山の写真集(稲含山)
山の写真集 > 北関東(群馬) > 稲含山
  • -鯉のぼり泳ぐ町に聳える山-
  • 旧登山口-一の鳥居-稲含神社-稲含山-赤鳥居
  • 西上州
  • 群馬県
  • 稲含山(1370m)
  • 2017年4月29日(土)
  • 6.8km
  • 2時間40分
  • 564m(旧登山口-稲含山)
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  • マイカー
天気1

 

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2017年4月29日(土/祝)
練馬IC 4:00
  関越自動車道
上信越自動車道
富岡IC 5:40
  県道46号他
6:30 旧登山口
7:00   神ノ池
7:10   一の鳥居
7:37   秋畑稲含神社 7:40
7:55   稲含神社
8:00 稲含山 8:30
9:07 鳥居峠(茂垣峠)
9:12   一の鳥居
9:17   神ノ池
9:50 旧登山口
  県道46号他
秋畑地区散策
道の駅甘楽 立寄り
富岡IC 13:05
  上信越自動車道
関越自動車道
北陸自動車道
17:20 三条燕IC
17:40 アクアホテル燕三条(泊)

 

ゴールデンウイークの最初の山は群馬県南部の稲含山に登る。1000m以下の小峰が多い西上州の山にあって標高1300mを超え、山頂の展望もよいらしい。アカヤシオもおそらく咲き始めているだろう。また、稲含山は関東百山のひとつで、これに登れば残りは3つとなる。
今回は翌日の新潟・粟ヶ岳と合わせて計画する。

翌日の粟ヶ岳へ


鯉のぼりと稲含山

こいのぼりの里付近から、朝の稲含山を望む

こいのぼりの里から

旧登山口に立っていた案内板

味のある案内板

神ノ池にはあずまやがあり、ミツバツツジが咲く

神ノ池

神ノ池のほとりには水芭蕉も咲いていた

水芭蕉も

一の鳥居で稲含山への登山道は二手に分かれる

一の鳥居

標高1000mを超えると芽吹き前となるが、明るく気持ちのよい登りとなる

明るい登山道

稲含神社付近の登山道は過去に滑落事故があり、現在は網フェンスや鎖でしかり整備されている

網フェンスあり

稲含山山頂は360度の展望。中央に展望盤がある。正面の端正な山容は赤久縄山

360度の山頂

稲含山山頂からは八ヶ岳ほか、上州・信州の山をぐるっと見渡せる

八ヶ岳方面

稲含山から、杖植峠方面に尾根筋が伸びている。かつては杖植峠を経由して赤久縄山への縦走ルートがあったそうだ

赤久縄山へのルート


上信越道から見渡す上信の山々は低いところで新緑が始まっている。今がまさに一年で一番山が生命力をみなぎらせるときである。
世界遺産登録された製糸場のある富岡インターで降り、少し山の方に入ると明るくのどかな山村風景が広がる。甘楽町秋畑地区は集落全体が萌黄色に包まれていた。
川沿いには鯉のぼりがたくさん吊られている。あいにく風がなくてどれもダランとしているが、ここはこいのぼりの里として観光名所の一つになっているようだ。背景には今日登る稲含山が麓を見守るようにそびえている。

車は林道を上り、こいのぼりの里を見下ろす位置まで高度を上げると眺めもぐっとよくなる。何度目かのジグザグを切ったところに標識があり、そこが旧登山口だった。
未舗装の林道が分岐しており、その入口に2、3台程度の駐車スペースがある。案内板には、こいのぼりをバックにモンペ姿の女性が歩く写真、なかなか味がある。
稲含山は車の場合、この先の神ノ池まで入ってしまえば往復2時間程度のハイキングになる。それではあっけなく感じたので、この旧登山口から歩くことにした。途中、林道をショートカットする山道もあると登山ガイドには書かれている。

支度をして出発。林道脇にはアケボノスミレなど何種類かのスミレが見られる。すでにこのあたりで標高は800mを超え、木々も淡い新緑程度になっていた。
林道を上りながら注意していたが、ガイドに書かれていたショートカットの道は見いだせない。それらしき入り口はあるが藪でとても入れない。一箇所.「宮城 樽見峠」と書かれた山道が伸びていたが方向が違う。これはおそらく北麓への下山路だろう。

林道からは時折り眺めが開け、稲含山が大きく望まれる。稲含神社の前社の前を過ぎ、結局近道がわからないまま、林道だけを歩いて神ノ池に着いてしまった。おそらく、車でここまで上がってしまうことが一般的になり、昔の道は使われないまま藪になってしまったのだろう。
神ノ池周辺はいこいの広場として園地化されており、あずまやが立っている。ミツバツツジなど季節感溢れる花が植えられており、少し中に入るとミズバショウもきれいに咲いている。池にはたくさんのおたまじゃくしが泳いでいた。

この先にある駐車場を確認することなく、登山道に入る。ほんの芽吹き程度の広葉樹の森となり、明るく青空が気持ちいい。再び林道に出合い、さらに登っていくと一の鳥居で、大きな鳥居があった。
ここで登山道は二手に分かれる。右は赤鳥居を経て尾根道を歩いて山頂、こちらは下山に使う。左のやや薄暗い樹林帯に入る。すぐに岩の縁をトラバースする明るい道に変わる。小さな沢が落ちてきており、大岩のふところに祠が祀られていた。稲含山は西上州の中でも比較的穏やかな山容に見えるが、中に入ってしまえば結局は岩山である。
登山道はどんどん急登になり、支尾根に乗ってなおも急坂を行くと神社の建つ台地に出た。山頂下の稲含神社かと思ったがそれはまだ先のようで、この立派な門構えは秋畑稲含神社で、甘楽町側の神社だった。

