~小さな山からのパノラマ展望~
タイトル

とかみやま(771m)
2007年4月12日(木) 晴れ後時々曇り

8:50湯宿温泉-[バス]-8:53たくみの里9:43-[バス]-10:31沼田駅-[タクシー]-10:40戸神山登山口-10:50戸神神社下-11:15鉱山跡分岐-11:33林道終点-11:47戸神山12:30-12:55林道-13:10高王山13:25-13:55農道-14:10発知新田-14:40下発知15:19-[バス]-15:45沼田駅16:05-[上越線]-16:51高崎駅
歩行時間:3時間
マップ
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戸神山から上州武尊山の眺め
戸神山から上州武尊山の眺め

登山道らしい道はようやくここから始まるが、短いながらなかなか骨のある登りだ。岩がちの急坂の場所にはロープもかけられている。
みるみる空が広がり、戸神山頂上に着く。

望遠鏡が使用禁止になっていて「太陽を見ると失明します」と張り紙が貼られている。それがまず目に入ったが、やはり次の瞬間、周囲の展望に目が奪われる。上州武尊山の堂々とした姿が素晴らしい。

そしてぐるっと赤城山、子持山、尾根続きの高王山の向こうに上州三峰山。上越国境の山が見えないのは惜しい。三峰山が完全な目隠しになっているのだ。

しかし大きな青空の下のパノラマ展望は気分がいい。数組のグループが入れ替わり登ってくる。武尊を見ながら昼食とした。


子持山

上州三峰山と高王山

穏やかな尾根道

戸神山だけなら2時間かからない行程だが、三又からさらに尾根伝いに高王山まで縦走することにする。
道は展望も良く、整備されて遊歩道のようである。芽吹き前だが雑木林一色で気持ちがいい。戸神山から30分で林道に出会う。ここは左右に登山道も伸びており右は下発知、左は石墨町へ下るとある。子持山の眺めがいい。

緩やかな登りに転じる。ジュウニヒトエがまだ咲き出しだ。10分あまりでテレビアンテナ設備のある高王山(765m)頂上。
先週の山梨県・要害山と同様、ここも城郭跡であったようだ。小広い平坦地ではあるが盛り土などの要塞はあまり目立たない。もう風化してしまったのか。展望はやはり子持山側が切り開かれている。

高王山からは東北東方面の踏み跡を辿って下山する。一般登山道ではないが、アンテナ設備の巡視路が付けられている。
テープに導かれるものの尾根に乗るまではヤブがちでちょっとわかりにくい。それでも発知地区の家並みが樹間を通してもう見えている。

NHK、または群馬テレビの巡視路を示す看板に出会えればもう安心。植林帯の中、細いがしっかりした踏み跡を下っていく。
途中でカタクリの小群落があった。全く知らなかったので得した気分になる。


高王山の説明板

武尊山を見上げる

道は斜度を失い、沢沿いの踏み跡を行くと発知集落から上がってくる農道に出た。ここにもNHKの巡視路の看板が立っている。
正面に上州武尊山の白い頂を見ながら発知新田まで下る。しかしバスはまだ来ないので、手前の下発知まで歩く。

バスを待つ間、太陽が雲でかげるとやはりまだ肌寒く感じる。暖かい春の空気はここ上州中央部には、来そうでまだ来ていないようだ。今年は各地で、季節が駆け足で進んだかと思うと急に足踏みしたりしている。

バスでみたび沼田駅に戻る。バスの下り際運転手さんにまた声をかけられた。
「今度は正面に見える子持山に登るといいよ」「昨日登って来ました」「じゃあ三峰山もいいね」「5年前に登ったんですよ、でもまた登りに来ます」

高崎線・湘南新宿ラインはサラリーマンの姿がちらほら。今日は平日である。来週からまた仕事に復帰だ。今日はちょっぴり贅沢してグリーン車で東京に戻る。



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