~上越の峰々の大展望と温泉巡り~
タイトル
みずさわやま(1194m)
2005年4月24日(日)快晴

7:35上越線渋川駅-[タクシー]-8:00水沢観音-8:40お休み石-9:05石仏-9:20水沢山10:00-10:20車道-10:40オンマ谷分岐-11:05二ツ岳[雌岳]11:35-12:05鷲ノ巣風穴-12:45紅葉橋[伊香保露天風呂]13:15-13:35伊香保役場前バス停-[バス]-14:00渋川駅14:21-[吾妻線]-15:17川原湯温泉(敬業館みよしや泊)
歩行時間:4時間

マップ
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●雌岳から伊香保温泉に下る
目の上には雌岳、雄岳の2つの塊がある。分岐に入り、手前の雌岳への登りに入る。木段がしつらえていて、ここもなかなかの急坂だ。
二ツ岳(雌岳)から水沢山。後方左は赤城山
二ツ岳(雌岳)から水沢山。後方左は赤城山

まだかまだかと思う頃、ようやく雌岳頂上(1307m)の一角に至る。山頂一帯は樹林の中だが、そのまま東縁に出ると祠があり、展望が一気に開ける。

上越の山などの眺めはさっきの水沢山と大差ないが、印象的なのは目の前に鎮座するその水沢山のいでたちだ。鋭いまでのとんがった三角形をしている。平野から屹立しているためまるでピラミッドのようだ。また、標高の高い雌岳のほうから見下ろしているせいか、いっそう奇妙に映る。

水沢山と打って変わって、静かな展望の地である。頂上を独占し昼食とする。
分岐から雄岳を見上げる
分岐から雄岳を見上げる
伊香保温泉の石段街
伊香保温泉の石段街

分岐まで戻る。引き続いて雄岳とも思ったが、今日は時間の関係と、体力をセーブしたい思いもあり、ここで下山することにした。
伊香保温泉への指導標に従い、高度を落とす。沢筋の日陰部分にはまだ残雪が消えずにいる。

鷲の巣風穴の所から、下の車道に向かって車椅子用の舗装路がジグザグにつけられている。これを歩いてしまったので遠回りになった。車道へは風穴から山道を直接下る道が早い。

車道を越えて林道を下っていく。バイクの音や人の声がしてきて、やがて伊香保温泉の建物の前に下り立つ。
坂道を少し上がったところの町営露天風呂で汗を流す。軽い硫黄臭のいい温泉だ。人気がある温泉地であるのが納得させられる。それだけに少し前、温泉偽装問題を引き起こしたのは残念なことだ。

伊香保の町のもうひとつのシンボル、石段街を下っていく。正面には上越の白い山がまだ見え続けている。

川原湯温泉・王湯
川原湯温泉の共同浴場「王湯」
芽吹きの美しい吾妻渓谷
芽吹きの美しい吾妻渓谷

●山間の鉄路で川原湯温泉へ
バスで渋川駅に戻る。しかし今日はこれからまだ、今宵の宿泊地である川原湯温泉に行く行程が残っている。

2年ぶりの吾妻線に乗り込む。小野上から先は山間の地となり、上州の奥深くまで分け入って行く感じだ。
やがて、萌黄色の吾妻渓谷の風景が車窓いっぱいに広がる。春色の山肌は見事な色合いで、まるで紅葉しているようである。

駅名にもなっている「川原湯温泉」は将来、八ツ場(やんば)ダムの底に沈むとされている。駅前に「ダムの底に沈む町」と看板に書かれているが、どうもこれはかなり前からかけられている様子だ。
沈むことが決定してから、工事がなかなか進んでいないのかもしれない。看板の文句がこの温泉地の宣伝になってしまっているようにも思える。

しかし、山の斜面につけられた細い坂道を挟むように、10数件の温泉旅館や民宿が立ち並ぶ温泉街は、都会の喧騒を忘れさせてくれるのに十分な静けさと落ち着きを持っている。王湯、笹湯といった、どこか懐かしさの感じられる共同浴場もある。

今日は「みよしや」に泊まるが、まずは温泉街の外れにある混浴の「大聖天風呂」に入る。硫黄の香りのする良質の温泉である。宿の露天風呂や内湯にも入り、今日は4つの違った泉質の温泉を味わった。


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