山の写真集(有間山・蕨山)
~静寂の山と人気の山をつなぐ~
タイトル
ありまやま・わらびやま 2001.11.18 晴れ後曇り
名郷-名郷分岐-有間山-蕨山-藤棚山-さわらびの湯
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今日は奥多摩との接点である有間山、展望が期待できる蕨山へと向かう。

名郷7:00~7:25林道終点~8:00尾根8:15~9:00名郷分岐9:10~9:40橋小屋ノ頭~10:10有間山(タタラノ頭)10:30~10:55橋小屋ノ頭~11:20名郷分岐11:25~11:30蕨山12:00~12:20藤棚山12:25~12:55大ヨケの頭13:10~13:50金毘羅神社13:55~14:25さわらびの湯16:00~[バス]~16:50飯能駅17:26~[西武鉄道]~18:22西武池袋駅
--------歩行時間 5時間40分
マップ

名郷分岐への登り
名郷分岐への登り

●里の道から有間山へ(名郷~名郷分岐~橋小屋ノ頭~有間山)
西山荘の窓ごしに見える空には、やや雲が多い。

山里の朝は気持ちがいい。朝食の仕度か、民家の煙突から煙がたなびき、あたりが煙っぽくなる。こういう光景は都会ではもうさっぱり見られなくなった。

蕨山方面へ向かう。里の道と林道を20分ほど歩き、植林帯に入る。40分ほど急坂をふんばる。
ようやく尾根上に出て、あたりが開けてきた。風が強く、残りわずかな木の葉がどんどん落ちて行く。東側には伊豆ガ岳、木の間越しに奥多摩や奥秩父の山並みが見える。

やせ尾根の道を快調に行く。登山道に敷き詰められた落ち葉を鳴らして進む。
しかしゆるやかな登りはすぐに険しい岩尾根となる。岩をよじ登り、平坦なところでフッと息をつき、というのを何度か繰り返すうちにピークの一角に出た。右に有間山、左に蕨山の分岐になっている(名郷分岐)。この分岐自体が蕨山、という説もある。
橋小屋ノ頭
'有間山'の表示がある橋小屋ノ頭
有間山付近の明るい稜線
有間山付近の明るい稜線

有間山方面に進む。幅広になった尾根をしばらく行くと一度林道と出会う(逆川乗越)。前方に橋小屋ノ頭と思われるピークが高い。そのピーク目指して再び急登となり、ここはじっくりと登る。

登り着いたピークには、「有間山(橋小屋ノ頭)」との山頂標識がある。大持山が望めるが植林が展望を悪くしている。

有間山の最高点はここから30分ほどの「タタラノ頭」(標高1214m)だ。そこまでは展望のよい明るい尾根道が続いている。
いつしか風も止み、頭上には気持ちのよい青空が広がっていた。静けさ漂う稜線を進みタタラノ頭に到着。2人の先客がいる。

山頂というより尾根上の一突起という感じだ。展望がよい所と思っていたが、樹木(落葉樹)が邪魔していて意外と見通しが利かない。木の間から南面に棒ノ折山、三ツドッケなど見える。ここから稜線伝いに奥多摩側にも行けるので興味深い。静かで時が止まったように思える山頂である。

●満員の蕨山からのびやかな尾根を下る(蕨山~藤棚山~金毘羅神社~さわらびの湯)
人であふれる蕨山
人であふれる蕨山

名郷分岐まで戻り、蕨山展望台に向かう。ようやく人も多くなってきた。分岐から展望台までは10分弱。着いてみてびっくり。せまいピークに黒山の人だかりである。

何とか腰を下ろせる場所を見つけ、久々の広大な展望を楽しむ。武甲山、丸山、武川岳。東側に市街地が遠望出来る。どこの町だろうか。

老若男女織り交ぜて、あとからあとから登って来る。ついに立って食事する人も現れた。あまりにも混み過ぎて、落っこちる人が出やしないかなんて心配したのは初めてだ。
藤棚山から蕨山を望む
藤棚山から蕨山を望む

藤棚山、大ヨケの頭を経て、金毘羅尾根を下山する。大ヨケの頭付近になると自然林豊かな道が続き、紅葉の残りもかなり見られるようになる。あれほど混雑していた山も、山頂を後にし尾根を下り出すと静かになる。遠くでお寺の鐘がゴーンと鳴る。奥武蔵の山歩きらしい情景だ。
小ヨケの頭でカモシカを見る。今度は間違い無くカモシカだ。どうやらこのへんは鹿が多いらしい。

ずんずん下り金毘羅神社へ着く。何の気なしに腰を下ろしたところは、境内の跡だった。どうやらこの神社はそれほど昔でない時期に、火事で焼失したらしい。回りの杉の木を見ると黒く焦げているものがある。
北秩父の父不見山(ててみえずやま)も昨年、山頂が火事になったとかで、何か関連があるのだろうか。

神社からは30分ほどの下りで、ようやく名栗湖、さわらびの湯に下りる。さわらびの湯は満員で入場制限中。やれやれ。

普段なら日帰りで済ましてしまう奥武蔵の山だが、今回は2日間じっくりと歩いてみた。植林が多く他と比べて見所に欠ける山域ではあるのだが、何だか郷愁を誘う山々そして道、峠であり、山村や川、鉄道・バス、寺・神社などのひとつひとつの点景が重なり合って独特の雰囲気を作っている。ややもすると近すぎて見逃してしまいそうな所に、現代人の桃源郷はあるのかもしれない。


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