登山道はここから少し険しくなる。片側が切れ落ちたトラバース道は補助ロープがつき、登りなら問題ないが下るときは注意が必要だ。
やがて先ほど別れた赤鳥居からのルートが合流し、ここからの登りは谷側に網フェンスまでがついて、さらに安全策が施されていた。やや過剰とも思われる整備状況だが、以前ここで滑落事故があり、その影響があるようだ。

稲含山山頂に立つ下仁田町の山名標識。下仁田町では稲含山を栗山と呼ぶこともある

下仁田町では別名

山頂直下にある、下仁田町の稲含神社。栗山神社の別名もある

稲含神社

アカヤシオ越しに稲福含山の山頂部を見上げる

アカヤシオ咲き始め

鳥居峠には、「この峠は茂垣峠なので訂正してほしい」との文言あり。茂垣はここから下仁田町方面に下山したところの地区名

訂正お願い

アカネスミレ

アカネスミレ

旧登山口付近は新緑がどんどん進んでいた

新緑

秋畑地区には浦山に遊歩道が敷かれており、琴平山という里山からは集落の眺めが見渡せた

秋畑地区の眺め


再び神社の前に出る。先ほどと同じ稲含神社の名前があるが、こちらは下仁田町側のものだ。大きさや造りは秋畑稲含神社とあまり変わらない。
地元の学校の校歌の歌詞が壁に貼られていた。山里の学校の校歌は、当然といえば当然だが山を崇める内容の歌詞が必ずといっていいほど入っている。

岩がちの尾根を一気の登りで、稲含山山頂に到着する。周囲は低潅木ばかりでほぼ360度の眺めが広がりすばらしい。遠く八ヶ岳、浅間山、谷川連峰の白き峰々が春霞の中そびえ立っている。
山頂中央に展望盤があるが、実際に見える眺めとは全体的に方角がずれており、見える山の確認がしづらい。展望盤がずれていると、心理的にかなり気持ちが悪いことがわかった。

稲含山の1370mという標高はこの付近では抜きん出ており、隣りの赤久縄山を除き西上州のあらゆる山を見下ろす形となる。その赤久縄山は、杖植(立て)峠を経て2本の尾根でこの稲含山とつながっており、御荷鉾スーパー林道が開通する前は、赤久縄山へは稲含山を経由して縦走する登山道が使われていたそうだ。そのルートは難路で、スーパー林道ができる以前は赤久縄山も秘境の山だったようである。
現在、山頂から伸びるその縦走路は未整備ということで、入口に通行禁止の標識がかけられていた。

稲含山は、下仁田町側では栗山という名前でも呼ばれており、山頂には「下仁田町栗山」という標識も立っている。なお、目当てのアカヤシオは山頂付近はまだ早くて、ふくらんだ蕾を見るのみにとどまった。

来た道を戻り、分岐から赤鳥居の方向へ下る。こちらの登山道はが尾根通しなので比較的安全だ。
左の斜面に一本だけ、アカヤシオが花をつけていた。今日はまだアカヤシオを写真に収めていないので、踏み跡を辿って木の近くまで登る。ヤシオを前景に稲含山の山頂部が捉えられた。
こちらを登路にとってきた人の話では、今の時期はこの尾根沿いにアカヤシオが咲き並ぶらしい。今年はやはり開花が遅れているようである。

ところどころ急斜面のある道を下っていく。アカヤシオはもう一箇所で見られたが、結局それだけだった。赤鳥居の先で車道が分岐している。ガイドではここを鳥居峠としているが、「ここは茂垣峠が正しいので訂正してほしい」との手書き標示板が立っていた。
鉄塔基部を過ぎて、程なく朝分かれた一の鳥居に戻ってくる。あとは来た道を下って神ノ池から車道を歩いて旧登山口に着いた。

日が高くなって登山者ほか観光客の姿もずいぶん見るようになってきた。山の方には大きな雲がかかり始めている。
今日は午後から夕方にかけて、日本列島を寒冷前線が通過するため天気が急変する予想になっている。鯉のぼりの写真を撮ってから早めに車で下ろうと思ったが、秋畑地区の新緑に包まれた山里の風景がとてもすばらしく、車を止めて少し散策することにする。山の斜面に段々畑が見られ、植栽のヤマツツジが一面に広がっているところもあった。

高速道路に乗り、関越を北上する。水上付近でついに雨が落ちてきた。空が夕方のように暗くなったと思うとたちまち土砂降りになり、雷鳴かとどろく。車を走らせるのもためらうほどの降りになったため、最寄りのPAで少し様子を見る。

雨は止み日差しも届くまで回復した。もう大丈夫とみて再出発。関越トンネルを抜け新潟県に入ると、しばらくしてまた大雷雨。今度の降りは半端でなく、ワイパーも役に立たないほどである。再び休み休みの行程となり、雨雲から抜け出せたのは関越から北陸自動車道に入ってからだった。

表日本と裏日本、山を挟んで2つの天気がある日本の特異な気象環境を身をもって体験した。

翌日の粟ヶ岳へ