~早春の秩父を巡る~
練馬IC-[関越道]-花園IC-[国道140号、県道37,363号]-8:00石間福寿草・節分草自生地10:15-[県道37号]-10:40薬師堂駐車場-[鳥井山コース]-11:15鉄塔-11:50四阿屋山12:10-12:45山居広場-13:20薬師堂駐車場-[県道37号、国道140号]-花園IC-[関越道]-所沢IC 歩行時間:2時間20分 |
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前日に初のマイカー登山をした。 今は、運転することが山に登ると同じく楽しい。それに、車を手に入れたことで今までの公共交通機関を使っての山行では登れないと諦めていた山が、ことごとく登山の対象になってきた。 もうすっかり用済みと思っていた登山ガイドを、今またあらためて読み直している最中である。
今日も同じく車でのアプローチで秩父の節分草を見に行く。最初は花巡りだけで山には登らないつもりでいた。 今の時期の関越自動車道は、土曜日だと早朝からスキー客で大渋滞となるそうだ。行くなら日曜日であろう。 結果、花園ICまで快適に運転できた。帰りのことは頭になかった。 花園からは、秩父鉄道に沿うように国道で弧を描く。普段の電車利用だと、外秩父ののどかな雰囲気に浸りながらのアプローチだが今日は車の中からの眺めとなる。少々味気ない。 石間の福寿草・節分草自生地には8時過ぎに着いた。 ここは3回目である。前回、前々回は福寿草目当てで来たが、今回は時期的に節分草が見頃である。福寿草のほうは咲き始めだった。
石間地区は山間の明るい農村で、日本に昔からあった山里の雰囲気がする。あまり人も来なく静かなので、花が咲く季節に足が向きやすい。城峯山の登山口があるが、今日は登ることはしない。 協力金を箱に入れて敷地内に入る。福寿草の畑の奥に、節分草の群落がある。広くはないがけっこうな咲きっぷりだ。ただし通路から離れたところに咲いているのが多いので、堂上や栃木県星野のような群生地に比べると写真撮影には向いていない。1輪、2輪単位でのカットが主になる。 でもこの春の使者は、単独でひっそりと咲いていても絵になる。 さらに奥のほうに入り、急な山道を登る。この先にある福寿草の自生地も一応確認しておく。 日当たりのよい場所に黄色いものが目立つが、やはり咲き始めたばかりのようでまだ周囲は冬枯れの様相である。
薄暗い所にはところどころ雪も消えずに残っている。地面すれすれの所を、パラボラアンテナのようにパッと開いた姿がおなじみの花だが、野生のものは茎の部分が意外と長く、また花も開き切らないのが多い。 見学者も数えるほどしかいない。15日に行われる福寿草祭りのころが見頃になっているだろう。 坂を降り、節分草の自生地に戻る。男女数人のカメラマンが、当然のような顔をして柵の中に入って節分草にレンズを向けている。 あーあ、こういう光景は見たくないのだ。こういう人たちは、ひとかけらの後ろめたさも感じていないのだろうか。群落に目は行っても、自分の足で踏んづけた1輪の花には気づいていない。 駐車場に戻り、今度は両神村の住所をナビに設定する。 四阿屋山の山居駐車場から福寿草群生地を往復する予定でいた。しかし、車で山野草の自生地を回るだけというのもつまらない。山の空気を吸ったら、やっぱりちゃんと山に登っておきたい気持ちになってきた。 結局、麓に車を置いて四阿屋山を下から登ることにした。 |