向山(むこうやま)から三頭山
余沢から三頭山まで徒歩3時間30分
小菅村の余沢から向山に登り、鶴峠からの道に合流して(鶴峠余沢分岐)、三頭山へ至るコース。
向山から鶴峠余沢分岐までは、一部ヤブがかぶさり指導標も無いので、地形図で確認しながらの行程だ。
その後登山道は整備され、わかりやすくなりました。
2004年11月の山行記
青梅線・奥多摩駅から小菅行きのバスに乗り、余沢で降りる。バス停から南側に大きく見えるのが向山である。
来た方向を数十メートルほど戻り(この地点には小菅の湯に向かうボンネットバスの停留所がある)、舗装車道を下る。道なりに下って行くと、 登山道入口があるが、特に指導標はない。すぐ近くにトイレがある。
しばらく植林帯の山腹をジグザグに登って行く。 3,40分ほどであずまやのある鞍部に着く。「大多摩ウォーキング余沢コース」の案内板がさびついている。ここから向山山頂までは、きれいな自然林の中を歩く。
細い道が続くが、程よい起伏のある道で楽しい。道が山の東面を巻くようになると展望が開けてくる。次第に左右の草木が道を覆い始め、山頂が近くなってきたことを感じさせる。
木々に囲まれた向山山頂は小広く、丸木で組み立てられた、10数メートルほどの展望台がある。ここを登ると、奥多摩の山々がパノラマで眺められる。
山頂のあちこちでアヤメが群生しているが、自生のものかどうかは不明。
さて、ここから山頂の案内板にしたがって三頭山、鶴峠方面に進む。平坦な道を5分ほど行くと屋根付きの大きな休憩所があり、目の前に尾根道が左方のピークに向かって伸びているのが見えるが、ここまで行くと行き過ぎ。少し戻ると東側に踏み跡が見える。 これを進んで先ほど見えた尾根に取り付く。
この尾根を忠実にたどっていく。植林帯の尾根でこれを歩いてもいいが、踏み跡はすぐ左脇にあり、こちらのほうが踏み固められているので歩きやすい。しかしヤブがかぶっていて、20分ほどは手やストックで草をかきわけて歩くことになる。尾根伝いにほぼ直進していく。
このあたり、非常にわかりにくいので、向山山頂以降はコンパスと地形図を小脇にかかえ、いつでも位置を確認できるようにしておきたい。
やがて植林帯の尾根道が終わると、小さなアップダウンを繰り返しながら、少しずつ高度を上げて行くようになる。
雑木林の中を進んで行くが、道そのものはタフで、距離の割には長く感じる。
1時間と少しの行程で鶴峠からの道に合わさる。この合流点の直前、足元に白いキノコ状の植物が生えていた。ギンリョウソウだろう。
これ以降は、鶴峠からのよい道を三頭山目指して進む。神楽入の峰を経て1時間ほどであるが、ここまでずいぶん汗をかかされているので、季節によっては大変かもしれない。
水場はまったくないので、奥多摩駅か余沢で十分用意していったほうがいい。
歩いた日:1999年6月5日(土)
天候:曇り時々晴れ
奥多摩駅-(バス45分)-余沢-(40分)-あずまや-(35分)-向山山頂-(1時間10分)-鶴峠余沢分岐-(35分)-神楽入の峰-(30分)-三頭山
|