~晩秋から初冬へ、展望満点の雲取~
タイトル

2007年11月24日(土)~25日(日)


鴨沢-雲取山-白岩山-三峯神社

マップ
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今年の宿泊山行は山小屋やテント、温泉泊が多く避難小屋泊まりはまだない。11月3連休の避難小屋は混雑するだろうか。山の紅葉シーズンもピークを過ぎたので少し余裕があるのではと思い、雲取山避難小屋を目指す。

宵の満月(雲取山頂上)
宵の満月(雲取山頂上)
2007年11月24日(土) 快晴
四ツ谷6:17-[中央線、青梅線]-8:28奥多摩駅8:30-[バス]-9:10鴨沢9:20-9:50小袖乗越-11:15堂所-12:20ブナ坂12:35-13:05奥多摩小屋13:20-14:15雲取山(避難小屋泊)
歩行時間:4時間20分

2007年11月25日(日) 快晴
7:05雲取山-7:30雲取山荘7:40-8:00大ダワ-8:40芋木ノドッケ8:45-9:00白岩山-9:20白岩小屋9:30-9:50前白岩山9:55-10:30お清平-10:45霧藻ヶ峰10:55-11:50妙法ヶ岳分岐-12:20三峯神社13:45-[バス]-15:00西武秩父駅15:07-[西武線]-17:00池袋駅
歩行時間:4時間35分


奥多摩湖はまだ濁り色

名残の紅葉

ヨモギの頭から

青空の下の頂上

●宵の空に浮かぶ満月
奥多摩駅からのバスは鴨沢、東日原行きともに増発便が出ていた。今の奥多摩は山麓や渓流沿いで紅葉が見頃になってきている。バスを下りた鴨沢付近も色づきがよい。
久しぶりの重荷でじっくり歩き出すべきなのだが、ペースがいまひとつつかめず早足になってしまう。
小袖からの登りは雑木林と杉・桧の植林が交互に現れる。初めのうちは見られた紅葉のトンネルも、水場を過ぎ堂所に上がる頃にはすっかり冬枯れの様相となった。

今日は土曜日だが祝日明けなので、山荘で宿泊後下山してくる人と多くすれ違う。金髪の外人さんとも何人か会う。
七ツ石分岐から巻き道をとる。高度を上げるとさすがに肌寒く感じる。頭上は爽やかな青空で雲がほとんどない、快晴である。しかし気温が高く樹間から見られる富士山は霞んでいる。

ブナ坂で石尾根に上がる。満点の展望の稜線漫歩だ。右手に雲取山を仰ぎ、正面の飛竜山から先には黒々、ゴツゴツとした奥秩父山塊が連なっている。
奥多摩小屋で水を汲みに行く。とりあえず今日の飲み水と自炊用の分量でよいだろう。2リットルほどにする。

小雲取山の肩への急登。登山者が列をなしている。
ザックの大きさを見て、避難小屋に泊まりそうな人がどれくらいか推定する。ザックが大きくても大人数のパーティーなら山荘泊、細長いものをザックに差しているのはポールで、その人はテント泊だろう。消去法でいくうち、それほど避難小屋は混まないのでは、と希望的観測をしながら最後の登りに入る。
今日初めて雪の溶け残りを見る。数日前に0.5センチだけ積もったというが、石尾根にはここまで雪は全くなかった。

避難小屋に荷物を置いてから雲取山頂上に到着。まだらに雪が残っている。
久しぶりのこの眺め。昼過ぎで遠景の山々は霞み気味だが、明日はおそらく、今日よりいい天気の模様。初冬の雲取の展望を楽しみに避難小屋に戻る。

宿泊客は板の間に15名ほど、そしてたたきにテントが張られて全部で20名くらいとなった。聞くと昨日の晩はもっと多かったと言う。
食事をとり、外に出て日の入りを見ようとするが、もうすでに落日してしまっていた。日の入りの時間を前もって調べてこなかったのが痛かった。それにしてもいつの間に、こんなに日が短くなったのか。
反対の東側を見ると、真丸い月がくっきりと浮かんでいる。満月の夜の雲取山もいいものだ。

夜が更けても窓から月の光が明るく差し込み、外に出るのにもヘッドランプがいらないくらいだ。月とはすごく明るいものだと気づかされた。ネオンの煌々と輝く街中ではわかるはずもないだろう。
ただし、月が明るすぎて周りの星があまり見えない。今日あたりは満天の星空のはずだが、こんなこともあるものだなと思う。


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