山の写真集 > 奥武蔵・秩父 > 紅葉の破風山
  • -錦絵のドーム-
  • 秩父華厳の滝-大前-天狗山-破風山-秩父温泉
  • 外秩父
  • 埼玉県
  • 天狗山(650m), 大前山(653m), 破風山(626m)
  • 2019年12月4日(水)
  • 5.7km
  • 2時間50分
  • 350m(秩父華厳の滝-大前山)
  • -
  • 満願の湯
  • 西武線, 秩父鉄道, バス
天気1

 

2019年12月4日(水)
池袋駅 5:39
  西武線
飯能駅乗換え
7:33 西武秩父駅/御花畑駅 7:42
  秩父鉄道
7:57 皆野駅 8:20
  皆野町営バス
8:47   秩父華厳の滝 8:50
9:20   大前
9:45 天狗山
10:00 大前山
10:00 武蔵展望台 10:05
10:15   ノッキンボウ
10:30 札立峠 10:35
10:55 破風山 11:20
11:35 猿岩 11:45
12:05   風戸
12:20 秩父温泉
満願の湯立寄り
13:20
  皆野町営バス
13:38 皆野駅 13:46
  秩父鉄道
13:59 御花畑駅/西武秩父駅 14:08
  西武線
飯能駅乗換え
16:04   池袋駅

 

秋も深まると、破風山の紅葉がいいとネットで話題になる。平日で時間が空き、どこか紅葉のきれいな山に行きたいと思っていたので、評判につられて行ってみることにした。
破風山には今年の始めほか冬はもう何度も足を運んでいるが、紅葉の時期は初めてだ。


札立峠~破風山間の紅葉 [拡大]

秩父華厳の滝バス停から少し戻り、川を橋で渡って登山口となる

秩父華厳の滝から

バス停から登山道を標高差230mほど登って、山上集落の大前へ

大前集落

天狗山の稜線から南面の眺め、秩父盆地の先に武甲山が形よい

武甲山など

天狗山からの稜線はコナラの黄葉に包まれていた

稜線はコナラ色

札立峠~破風山間の紅葉

紅葉1

札立峠~破風山間の紅葉

紅葉2

札立峠~破風山間の紅葉

紅葉3

ヤセ尾根の稜線

ヤセ尾根の稜線から

破風山山頂から、荒川流域の秩父の街並みを一望

秩父の街並み


今回も秩父華厳の滝バス停から出発する。まだ緑が多いけれど、山の北側なので暗くて寒い。歩き出しはたくさんの落ち葉が地面を敷き詰めていた。秩父の低山らしく静かだ。遠く野鳥の声が耳に入るほかは、自分の足音しか聞こえない。
その後ヒノキ・杉の人工林に入り、山上集落の大前に至る。いっぺんに明るくなり、背後には秩父から上州の山並みが広がった。

再び山道に入る。薄暗いヒノキの林から、前方に明るい黄色のカーテンが迫る。稜線は黄葉で包まれていた。
祠のある天狗山で一息ついてから急坂を下る。稜線はヤセ尾根でコナラを中心とした黄葉が続く。こちらから歩くと、鎖のついている急斜面は全て登りとなる。

大前山を越えて鎖伝いに次のピークが武蔵(ムサシ)展望台、標高634mだ。南面には武甲山ほか、秩父・奥武蔵の峰々、奥多摩や奥秩父の高山も見える。
そして今歩いてきた天狗山、大前山はコナラ色で黄色くなっていた。葉の落ちた早春か冬にしか歩いていなかったが、この稜線は新緑や紅葉もかなりよさそうである。
高いところで木をコンコン、コンコン・・・と叩く音が聞こえる。キツツキ系の野鳥を写真に収めることができた。帰って調べるとコゲラのようだ。

ニョッキンを巻いて札立峠に下るまでは人工林の中で、冬の景色とそう変わらなかった。
破風山への登り、赤々としたカエデが増えてきた。オオモミジだろうか。枝を大きく広げて黄葉紅葉のトンネル状になっている。トンネルというよりも、錦絵のドームの中にいるようだ。
カエデは、木の本数はそれほど多くなくても、空間いっぱいに枝を広げるので、みごとな紅葉になる。


紅葉パノラマ(動画45秒)

猿岩にて(動画1分40秒)

なかなかその場を離れがたいカエデだが、写真を撮りまくって先を行く。
破風山山頂、いつもながら秩父盆地を見下ろす広い眺望が得られた。武甲山、奥武蔵、奥多摩、奥秩父の山が横一列で並び、両神山や城峯山も大きい。秩父の街並みは、いつもの冬に見るモノトーンではなく、やはり少し色合いがある。

東側の稜線も紅葉

山頂から東へ

猿岩付近も赤系が多い

猿岩付近

オオモミジ(猿岩付近)

オオモミジ

風戸集落へ下りる

風戸集落へ


平日だが、紅葉の破風山を見に来る人は多く、特に若い女性のソロを何人も見た。狙いはひとつ?さっきのモミジは文句なしにSNS映えする。

秩父温泉に向けて下山する。北面は日が差していないが、雑木林はモミジが多い。
猿岩まで下りてくると、またしても枝を大きく広げたオオモミジが、今度は何本もある。巨岩を取り巻く紅黄葉の枝の広がり、これまた見事だ。色づきのピークは2,3日前だったかもしれないが、まだまだ見応え十分。青空をバックに色もくっきりで、やはり天気がいいのはすべてに優先する。

山上集落の風戸(ふっと)に出る。イチョウの落ち葉が里道を黄色く染めていた。
さらに登山道を歩いて秩父温泉・満願の湯に到着する。日帰り入浴料金はついに1000円になってしまったが、今日平日は少し安い。空いていたのでバスの時間に合わせゆっくり湯に浸かる。

冬にとっておきたい山を、こんな早い時期に登ってしまった。が、また来ればいい。
破風山は紅葉だけでなく、広い展望や小気味よい稜線縦走、雰囲気のいい山上集落など魅力がいっぱい詰まっている。