岩の集落跡に出る。いわゆる廃村で、さっき見上げた石灰岩の岩山が真上にある。壊れかかった民家の回りを桜吹雪が舞う。

杉の植林帯の登りとなる。こんな場所でも春の花は咲き、小さな沢沿いにヒトリシズカ、ハシリドコロ、エイザンスミレを見る。春とはいえ、日の差さない山の斜面は、そよとした風が吹いただけで肌寒い。
植林を抜けるともう稜線、鳥首峠である。峠周辺はカタクリがいくつも花をつけている。風が強いと思ったら、峠の西側は木が切られているのか、かなり明るい。
鉄塔の立つ展望地を登り下りし、小さな植林帯を抜けた先の尾根筋は、西斜面のほとんどが伐採されていた。おかげで酉谷山や蕎麦粒山など、奥多摩の長沢背稜や都県界尾根の眺めがパノラマで広がる。

開けた稜線はいいのだが何となく落ち着かない。あまりにも大規模な伐採のためか、切られたおびただしい数の木がそのまま斜面に放置されている。それらほとんどが杉や檜と思われる。やがて伐採斜面にネットが張られるようになった。

鳥首峠から有間山(橋小屋ノ頭)までは、急登織り交ぜたかなりきつい登りが続く。アップダウンの尾根というよりは、アップ、アップの連続である。
滝入ノ頭、しょうじくぼノ頭を次々と越えていく。ツツジなどの落葉樹は芽吹いていない。ロープにすがって体を引き上げる場所もある。
そうかと思うと、有間山下から伸びてきたと思われる林道がすぐ下に見えていて、深い山という感じでもない。

橋小屋ノ頭(1163m)で、蕨山からの道を合わせる。ようやく登山者とすれ違う。鳥首峠からは右の大持山に登る人が大半のようだ。
そして有間山に登るのも、蕨山経由のほうが一般的なのかもしれない。橋小屋ノ頭の山頂標識には有間山との表示があるが、有間山とはこのあたりの山稜を総称しての呼び名らしい。

さらに奥へ行く。緩やかな登りで、カラマツは芽吹きが始まっている。最高点のタタラノ頭も特に展望がいいというわけではなく、そこが有間山の人気がいまひとつの理由だろう。先は長いので、少しだけ休憩して腰を上げる。
ここからは初めて歩く道、そして奥多摩のエリアに接続する道である。正対する都県界尾根はまだ少し遠く、高い。
緩やかなダウンアップを繰り返していくと、笹そしてブナの道となる。ブナはそう多くはないが、奥武蔵では大持山からこの有間山一帯だけで見られる。小さなピークを越えてさらに行く。枯れ笹の丈が増し、腰上まで来る。全く歩かれていないわけではないが、歩く人は少なそうだ。

アシビ
アカヤシオ
ネコノメソウ
ニリンソウ
大丹波川の新緑
川井駅より

やがて下に舗装道路が見えてくる。下り立つと車が何台か停まっている。標識には有間峠と書かれている。
ここから日向沢ノ峰、または川苔山まで往復する人もいるようだ、川苔山は川苔橋や青梅線沿線から登るのが一般だが、どこからにしてもそれなりの時間がかかる。有間峠まで車で来れば、最短コースになるのかもしれない。

車道の先に再び登山道が続く。背丈近い笹の中の急登である。奥多摩でもこういう道はめっきり少なくなった。着いたピークは仁田山。笹の中にぽっかりあいた平坦地で休憩していると、もう一人登ってきた。土日だけ運行している釣り客用のバスに乗り、有間山林道を登ってきたそうである。

仁田山には、来た道の他に2方向、笹のなかに切り明けがある。正面を進んでみたがどうも方向がおかしい。西のほうに下りる尾根に入ってしまったとわかり、もう一人の人とともに引き返す。このあたりはコンパスは必須である。
もう一方の踏み跡に入る。こちらにはテープがあり、尾根伝いに目指す鉄塔まで行けそうだ。日向沢ノ峰、川苔山の姿もわかる。少しの下りで再び車道の見えるはっきりした道になった(車道には下りない)。川苔山への標識もあって一安心。

さらに登りは続くが、木の階段も現れた。山頂から引き返してくる登山者とも多くすれ違うようになる。眺めのいい鉄塔基部に出る。すぐ先の岩場にアカヤシオが満開状態で咲いていた。ここまで全く見れなかったのでよかった。
日向沢ノ峰はもう目の前にある。なおも急な登りをこなして、ようやく奥多摩の都県界尾根に出た。仁田山から1時間であった。

奥多摩の尾根に立つと、ホッとするような山深さと静けさが支配する。数分の登りで日向沢ノ峰(北峰)に上がる。長い道のりだったため、少し長めの休憩を取る。時間が遅いため人通りは少ない。
ここから大丹波に下山するか、それとも川苔山まで頑張るか。決められないまま腰を上げる。急坂を下っていくと、川苔山の横、足毛岩に赤いものが見えた。アカヤシオが咲いていそうだ。
踊平からすぐに大丹波に下るコースもあるが、もう少し稜線を歩く。ここもアカヤシオが咲き始めていた。やはり今日はここまでとし、横ヶ谷平から下ることにした。獅子口小屋跡に下りると、仁田山で出会った人が踊平から下りてきた。水場で水を補給し、北アルプスなどの話をする。

大丹波川沿いの登山道は新緑になっていた。今日は登り出し地点に植林が多かったので、ようやく瑞々しい緑に出会えた。
そして足元にはハシリドコロ、ニリンソウ、ヤマエンゴサク、ネコノメソウなど春の花オンパレード。写真を撮りながら歩く。

大丹波林道は奥のほうで崩落があった影響で、獅子口に一番近い取り付き口が通行禁止になっていた。もうしばらく沢沿いを歩き、次のところで林道に上がる。ここの林道は長いが、山肌がきれいな芽吹きで気が紛れる。
奥茶屋が16時41分、百軒茶屋が45分着。清東橋16時50分発のバスにギリギリ間に合った。1日で2つの山域を渡り歩いた1日が終わった。