-尾瀬西端の峰は360度大展望-
タイトル
鳩待峠-笠ヶ岳-咲倉尾根-湯ノ小屋温泉
山域尾瀬
地域群馬県
標高笠ヶ岳(2058m)
山行日2011年10月17日(月)天気
沿面距離16.5km
歩行時間7時間
標高差456m(鳩待峠~笠ヶ岳)
宿泊-
温泉湯ノ小屋温泉 清流の宿たむら
交通高速バス、路線バス、上越線、高崎線Home

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2011年10月17日(月) 前夜発

新宿駅新南口22:00
 高速バス
4:00尾瀬戸倉4:40
 シャトルバス
5:05鳩待峠5:40
6:57オヤマ沢田代7:02
8:10小笠8:15
8:45笠ヶ岳頂上分岐
8:52笠ヶ岳9:50
10:05片藤沼
11:07咲倉尾根避難小屋11:15
12:03林道
13:15車道四叉路
13:50湯ノ小屋14:40
 関越バス
民宿たむら立寄り
15:27水上駅15:48
 上越線
16:51高崎駅17:02
 高崎線
19:07恵比寿駅


関連リンク
片品村観光協会 尾瀬情報
湯ノ小屋温泉 清流の宿たむら
関越交通バス


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尾瀬の西端にある笠ヶ岳に登った。同じ名前の山が各地にあるため、ここを尾瀬笠ヶ岳を呼ぶことが多い。
みなかみ町には尾瀬笠ヶ岳のほか、谷川連峰にも同名の山がある。その他、長野県・志賀高原のランドマークとして知られている山も笠ヶ岳、さらには北アルプス飛騨の名山、笠ヶ岳はあまりにも有名である。
名は体を表すという言葉は、これら笠ヶ岳と名のつく山にあるようなもので、どれも名前の通り端正な三角錐の笠の形をしている。形から想像がつく通り、笠のてっぺん(山頂)からの展望は折り紙つきである。


悪沢ノ頭を越えると笠ヶ岳(左)と小笠が見えてくる

新宿発の夜行高速バスを利用する。鳩待峠に直接乗り入れる便は終了しているので、戸倉経由大清水行きの関越交通バスに乗る。日曜日の夜とあって、バスはガラガラ。背もたれを深く倒すことができたが、3列独立シート構造でないのでやはり少し寝にくい。
バスはいったん戸倉に着いた後、大清水まで行き再び戸倉に戻ってくる。鳩待峠に上がるシャトルバスに乗り替える人のために、そうすることによって時間調整をしてくれているわけだ。最初に戸倉に着いたときに下車してしまうと、真っ暗で寒い中、シャトルバスを1時間待つことになる。
シャトルバスで鳩待峠へ。山荘に人影が見える。休憩所は開いているのでそこで夜が明けるのを待つ。駐車場には一般車が来ていたので、マイカー規制は今の時期はないようだ。

闇の鳩待峠
一面の雲海
笠ヶ岳への入口
草紅葉

あたりはようやく白んできた。一面のガスだが、頭上には月がよく見えた。背の高いガスではなさそうだ。
至仏山方向の道に入る。ポツポツ、とガスが水滴になって落ちてくる。何もない空から落ちてきているので、まるで雨が降っているようだ。いや、よく考えてみるとこれも雨と何ら変わりない。
尾根を左から右から絡んで登っていくうち、樹林の高さが低くなって、正面に朝日に赤く染まった至仏山が眺められた。さらに高度を上げると右手に、尾瀬ヶ原を大きく見下ろすようになる。尾瀬ヶ原は見事なまでの一面の雲海。そのため、草紅葉がどれだけ進んでいるのかはわからなかった。

静かで歩きやすい道なのだが、やはり少し睡眠不足だ。戸倉バス停付近は寒くはなかったので、最初着いたときに下車してベンチで仮眠する手もあった。
樹林の切れた展望台からさらに進むと、沢の流れるオヤマ沢田代。ここで少し休憩する。そこから少しで湿原を見た先に南西方向への分岐があり、ここが笠ヶ岳への入口となる。

入ったところに水上町の町界標があった。ここからは尾瀬というよりも、谷川岳と同じみなかみ町の山、といったほうがいいのかもしれない。しかし周囲はいくつもの湿原をあつらえた豊かな針葉樹の森で、高原状の雰囲気がいっぱいだ。眺めも開け気分がよい。

昨日の雨の影響もあるのだろう、足元はぬかるみ、足を置く場所を探しながら進む。悪沢ノ頭を越すと、正面に笠ヶ岳と小笠の大小2つの三角錐が見えるようになる。コ-スタイムではここから小笠まで1時間弱ということだが、まだかなり距離があるように見える。
草付の快適な登山道を緩く下り登りする。南東面に見えるパノラマの山々は奥日光や皇海山あたりか。

笠が大きく
笠ヶ岳頂上
武尊山が大きい
至仏山、燧ヶ岳

足元は相変わらずぬかるみが多いが、イワカガミやチングルマなどの葉が多種多様で、夏は高山植物で埋め尽くされていたのががうかがえる。今は針葉樹林とシャクナゲ、ハイマツが茂っており、時々カエデなど色づく木も見られる。
高度を下げ樹林帯に戻り、緩く登り返すと再びあたりが開ける。小笠の基部である。小笠の山頂部に至る道はないということだ。斜面に踏み跡がないかを探してみるがそれらしきものはなく、斜面側のところどころがテープの柵で仕切られているので、やみくもに登山道を外れて登っていけない。登るのはあきらめ先に進む。

ここまでやはり、コースタイム以上に時間がかかった。進む方向には、本丸の笠ヶ岳が大きな姿を見せている。いったん下って樹林帯、再び登りに転ずる。石の敷き詰められた道に出て、笠ヶ岳の東側斜面をへつるように進む。このへんですでに高度感があり、なかなかいい眺めだ。
こちらも山頂にとりつく踏み跡が見つけられなかったが、南の縁まで行き着いたところに標識があり、山頂へと導いていた。展望満点の笠のてっぺんへは、ここから往復するようである。

大きな岩の間をぬって、本日一番の急登を踏ん張って10分、笠ヶ岳頂上である。
思いのほか雲があり風も冷たい。しかし四囲に広がる山また山、足元に広がる錦繍のブナ林、見事と言うしかない。北関東や中部山岳、上越の名山がこれほど見られる山はそんなに多くない。すぐ隣りの至仏山を始め燧ヶ岳、谷川岳、苗場山、巻機山、越後三山、平ヶ岳。南から東側に展開する北関東・上信の山群では武尊、赤城、日光白根、皇海山、遠くに中央・南アルプス、そして浅間山も意外なほど大きな姿だ。
また笠ヶ岳の北西側は、山麓まで緩やかな斜面が続いていて、下のほうの樹林はきれいに色づいていた。今年は秋口の気温が高く、紅葉は遅れ気味と思っていたが、こうして見下ろすと、意外と例年通り、あるいは少し早いようにも見える。
その樹林の先にはならまた湖というダム湖が大きく見えた。奈良俣ダムは、日本一のロックフィルダムとして有名である。

山頂には大きなカメラを携えたカメラマンがいた。朝早くからシャッターチャンスを狙っていたらしいが、今日は日本海側で天気が崩れてきているので、雲が多く写真にならないという。展望秀でた尾瀬の山でも平日は人をほとんどみかけず、山頂には女性が2名登ってきただけだった。